アニメ「ペルソナ5」福山潤インタビュー|“雨宮蓮”というアイデンティティを得て、アニメではより自分らしく

福山潤の“オタカラ”は、やっぱり「●●」

──“ペルソナ”が反逆の心から生まれることにちなんで、福山さんがもし、最近「許さねえ!」と思ったことがあったらお聞きしたいのですが……。

福山潤

うーん、いっぱいあるけど、それはここじゃ言えないですね(笑)。言える範囲だと……反逆とはまた違うんですけど、僕は基本、悪いことは必ず起こる、という考え方で。

──悪いことは必ず起こる、ですか。

だって、悪いことって、必ず予想していないときに、最悪のタイミングで起こるじゃないですか。それはもう、絶対に起こるものだと諦めて。そうしたら落ち込んだり怒ったりしてもしょうがないし、じゃあこれをどう改善していこうかとか、そうやって動き出すほうがいい。これができたら何かがよくなる、できないことがちょっとできるようになる。そのためのミッションなんだと捉えて。悪いことに対して凹まないって言うんですかね。それをなんとかしようというか。もし、その結果がうまくいかなくても、動いたということで1つ結果が出るかなっていう。

蓮は傷害の濡れ衣を着せられ、地元の高校を退学処分になった過去を持つ。

──すごく前向きな考え方だと思います。

無駄な前向きさはありますよね(笑)。仕事でもプライベートでも、いろいろ誤解されたり、もしくは悪く言われたりすることが、人間だから絶対あるじゃないですか。僕の場合は、それが来るとむしろがんばれます。誤解だったら誤解が解けるまで会話するのもありですし、仕事だったらいい仕事をすることで信頼を得られることもあるでしょう。すぐに理解してもらうことが難しいのであれば、いつか理解してもらえるようがんばっていくしかないから、それをモチベーションに切り替える。相手と同じ土俵には立たない……とでも言うんでしょうか、なかなか難しいですけど、自分の中でそういうときの戦い方を決めています。

──ありがとうございます。もう1つ、作品に絡めたところで、「ペルソナ5」では強く歪んだ欲望を持つと、その欲望が具現化してパレスが誕生しますよね。パレスが誕生するほどじゃなくても構わないので、最近何か欲望を持っていることがあったら教えてください。

パレスは誰もにあるわけではないが、集合的無意識が作り出した大衆のパレス“メメントス”も存在する。

ああ、欲望は最近に限らずずっとありますね。それはもう、石油が欲しいとか。

──いきなり石油ですか(笑)。

「なんで俺は石油王じゃないんだろう?」とか、「アメリカのロトくじ当たんないかな」とか、そういう小学生レベルのかわいらしい欲望はいっぱいあります。あとは欲望というよりも願望が強いので、やれることとかやりたいことに対して、あれさえ手に入ればこれができるな、とか思ったりすると、それは欲しいなって思いますけど、願ってそれがどうこうなるぐらいだったら、ねえ(笑)。簡単な話ですよ。だからまあ、それを手に入れる、もしくは願望が叶えられるような環境にするために1個1個がんばっていくしかない。そういう意味での欲望はすごくありますね。

──じゃあ、欲しいもののために自分を磨いていくというか。

うーん、自分磨きって言えば聞こえはいいんですけど、それはもう、欲を達成するための1つの手段じゃないですか(笑)。それを隠すつもりはないですし、結果的に自分磨きになればいいな、くらいですね。ストイックに行こうとか、自分磨きのためにって思ってると疲れちゃうんで。あと僕、物欲はあんまりないんですよ。

──ああ、それはアニメ公式ラジオ番組の「カイトーク!」(参照:RADIO - PERSONA5 the Animation)でもおっしゃっていましたね。

冷蔵庫を持っていないという話をしたら、共演者にドン引きされまして(笑)。冷蔵庫があると、物が増えちゃうんですよ。いろいろ買っちゃうし、休みの日も家から出なくなるし。引っ越しも自由にしたかったので、4、5年前から冷蔵庫を持たない生活に切り替えて、生活に必要ないものはどんどん捨てていっているんです。ご飯は外で食べることにして、家にはその日飲むもの、もしくは次の日に必要なもの。500mlのペットボトルを2本だけ買って帰るとか、その程度なんです。できれば全部捨てられたらいいのにとさえ思っていますね。

──なるほど。福山さんにとって、欲望の源“オタカラ”があるとしたら何になるんでしょう?

パレスの奥には、パレスの主の欲望の源“オタカラ”が。怪盗団はこれを盗むことで、欲望にまみれた心を“改心”していく。

なんでしょうね。でも僕、パレス自体はでっかいのがあると思いますよ(笑)。自尊心とか、社会的地位だとか、権力とか、そういうもので形作られた、正真正銘のパレス。そこの奥に隠されたオタカラが、どんな姿で具現化するかはわかりませんけど……やっぱり「台本」かもしれませんね。

福山潤カレー、味の決め手は玉ネギ

──今日は都内の喫茶店をお借りして、「ルブラン」で過ごしているようなイメージのお写真を撮影させていただきました。

ルブランの外観。蓮はこの店の2階に居候することになる。

実はここ、何度かお邪魔したことのあるお店だったので、撮影場所の名前を聞いてびっくりしました(笑)。住所を調べて「あれ?」ってなって、お店に入ってみて「やっぱり……だよな」っていう(笑)。

──そうだったんですね! だから……というのもあるんでしょうか、すごくお店に馴染んでいらしたような気がします。喫茶店はよく行かれるんですか?

