昨日3月4日、東京・草月ホールにて第3回「共感百景」が開催され、
「共感百景」は、テーマに沿ってプレイヤーが自由律の俳句を2つずつしたため、より共感を得た人の作品を最優秀賞に認定。今回は松尾貴史がMCを務め、特別顧問の俵万智がプレイヤーの俳句を評価した。プレイヤーは光浦のほか、
第1局のプレーヤーはやしろ、豊本、有野、光浦で、テーマは「駅」。シンキングタイムには、RGが安全地帯の「ワインレッドの心」に乗せて駅あるあるを披露した。そのあるあるがプレイヤーの回答とかぶらないか心配した松尾だが、RGの謎の歌に「モノマネがしたいだけですか!?」と思わずツッコミ。しかし「階段濡れてる」というあるあるに対して「それはかぶらないでしょう」と安堵しつつ、「歌わないと(あるある)出ないの?」と不思議そうな様子だった。駅のエピソードを聞かれた俵は、以前高田馬場駅で構内アナウンスのバイトをしていたということで「この時期は試験で混雑しがちなんですよね」と“がち”を使ったことで、会場から笑いが。松尾も「“がち”の語源はなんなんでしょうね」と思わぬ方向に話が広がった。
できあがった俳句では、豊本と有野がともにキオスクについて触れたり、やしろが乗り換えについて詠んだりと、駅にまつわるあらゆる場面を描写。中でも光浦の「どう持ちかえても 人にぶつかられる」は、実はそのとき持っていたのがシュレッダーだったとわかり、俵が「1つシュレッダーをそぎ落としたことで、それぞれ想像が広がって共感が得られる」と評価し、このテーマの優秀賞に選ばれた。
第2局は、西村、大橋、西で「徹夜」がテーマ。初参加の大橋が深夜のNHKならではの光景を詠んだ自由律が爆笑を呼び、文句なしの優秀賞を獲得した。第3局はRG、西村、光浦が「店員」をテーマに詠んだところ、西村が「ショップ店員が犯罪を犯す(重言)」というシニカルな言葉遊びを披露。すかさず光浦が2枚目に出す予定だったショップ店員ネタを急遽1枚目に提出すると会場から拍手がわき起こり、俵は「ライブの醍醐味ですね」と感心した。優秀賞は西村の重言に決定。俵は「これまでの回答にない新機軸」と、これまでこのライブになかった新たな道の出現を喜んだ。
第4局は、やしろ、有野、西で「ラーメン」がテーマ。コラーゲンをやり玉に挙げた西から今回も彼女らしい言い回しの「しゃらくせぇ」が飛び出すと、客席も大いに沸いた。また、有野が「ラーメン一杯に800円も出せない」という詩を出したところ、俵から「『ほんとにそうだ』と思う内容はうまくいかない。『よく言ってくれた』とはならないから。そこがあるあるの難しいところ」と納得の解説。そして優秀賞は「鬼」という字にインパクトの強い、西の「鬼才の多いこと」が選ばれた。
第5局は、RG、大橋、豊本でテーマは「お金」。ここで豊本が出した「危なかったー おつりをまとめて 渡すタイプか……」では、お札が先か小銭が先かで豊本が自ら実演してその重要さを力説した。俵は「お金は幅が広いから人によって共感が違う」と語り、審査が難航。その結果、「目に見えて共感が広がった」と評価した豊本の「この10円 ほぼ緑色だ」が優秀賞に決定した。
5つの優秀賞の中から俵が選んだ最優秀賞は、光浦が「電車」をテーマに詠んだ「どう持ちかえても 人にぶつかられる」。「『ぶつかる』じゃなくて『ぶつかられる』という表現の丁寧さ」という高評価で、光浦は「えへ、ペロペロ」と喜びの言葉を述べた。俵は最後に「いつでもどこでもできて、心も豊かになるので、みなさんもぜひやってほしいです」とコメント。次回開催は未定となっているが、ぜひ自由律を楽しみながら次回ライブを待とう。
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