「2018サイコミ新人賞」|賞金300万+毎月30万、さらに東京への引っ越し代も支給!受賞者が執筆に専念できる環境を作る、新たな新人賞

状況は日々目まぐるしく変化する、新しい形を提案していかなければならない

──「連載争奪マンガGP」は読者投票というWebの強みを生かしたオープンなマンガ賞でしたが、今度の「2018サイコミ新人賞」は編集部が審査をする昔ながらのスタイルですね。

連載作品を2つも輩出できて、マンガGPは成功だったと思っています。ただやはり3話分の完成原稿を揃えてもらうというのは、相当にハードルの高いものではあったんですね。なので今回は、より多くの人に参加してもらえるように、投稿者にとって馴染み深い新人賞の形をとりました。ただ先ほど申し上げました通り、サポートの部分などで、ほかにはないものになっていますが。

「連載争奪マンガGP」掲載時の「君と僕のホールシェア」より。

──成功した新人賞の形を捨てるという決断に迷いは。

全然! 前回の形が最高だと我々も思っていないし、まだまだブラッシュアップする部分もたくさんあります。今回の新人賞を踏まえて、次回はまたさらに新しいことを考えていきたいと思っているくらいです。

──毎回、新しい新人賞を考えるというのは、非常に大変だと思いますが。

マンガ、そしてエンタテインメントを取り巻く状況は日々目まぐるしく変化していますよね。その中で同じものを続けていくという選択肢もありますが、やはりその時々に応じて変えていくことがとても大事だと思うんです。だから考えるのが大変だ、とかではなくて、むしろ当然のように新しい形を提案してかなければならないと思っています。

次のサイコミを一緒に作ってくれる作家を待っている

──3月末~4月はサイコミにとって新連載攻勢の時期でした。連続して8本の作品をスタートさせたわけですが、編集部としてプッシュしたいものは。

新連載攻勢の1作としてスタートした「今どきの若いモンは」より。

全部ですね。ジャンルについても幅広く揃えられたと思っています。王道の少年マンガもあれば、女性向け、コミカライズもあるし。どれも読んでほしいですね。

──「今どきの若いモンは」は、吉谷光平さんがご自身のTwitterアカウントで公開し10万RT以上されていたタイトルですよね。こうした話題作も今後は積極的に掲載していく予定でしょうか。

そうですね。ただ「バズったから載せました」ではなく、吉谷さんをマンガ家として非常に高く評価していて、この作品を入り口に、長くこれから先のサイコミを支えてほしい作家さんとしてお招きしました。

──サービス開始当初こそCygamesのゲームのコミカライズが目立ちましたが、現在のサイコミはかなりオリジナル作品も増えてきましたよね。

意識しています。オリジナル作品は、もっと増やしていきたいです。今回始まった新連載についても、8作品中6作品はオリジナルです。「オリジナルが描きたい」という人は、どんどんサイコミに作品を持ち込んでもらいたいですね。

新連載攻勢の1作としてスタートした「イグナイトエイト」より。

──オリジナルを増やしていこうということですが、積極的に取り組みたいジャンルはありますか。

会社としても編集部としても、王道の作品を作っていきたいと思っています。王道っていうと、熱血少年マンガみたいなものをイメージしがちですが、ラブコメにはラブコメの、ファンタジーにはファンタジーの王道があって、そういう作品を作っていきたいです。そこをブレずにやっていきたいと思っています。

──王道を目指すという核の部分は、以前のインタビューでもお聞きした通りと。サービス開始から2年、この夏で単行本の刊行開始から1年が経ちますが、今の目標としていることなどは?

葛西歩編集長

10年後、20年後のCygamesを支えるようなオリジナルのヒットコンテンツを作ることが、サイコミの至上命題です。サイコミの存在を知っている人が少しずつ増えてきて、ようやくマンガ家を目指す人の選択肢のひとつに入れたと思ってます。そういう意味ではオリジナルをやりたい作家さんにとって魅力的な媒体であるように、編集部のマンガの作り方とか、作家さんへの向き合い方に関しても、柔軟に変えていかなければいけないと思っています。これから先のサイコミを一緒に作ってくれるような作家さんが来てくれたらうれしいですね。

──では最後に、投稿を考えている方々にメッセージを。

おかげさまで作品数も増え、編集部も大きな組織になってきました。それだけ多く面白さを受け入れる土壌が作れてきたと思っています。新人賞への投稿もお待ちしていますが、持ち込みも受け付けていますし、ゴールデンウィークに開催されるSUPER COMIC CITY 27、COMITIA124にもサイコミ出張編集部として出展します。積極的な持ち込み、お待ちしております!

サイコミ新連載攻勢

インタビューでも語られた通り、サイコミでは「春の新連載攻勢」と題し3月末から4月末にかけて8本の新作がスタート。4コマ、動物もの、ファンタジー、お仕事コメディなど幅広いジャンルの作品がラインナップされた。いずれもアプリ、Webで無料配信されているので、気になったタイトルがあれば作品ページへアクセスしてみては。

  • 「うまよん」
    原作:Cygames コンテ:伊藤仁 マンガ:熊ジェット
    「ウマ娘 プリティーダービー」を、ポップでかわいい4コマにコミカライズ! ゲームやアニメでは見られない、人気ウマ娘たちの意外な一面が垣間見れる……かも?
  • 「今どきの若いモンは」
    吉谷光平
    読めばきっと心が軽くなる“ゆとり系”お仕事コメディ! 課長の口癖「今どきの若いモンは…」から繰り出される、ありがたいお言葉とは?
  • 「イグナイトエイト」
    Ryota-H
    竜燐族や亜角族が生きる世界で繰り広げられる、壮大なファンタジー大作! 血闘場の若手剣闘士・レクスの日常は、ある少女との出会いによって激変する!!
  • 「シグナルレッド-弩級の赤-」
    福成冠智
    要人警護の常識を覆す、胸アツバトルマンガ!! 一流セキュリティーカンパニー「ドレッドノート」のNo.1を目標に掲げ、アトムは超難関の入社試験に挑むッ!
  • 「君と僕のホールシェア」
    灰二
    仕事ばかりのストレス社会に疲れた会社員・林。そんなとき、彼の家の壁に突如穴が!? ひょんなことから始まる、貧弱男子と激情女子のホールシェアコメディ!!
  • 「さよならの朝に約束の花をかざろう」
    原作:Iorph マンガ:佐藤ミト
    岡田麿里が初監督した劇場アニメをコミカライズ! 抗えぬ時の流れの中で、出会いと別れを繰り返し育まれる“愛”の物語。
  • 「少女巡礼」
    にしお栞
    憧れの人を神様の如く崇拝するアイコと、その強烈な信仰心を前に秘密を隠し通す決意をするマオ。狂信的に純粋な「好き」に翻弄される、2人の少女の物語。
  • 「週末おそろいワンごはん」
    さだうおじ
    お腹が空いても心は満たされる、愛犬との手作りおそろいごはんライフ! 独身サラリーマン・夢二は自慢の料理で「食いしん坊」イナリの胃袋を掴めるのか……!?

「最高のコンテンツを作る会社」Cygamesが贈るマンガ配信サービス。スマートフォン&PC向けに新作マンガを毎日配信、単行本も毎月30日頃に発売。

投稿募集中

「漫画部門」「原作部門」ともにジャンル・形式は不問、大賞賞金はどちらも300万円。そのほかにも必要な機材、毎月の生活費、東京近郊への引越し代の支給など、マンガ執筆のために必要なサポートを予定!

2018年5月31日(木)23:59締め切り
※当日消印有効