第1話「case13 Wired Liar」
共和国への亡命を望む王国の研究者の青年・エリックを保護するよう、コントロールから命じられた「チーム白鳩」。「ケイバーライト障害を患っている妹と一緒に亡命したい」と懇願するエリックだったが、実は彼は王国と通じている二重スパイだった。その真意を見抜いたアンジェは彼を殺害。その保険金でエリックの妹を救う。
第2話「case1 Dancy Conspiracy」
王国のプリンセスと同じ顔を持つ共和国のスパイ・アンジェが入れ替わる「チェンジリング作戦」。その実行のため、アンジェはドロシーとともにプリンセスが参加するパーティーを訪れる。別の任務もこなしながら、アンジェはプリンセスと接触することに成功。実は2人は10年前の革命で入れ替わってしまってからアンジェはプリンセスとして、プリンセスはアンジェとしての人生を歩んできた。一度は離れた2人の運命が重なり、ようやくの再会を果たす。
劇伴「shadows and fog」(アンジェがプリンセスに接触しようとするシーンにて使用) 元々この作品の第1弾PVのために作った曲を広げたもので、音楽イメージのスタートラインでもありました。霧の世界の空気感、ある種ベタなブラスにクールなコーラスと、「作品の色彩感と湿度を体現できる曲になればいい」と思っておりましたので、さまざまなシーンで使って頂けて嬉しかったです!(梶浦由記)
第6話「case16 Loudly Laundry」
神経ガスを使う“毒ガスジャック”。軍人と思われるその怪人を特定するため、アンジェたちは軍服の洗濯工場に潜入する。しかし貧困層の少女たちばかりが働くその工場は倒産寸前だった。潜入調査を続けるためプリンセスは工場を買収。5人は経営状況、労働環境を改善しながら毒ガスジャックの犯人を捕獲する。
挿入歌「もひとつまわして」(ちせに教わり洗濯工場で働く少女たちが歌う曲) 「ちせが教える労働歌」「アカペラで一緒に歌う」というキーワードを頂いたので、女の子たちが一発で覚えて歌えそうなシンプルなメロディーラインにしてみました。少しだけ和も意識して。昔の労働歌は案外厳しい歌詞のものが多いですし、彼女たちも感情移入できる歌詞がいいかなと。(梶浦由記)
第7話「case18 Rouge Morgue」
任務先の死体安置所で、父・ダニーと再会するドロシー。彼女は相変わらず酒浸りのダニーに反発を覚える一方、任務遂行中に父親らしい一面を知る。わずかに心を通わせた2人は酒を飲み交わす約束をするが、ダニーは王国の内務卿・ノルマンディー公に派遣されたガゼルの手により死亡。ドロシーはそんなことを露知らず、待ち合わせ場所のパブでグラスを傾ける。
挿入歌「moonlight melody」(ドロシーとベアトリスがパブで歌う曲) 「この世界で歌い継がれている、誰でも知っている名曲をお願いします!」というとても高いハードルを頂いて作った曲でした(笑)。語り始めると長くなりますので、ライブMCでもまた触れさせて頂こうと思っています。(梶浦由記)
第12話「case24 Fall of the Wall」
軍部に乗っ取られたコントロールから新たな指令「プリンセスの暗殺」を受けたアンジェ。そのプリンセスは王国の女王暗殺を目的とするクーデターに巻き込まれ、囚われてしまう。指令に逆らいプリンセスを救うため、アンジェは単独行動を開始。最終的には、ドロシーとベアトリス、ちせと協力してプリンセス救出に成功する。
劇伴「battle of the shadows」(アンジェたちがプリンセスの救出に向かうシーンにて使用) スピード感ありつつ少しシリアス目に作ったバトル曲かつ状況曲でもあります。実は「プリンセス・プリンシパル」は純然たる“バトル曲”は思いのほか少ないんですよね。(梶浦由記)
「プリンセス・プリンシパル」のライブイベントが10月に開催!
「プリンセス・プリンシパル」の楽曲がリアレンジされ、披露されるライブイベントが10月19日、20日に千葉・舞浜アンフィシアターで開催される。出演する梶浦由記、そしてVoid_Chordsの高橋諒はいずれも「作品世界に遊びに行くような気持ちを味わって頂けましたら」「(楽曲を)より自由な切り口で表現してみたい」と気合い充分。ちせが刀を振るい、ドロシーとベアトリスが支え、アンジェとプリンセスが鮮やかに嘘をつく。影の世界で暗躍した彼女たちの物語を、迫力の音楽で振り返ろう。
梶浦由記コメント
例えばライブアレンジをしようと「プリンセス・プリンシパル」の曲を聴いてみると、今でも自分の脳裏にあの世界の色や彼女たちの飛び回る様がすぐに浮かんできます。それだけ作品と音楽を紐づけて使って頂けたのだなあと嬉しくなります。ライブにご参加くださる皆様にも、作品世界に遊びに行くような気持ちを味わって頂けましたら嬉しいです!
Void_Chords(高橋諒)コメント
オープニングテーマ、エンディングテーマはもとより本編から独立しているキャラクターソングたちは、より自由な切り口で表現してみたいと思います。改めて「プリンセス・プリンシパル」の世界に浸っていただきつつも、これからの展望と予感があり、そして音楽そのものの魅力も存分に伝わる、三本柱でみんなで楽しめれば最高かなと思います。
ライブ情報
- 「プリンセス・プリンシパル THE LIVE Yuki Kajiura×Void_Chords」
-
日程:2019年10月19日(土)開場17:30、開演18:30 /
10月20日(日)開場15:00、開演16:00 会場:千葉県 舞浜アンフィシアター
料金:税込8800円(全席指定)
出演:梶浦由記、Void_Chords(高橋諒)ほか
番組情報
- ~梶浦由記×高橋諒「プリプリ THE LIVE」SP特番~音の生まれるところ
-
出演:梶浦由記、Void_Chords(高橋諒)
放送日:2019年10月1日(火)22:30~23:00
放送:MUSIC ON! TV
劇伴「operations in action」(終盤のチーム白鳩活躍シーンにて使用)まさにこういったシーンのために書いた曲でした。カッコいい女の子たちが動き始めるワクワク感と、“女の子”ならではの軽すぎない軽さにも気を配って作ったつもりでしたので、実際に動く絵を拝見した時に「よし、ハマった!」と嬉しかったですね。(梶浦由記)