ブラックコーヒーをよく飲むようになって数年が経つんですけど、飲むようになってからはコーヒーを飲みに喫茶店に入ることが増えましたね。味の良し悪しはまだそこまでわからないんですけど、収録中はずっと缶コーヒーや、スタジオの煮詰まったコーヒーばかり飲んでいるので、たまに行くとやっぱり美味しいなって思いますね。

ルブランのカウンターに立つ蓮と、マスターの惣治郎。

──ご自身でも、今日のようにハンドドリップでコーヒーを淹れることはあるんでしょうか。

いや、自分ではインスタントの粉コーヒーにお湯を入れてとか、せいぜいちょっと手間かけるとしたら、ドリップ形式の簡易的なやつを自宅で淹れるぐらいですかね。正直、見よう見まねでした(笑)。今日はやりませんでしたけど、カレーを作りたいなと思いました。鍋をかき混ぜたり、玉ネギを切ったり。

──カレーも「ルブラン」の名物ですもんね。福山さんもカレーはお好きですか?

好きですね。今は基本、料理しなくなっちゃったんですけど、もともと自炊はしていたので。1人暮らしだと材料が余っちゃって、なかなか毎日は自炊しないじゃないですか。でもカレーなら、一度作れば3日食べられる(笑)。昔は寸胴に1人じゃ食いきれないくらいのカレーを作って、朝昼晩ずっとカレーみたいな生活を3日続けていました。作った日は必ずできたてを食べて、次の日はそれをカレーうどんにしたり、カレーそうめんにしたり。3日目になると量も減るし、ジャガイモも溶けてドロドロになってくるので、水分を飛ばしてペースト状にして、くり抜いたパンの中に入れてカレーパンにしたり……。

ルブランのカレー。

──わわ、美味しそうですね。話を聞いているだけでよだれが出そうです。

カレーは本当によく作っていたので(笑)。ルーとかはこだわりはなくて、市販品の甘口と中辛を混ぜるだけなんですけど、玉ネギだけは40分くらい炒めますね。寸胴で作るときは3玉くらい使うんですけど、半分は水分が飛んで飴色になるまで炒めて、もう半分は炒めないまま他の野菜と一緒に鍋に入れて。そういう感じでよくカレーとシチューは作っていましたね。

──玉ネギが福山さんの作るカレーの、味の決め手なんですね。

福山潤

そもそも玉ネギが好き……というか、ネギ全般が好きなんですよ(笑)。ラーメンでも白髪ネギや万能ネギをたくさん入れますし、ネギ焼きも好きですし、オニオンサラダもよく食べますね。なのでカレーとかサンドとかコーヒーとか、喫茶店にあるものは基本好きですね。

──今日、カレーも作ってもらえばよかったです(笑)。

機会があればいくらでもやりますよ(笑)。

アニメ「ペルソナ5」
放送情報
  • TOKYO MX:毎週土曜24:30~
  • 群馬テレビ:毎週土曜24:30~
  • とちぎテレビ:毎週土曜24:30~
  • MBS:毎週土曜26:08~
  • BS11:毎週土曜24:30~
  • AT-X:毎週火曜21:30~
スタッフ
  • 原作:「ペルソナ5」(アトラス)
  • ストーリー原案:橋野桂
  • キャラクター原案:副島成記
  • 悪魔デザイン原案:金子一馬
  • 監督:石浜真史
  • シリーズ構成:猪爪慎一
  • キャラクターデザイン:石川智美
  • 音楽:目黒将司
  • 制作:CloverWorks
キャスト
  • 雨宮蓮:福山潤
  • 坂本竜司:宮野真守
  • 高巻杏:水樹奈々
  • モルガナ:大谷育江
  • 喜多川祐介:杉田智和
  • 新島真:佐藤利奈
  • 佐倉双葉:悠木碧
  • 奥村春:戸松遥
  • 明智吾郎:保志総一朗

©ATLUS ©SEGA/PERSONA5 the Animation Project

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  • オープニング&エンディングテーマ収録CD
  • アニメ描き下ろしリバーシブルジャケット
  • オーディオコメンタリー(1話)
    出演:福山潤、石浜真史、猪爪慎一
  • 「ペルソナ」シリーズ公式サポートアプリ「PERSONA O.A.」期間限定先行ペルソナ「アルセーヌ」付与&ペルソナポイント(10,000PP)付与
  • PlayStation®4、PlayStation®Vita用ゲームソフト「ペルソナ5 ダンシング・スターナイト」、「ペルソナ3 ダンシング・ムーンナイト」専用ダウンロードコード(「BREAK IN TO BREAK OUT(TV size ver.)」先行プレイ可能)
  • アニメ「ペルソナ5」スペシャルイベントチケット最速優先販売申込券
    「PERSONA5 the Animation」Masquerade Party
    日程:2018年11月25日(日)
    昼の部「~Detective Daylight~」
    14:00開演
    夜の部「~Phantom Midnight~」
    17:30開演
    会場:オリンパスホール八王子
    出演:福山潤、宮野真守、水樹奈々、大谷育江、杉田智和、佐藤利奈、悠木碧、戸松遥、保志総一朗
    ※イベントの内容や出演者は予告なく変わる場合あり。
福山潤(フクヤマジュン)
福山潤
11月26日生まれ、大阪府出身。1997年、月刊ASUKA(現KADOKAWA)のラジオCMナレーションでデビュー。アニメ「無敵王トライゼノン」の主人公・神威章役で初主演を務める。2018年4月には、立花慎之介とBLACK SHIP株式会社を設立し、代表取締役CEO兼同社の所属タレントに。代表作に「コードギアス 反逆のルルーシュ」のルルーシュ役、「暗殺教室」の殺せんせー役など。7月から放送されるアニメ「BANANA FISH」ではユーシス役を、8月公開の「劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人」ではキング役を演じる。