達央は、誰よりも「ULTRAMAN」に向き合っていた1人(木村)
──そしてこのたび、TOKYO MXでの「ULTRAMAN」最終回放送直後に、シーズン2から登場する新キャラであるタロウがULTRAMAN SUITを着用したビジュアルと、そのキャストが鈴木達央さんであることが発表されました。
江口 さっき控室でその特報映像を観たんですけど……みんなタロウのビジュアル見れた? 一瞬すぎてよく見れなかった(笑)。それでもワクワクしますよね。
木村 俺も一瞬すぎてちゃんと見れてない(笑)。でもカラータイマーがあるのは見えましたね。
江口 あ、ホントですか?
潘 それさえも見逃してる(笑)。
──鈴木達央さんは、自身がボーカルを務めるOLDCODEXとして、Netflix版、地上波版の主題歌を歌われていましたけど、そこからキャストになるのは「なるほど、そう来るか!」と思いました。
木村 そうなんだよね。彼はNetflix版が始まる前からこの作品にずっと触れていて、役者とか監督に負けないぐらいにこの作品に向き合っていた1人だから。もちろん役者として申し分ないのは言うまでもないし。
江口 達央さんからは、曲を作るにあたっての思いを聞いていたんですよ。「大変だよ、でもがんばってるよ」みたいな。その気持ちとはまた別のアプローチというか、登場人物として作品に関わるのは楽しみです。
潘 私は良平さん、江口さんのこともお兄さんのように慕っているんですけど、達央さんのことも勝手に兄のように思っています。しかもウルトラ兄弟になるわけですから、単純にすごくうれしいです。あと達央さんは、もしかしたら主題歌じゃなくて出演者として携わってくれることもあるんじゃないかな、と個人的に思ってた部分もあって。もしそうなら、きっとタロウだろうなと。タロウと同じ(イニシャルが)「T」だし。
──特撮の「ウルトラマンタロウ」のロゴは「ウルトラマンT」ですからね。
潘 あと、収録が夜だったらいいなって思うメンバーがまた1人増えちゃう(笑)。
──それは飲みに行くという意味で?
潘 そうそう、長い夜になりそうだなって。世の中が落ち着いたら。
ACEのスーツを作ってほしい。そして匂いをかぎたいです(潘)
──シーズン1のときは、木村さんと江口さんが「台湾漫画博覧会」というイベントに出演されたり、ULTRAMANとSEVENのスーツを着用した実写PVに出演されたり、記憶に残るイベントがいろいろあったと思うんですけど、今後こういうイベントをやりたいというのはありますか?
木村 レナがニューヨークに行っちゃったじゃないですか。ということは……俺らも行かないとまずいんじゃないですか?
江口 良平さん……それ、僕も思ってたんスよ。
──意気投合(笑)。
潘 そこで?(笑)
江口 やっぱりニューヨークは1回見とかないと、演技に影響出ちゃうなって。
木村 スケジュール的にも大変だし、あんまり行きたくはないんですよ? でも携わった人間としてしょうがないかなって。
潘 私はそこまでは思ってなかったな(笑)。
木村 じゃあ何がやりたいの?
潘 ACEにもスーツが欲しい! 私が着なくてもいいから。
──意外と着たい願望はないんですね。
潘 いや、あるんですけど、自分の体が小さいから限界があって悔しいんですよ。カッコよく動けるスーツアクターさんに着ていただいて、私はそれを拝んで写真を撮って、スーツの匂いをかぎたいです(笑)。
木村 実写PVを3キャラでやれたらいいですよね。
潘 確かにやりたい!
──ほかにも音楽関係で、レナが出るフェスなんかもできるといいかもしれないですね。
木村 ああ、すーちゃん(レナ役の諸星すみれ)に出てもらってね。
潘 あのチェックの衣装を着てるとこ、見たいな。あと音楽といえばBGMが最高なのでオーケストラコンサートとかね。朗読イベントとかもいいかも。そこでULTRAMANたちのスーツが動くのが見たい。
木村 じゃあ例えば声優が朗読やって、殺陣のシーンになったらスーツの方が出てきて、エンディングはオーケストラに演奏してもらって。それでラストはすーちゃんが歌う、と。
潘 神イベントだ!
江口 いろいろと夢が膨らみますね。
ウルトラマンもエンタテインメントも、自分に力を与えてくれるもの(木村)
──アニメ本編のほうで、シーズン2に期待することはなんでしょう。
木村 シーズン1のラストは展開がかなり熱かったですよね。主人公の成長があり、新たな仲間ができて、そしてとんでもなく悪い奴が出てきて、そいつを倒して終わったので、個人的にはかなりハードル上がってるなって。マンガ版を読んでないので、これからどうなるのか、視聴者目線で単純に楽しみですよ。
江口 僕はマンガも読んでるんですけど、アニメはオリジナルの展開もあったんですよね。
木村 そうか、読んでても先がわからないんだ。
江口 立ち位置がマンガと変わっちゃってるキャラがいるんですよ。そんな中での終わり方だったから、この先どうなっちゃうの?っていうのが、マジでわからない。シーズン2の台本はまだいただいてないので、原作にあるものを拾いつつ、今後どうするんだろうというワクワク感はありますね。
木村 じゃあひょっとしたら「帰ってきた(エースキラー役の)平田広明」みたいになったり?
潘 それはちょっとわからないですけど(笑)。でも単純にウルトラマンが増えるってのは期待ですよね。
──マンガ版の通りに行くと、このあと“光の戦士”が6人揃います。
潘 タロウはもちろん出るんだろうけど、ジャックさんはどうなるんだろう。そしてレオとアストラは出てくるのか否かみたいな。でも今後ウルトラマンが増えると、私の出番がちょっと少なくなるんじゃないかなと……。
江口 それはクレームですか?(笑)
木村 セリフ量減ったら楽できるんじゃないの?(笑)
潘 でも星司はシーズン1では終盤からの参加だったので、最初からいれないのが寂しかったんですよ。そして今は深手を負っちゃってるので、シーズン2でも最初からの登場は無理なんじゃないかなとも思ってるから(笑)。
──最後に、大変なことが続いてる世の中ですが、シーズン2を楽しみにしている「ULTRAMAN」ファンの方々へ皆様からメッセージをお願いできますでしょうか。
木村 ウルトラマンのような強くてカッコいい憧れの存在は自分に力を与えてくれると思うんです。そして、そもそもエンタテインメントというものも、力を与えてくれるものだと思います。その相乗効果で、みんなのパワーにつながればいいなと。「ULTRAMAN」はシーズン1が終わり、シーズン2が予定されていて、それを「楽しみだな」と思うことが皆さんの力になっていたらうれしいですし、期待に応えられるだけのいいものを、これからみんなで作っていこうと思いますので、どうか期待していてください。
江口 そうですね。たくさんの人に観ていただいたからこそのシーズン2だと思いますし。ご期待を超えていけるようなものを、僕自身も一緒になって作っていきたいと思っていますので、ぜひ応援していただければと思います。
潘 私も自分が直接何かができるわけじゃないけど、少しでも皆さんの心の拠り所になれてるんだなということは、今回「ULTRAMAN」を通してすごく感じました。シーズン2がいつになるかわかりませんけど、皆さんの活力になればいいなと思いますし、そのためにも私たちも魂こめてがんばります。人間って、ほかの誰かのためにがんばることのほうが力を発揮できるような気がしているんですよ。だからその力で、いいものができるといいなと思ってます。
※取材は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、安全に配慮して行いました。