これは音楽サイト「DAILY MUSIC」と「M-ON! MUSIC」に掲載された「毎日フテネコ」と「毎週フテネコ」を1冊にまとめた作品集。発表済みの474話分に加え、新作10話が収録されている。
イベント直前に行ったコメント取材で「毎日の更新は大変ではなかったですか?」と尋ねると、芦沢は「最初は余裕だと思っていました。要は1週間に5本描きためておけばいいんでしょ、という感覚だったんですけど、そんなことにはならず(笑)。結果4本くらい出たときに次のを描いていました」と回答。「調子がいいとバンバン描けるんですけど、仕事が重なったりとか、焦って考えると全然アイデアが浮かばないとか……。ちょこちょこ大変なことはありましたけど、修業というか筋力みたいなものが付きました」と語った。
掲載4コマは間もなく500本に達する。芦沢は「作品のネタが被っちゃってるんじゃないかということがわからなくなってきます。『これ面白い!』と思って描いていても、これ昔描いたかな?って不安になって、サイトで振り返ったりとかして(笑)。その作業にめっちゃ時間がかかりました」と制作の苦労を明かした。
また本作について「今まで関わってくれた音楽関係の方々、コムアイさん(水曜日のカンパネラ)が帯コメントを快く引き受けてくれたりとか、『フテネコ』の名付け親がチャットモンチーのあっこちゃん(福岡晃子)だったり。怖そうだと思ったBRAHMANのTOSHI-LOWさんが実際に会ったらめっちゃいい人だったとか、そういう実際に体験したことがちゃんとこれに昇華されていることがよかったです」とアピール。「音楽好きな人はもちろん、音楽が好きじゃない人も僕が普段思っていることがポロっと出てきたりするので、日常の休憩ポイントみたいな感覚で暇なときにめくってもらって、“フフッ”くらいになればいいなと思います」とナタリー読者へメッセージを送った。
トークイベントでは作品内で誤字が多いことを指摘された芦沢が、最近まで間違えて覚えていた「逆」という漢字を書いてみせたほか、イベント参加者からお題をもらい、即興でイラストを描くパフォーマンスを繰り広げてファンを楽しませていた。
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