現実ではまだまだ体験できないものを見せてもらってる感覚
──「トイ・ストーリー」は日常の身近な世界がメインでしたが、今回は宇宙や見知らぬ惑星が舞台ということでアクション面もずいぶん派手になりました。印象に残っているシーンはありますか?
最初のほうでツタのような生き物に襲われるじゃないですか。あのときにビームソードみたいな武器で戦うのは、めちゃくちゃカッコいいって思って観てました。最初はあのツタ相手に苦戦してるんですけど、1年もすると慣れて簡単にあしらえるようになるのもよかった。それだけで時間が経ったんだなっていうのが言葉で説明することなくわかる。映像で説明するのがすごくうまいと思いましたし、映像表現の仕方としてすごく好きです。あと映像がすごいと思ったのが「ハイパースピード」の表現。
──バズは仲間を故郷へ返すために、「ハイパースピード」を目指して超高速での渡航実験に挑みます。
あの、スピードが100%に到達した瞬間に、全体が真っ白になるところは興奮しました。最近では民間の宇宙旅行みたいなものも割と現実になってきてますけど、それでもなお想像できない未来というか、現実ではまだまだ体験できないものを見せてもらってる感覚にすごくワクワクしました。逆に個人的にすごく怖かったのが、イジーが宇宙空間に飛び出していくシーン。ちょっとでもミスしたら、もうそのまま戻れなくなってしまうのに、命綱なしに飛び出していく。やっぱりドキドキしますよ。
──今回はバズ役を鈴木亮平さん、イジー役を今田美桜さんなど、俳優さんが演じていて、三木眞一郎さん、磯辺万沙子さん、銀河万丈さん、沢城みゆきさんといったベテラン声優の方々もそれぞれ魅力的なキャラクターを演じています。吹替版の感想を教えてください。
やっぱり三木眞一郎さんは一発でわかりましたね(笑)。沢城みゆきさんはどの役をやっていたんだろう。アリーシャ役ではないですよね?
──沢城さんは宇宙船の自動操縦音声作動ナビゲーターのアイヴァン役ですね。
ああ、なるほど! それは気付きませんでした。バズ・ライトイヤーはずっと所ジョージさんの声で親しんできましたけど、今回は聞いていくうちに鈴木さんの声がすごく馴染んできました。こうなってくると声優のお仕事がなくなってきちゃうなと思うくらいです(笑)。
──この映画でやってみたい役はありますか?
猫型の友達ロボットのソックスですね。かまいたちの山内(健司)さんの声もめちゃくちゃよかったですし、演じていて楽しそうだなと思いました。機械っぽい擬音も全部口で言うんですよね。僕は誰が演じているのか知らない状態で観ましたけど、声を担当しているのが誰かわかった状態で観るのもまた面白いのかなと思います。
──ソックスは普段の山内さんのイメージとはまったく違っていて、言われないと山内さんが演じていると気付かないですよね。
あとソックスって、観ていていろいろ突っ込みたくなるところが出てくるんですよ。例えば中盤あたりぐらいまでずっと「電源はどうなってるんだろう?」って気になってたんですけど、そうしたら途中で自分で勝手に充電し始めるじゃないですか。「ああ、尻尾から充電するんだ!」って映像で観せてくれたのもよかったですね。ソックスは便利すぎて、あんなのがサポート役でいたら手放せなくなりますよ。
アンディの気分を味わえる!バズへの思いが強くなる!
──ちなみにアンディとバズ以外で、「トイ・ストーリー」で特にお気に入りのキャラクターはいますか?
あの、バネがぐるぐるする犬の……スリンキーだ! あれがすごく好きなんです。かわいくてちょっとおっさんな感じがツボですね。あとはやっぱりウッディは好きだったなあ。ただ、この映画を観れば、アンディがバズ・ライトイヤーのおもちゃを欲しがった理由はすごくわかる。やっぱりボタンを押したら光るとか、ギミックがいいですよ(笑)。
──小野さんは「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」でハサウェイ・ノアの声を担当されていますが、「バズ・ライトイヤー」の監督は日本のアニメが好きらしくて劇中に「ガンダム」の要素がありますとコメントされていました。
それはめちゃくちゃ思いましたね! ある場面なんて完全に「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」だって思いましたよ(笑)。ほかにもモビルスーツっぽいロボットも出てくるし、僕が気付いてないだけでもしかしたら宇宙船のデザインとかにも日本のアニメの要素が組み込まれているのかもしれない。そういう元ネタを見つけるのも楽しそうですね。
──最後に、小野さんなら「バズ・ライトイヤー」をまわりの人にどう勧めますか?
シンプルに「めっちゃ面白かった!」って言うと思います。「トイ・ストーリー」を観たことがなくても絶対に楽しめますし、テンポもいいし、いろんなビックリもあって、キャラクターも濃い。最後の最後まで一切飽きずに観れたので、本当にオススメです。それとこの映画のおかげで腑に落ちたっていうか、なぜアンディがバズ・ライトイヤーというキャラクターに夢中になったのかが、すごくよくわかりました。アンディの気分で「バズ・ライトイヤー」を観ることができたのがうれしかったですし、この映画の後で「トイ・ストーリー」を観直せば、もっとバズへの思いが強くなると思いました。ピクサーさんには、この流れでウッディが主人公の西部劇も作ってほしいです。
──確かにバズの作品ができたとなったらウッディのほうも観てみたいですよね。
僕自身、今でも「『トイ・ストーリー3』のアンディがすごい好きでした」みたいに言っていただくことがけっこう多いんです。アンディって本編ではちょっとしか出てこないのに、ちゃんと皆さんの記憶に残っている。それはやっぱり観ている人がアンディの気持ちになれるからなんだと思うんです。今回の映画を観てもらえれば、さらにアンディの気持ちを知ることができると思いますよ!
プロフィール
小野賢章(オノケンショウ)
1989年10月5日福岡生まれ。アニモプロデュース所属。俳優、声優、歌手などさまざまなジャンルで活動している。声優としての代表作に「ハリー・ポッター」シリーズ(ハリー・ポッター役)、「黒子のバスケ」シリーズ(黒子テツヤ役)、「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」(ジョルノ・ジョバァーナ役)、「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」(ハサウェイ・ノア役)など。俳優として「WEST SIDE STORY SEASON2」(リフ役)、「ジャックザリッパー」(ダニエル役)など。
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