昨日6月5日東京・北沢タウンホールにて、「SLUSH-PILE. FESTIVAL」の1つ「共感百景」が開催された。
「共感百景」は“一体感誕生イベント”がキーワードの新企画。1対1の対戦で、プレイヤーは2つのテーマに関して自由律で詩をを2つずつ披露し、最も良かった詩を決定する。
出演者は、
会場はまさかの若林登場に大歓声。若林も「思いのほかの歓迎ぶりに戸惑っております」とコメントし、「この会場、このメンバーだと南海キャンディーズの山里さんを想像した方も多いと思いますが、若林がやらせていただきます」と挨拶した。
まず若林は、同ライブに顧問として出演予定だった歌人・俵万智からの手紙を代読。東日本大震災の影響で出演できなくなった俵は、出演を非常に楽しみにしていたと明かし、顧問の座を奪われることを覚悟していたとユーモアを交えて綴った。今回の震災を受けて歌人として心傷めたことを語りつつ「言葉は、お腹を満たすことはできなくても、心を満たすことはできる」と、このライブを改めて推薦。さらに若林が「息子からピース又吉とオードリー春日のサインを頼まれている」と朗読する場面では会場も大爆笑だった。
第1局は家城と豊本の対戦。「電話」と「夏」の2つのテーマで、家城は独創的な発想の詩ながら、解説で挽回。しかし、短いながらも観客の心を掴んだ豊本が「ダメだ サドルが 熱すぎる」で優秀賞を獲得した。
第2局は又吉対光浦で、テーマは「日曜日」と「雨」。外食をテーマに詠んだ又吉は「又吉家ではムードメーカーだった」と家族との懐かしい思い出を語った。光浦は独身女性ならではの詩を披露。女同士の複雑な友情の思い出を詠んだ詩が優秀賞に選ばれた。
第3局は最近ラジオで共演したというRG対星野。前日深夜2時から5時まで50個のあるあるをTwitterで返信し腕を磨いてきたRGに対して、唯一芸人ではない星野は楽屋で芸人たちに囲まれ辛い空気を味わったと疲弊している様子だった。テーマは「実家」と「東京」。長めの詩で共感を誘ったRGに対して、地元・埼玉時代の青春を短く綴った星野の詩が優秀賞に選ばれた。
第4局の有野と清水の対決では、解説のRGと若林の軽いトークに苦戦しながらも、「学校」と「夕方」というテーマで詩を作成。有野の笑いを誘う答えも大いに共感を呼んだが、清水が家族団らんをモチーフに詠んだ深い答えには観客から感嘆の声が漏れた。
エンディングでは4つの優秀賞の中から最優秀賞を決定。記念すべき第1回の最優秀賞には、並み居る芸人たちの句を抑えて「東京」をテーマに詠んだ星野の「その名前の劇団には行かない」が選ばれた。星野は「初めてのイベントで賞をもらって嬉しいです」とコメントしたが、詩の解説の際例えに出された“東京”03の豊本は「なぜトリオ名に東京を付けたのか。軽く凹んで帰ります」と言葉を濁した。そこにこのライブで星野と親交を深めたRGが介入を試みようとするも、痛い目に遭った有野と清水をはじめとする全員が断固阻止。若林が綺麗に締めてライブは幕を閉じた。
終演後のロビーにはプレイヤーが書いた色紙を展示。観客も共感した詩に再度思いを馳せている様子だった。次回開催は未定だが、決定次第SLUSH-PILE.のオフィシャサイトで発表予定。この新たなお笑いライブで共感したい人はぜひ次回足を運んでみよう。
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佐久間宣行 @nobrock
共感百景は第一回のMCだけ若林くんで(以降劇団ひとり)その時の優勝が星野さんだったんですよね。
以降は対戦じゃなくってますけど
https://t.co/nFWTXS2n1i
#あちこちオードリー