来年2013年3月に公開される映画「ひまわりと子犬の7日間」にて、
これは、信じる心を失った母犬・ひまわりとその子犬を通じて命の大切さをつぶさに見つめる物語で、原作は各所で話題を呼んだ本「奇跡の母子犬」(PHP研究所)。山田洋次監督の助監督や脚本家として右腕的存在であった平松恵美子が初メガホンを執り、主演は堺雅人、ヒロインは中谷美紀が演じる。
若林が演じるのは、堺演じる彰司が働く保健所の腰掛新人職員・一也。若林本人曰く「やる気がない感じの役」ということで、「僕の素に近いので、その辺の役作りではあまり苦労はしなかった」と初映画の感想を語っている。起用したプロデューサー陣はその理由を「ズバリ『頭の良さ』と『笑顔』。恐らくお笑い芸人の中でも抜きん出た頭の回転の良さをお持ちなので」とその才能を絶賛。若林のアイデアで決まったシーンもあるという裏話も飛び出した。
また、これまで「犬に追いかけられ噛まれたことがあり苦手」というエピソードを明かしていた若林だけに、撮影前には「犬が苦手なんですけど」と正直に告白。「大丈夫だと言っていたのですが、気が気じゃありません」とコメントしていた。しかしクランクアップ後には「動物や、犬に対する考え方が変わったりした」と変化が。「いろんなことを考えるきっかけになったりする、そいう意味では、スケールの大きい、深い映画」と感想を述べた。映画は3月16日より新宿ピカデリーほかで全国公開される。
オードリー若林コメント
●クランクイン
――初めての映画の撮影の感想は?
朝飛行機できまして、もう少し打ち合わせとか、やりとりがあるのかなと思っていたのですが、現場について15分後には小林稔侍さんの腕を引っ張っているという状況でパニック状態でした。緊張していましたね。最初は特に緊張していて、なかなか抜けなかったです。やっぱり、俳優さんとしてトップクラスの堺さんとご一緒できて安心でした。まかせっきりという感じになっちゃいました。
――犬嫌いとお聞きしたのですが、犬との共演はいかがですか?
犬は、嫌いというか……まあ、苦手ですよね。最初に、監督に犬が苦手なんですけど、って言ったら、大丈夫だと言っていたのですが、気が気じゃありません。今回、克服しないと映画にならないなというのがあるので、頑張りたいと思います。
●クランクアップ
――クランクアップされたご感想はいかがですか?
バラエティ番組とは違う充実感を感じています。
――お芝居に挑戦されてみてどうでしたか?
難しかったですね。また、超一流のみなさんの中でやったので、大丈夫なのか? というのはできあがった作品を観るまでわからないんですが、もし完成して出来があまりよくなかったら、舞台挨拶のほうでがんばろうかなと思います(笑)。
――役作りで苦労された点などございますか?
犬が得意じゃないというところからスタートしているので、なるべくオリの近くに座っていたり、トレーナーの人に咬まれない方法を教えてもらったりしていました。一也という人間が、腰掛の新人職員というやる気がない感じの役で、ボクの素に近いので、その辺の役作りではあまり苦労はしなかったですね。
――映画を楽しみにされている皆様にメッセージを。
動物好きの方はもちろんなんですが、動物を飼ったりしたことはなくて、犬が苦手な私でも、動物や、犬に対する考え方が変わったりしたので、いろんなことを考えるきっかけになったりする、そいう意味では、スケールの大きい、深い映画だと思いますので、ぜひ、みなさん観て下さい。
製作プロデューサー陣コメント
●起用理由
ズバリ「頭の良さ」と「笑顔」。恐らくお笑い芸人の中でも抜きん出た頭の回転の良さをお持ちなので、役者としてもきっと素晴らしい才能があるはずだ! と想像していました。また、本作は命を取り扱う人々の物語だけに、ホッとできる「笑顔」が印象的な人を選びたい、と考えていました。若林さんの笑顔はいつも自然で、見ているこちらも一緒に微笑んでしまうような独特のものがあったのが決め手です。起用理由の二番目に、この映画は、命の大切さを描いた作品ですが、そのテーマに関心のない人物が次第に成長することで、テーマを際立たせる青年の役が必要と考えていました。そこで若い人たちから幅広く愛されている若林さんに、普通の人にとって親近感の湧く青年キャラクターを期待しました。
●実際に起用してみて(その演技をみて)の感想
映画でのお芝居はほとんどはじめてということで、撮影当初は緊張されていたようでした。しかしさすが勘の良い方で、撮影が進むつれ、共演者の方々(堺雅人さんやでんでんさん)とのかけあいがまるで漫才のようにどんどん面白くなってきて、ずっと見ていたい気持ちになりました。次第に演技に目覚めていく様は近くで見ていてとても感動的でした。
また、堺さん演じる彰司が保健所に泊まりこむときに、歯ブラシセットの裏を読んでるくだりがあるのですが、それは若林さんのアイディアを取り入れたものです。自らアイディアも出していただいたりもしましたし、本作では重要な役割をになっていただき、素晴らしい役柄を演じていただきました。
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