アイドルを育成、プロデュースするiOS / Android向けゲームアプリ「Tokyo 7th シスターズ」(通称ナナシス)のメインユニットとなる777☆SISTERSが、ダブルAサイドシングル「スタートライン / STAY☆GOLD」を8月30日にリリースする。
7月にスタートしたナナシス関連アイテム3カ月連続リリースの第2弾となる本作。4月22、23日に幕張メッセで開催されたライブ「t7s 3rd Anniversary Live 17'→XX -CHAIN THE BLOSSOM- in Makuhari Messe」の成功や、初のアニメーションミュージックビデオが制作された前作「ハルカゼ~You were here~」を経ての世界観、12人のメンバーたちが新たなるフェーズへ突入したことを実感させる2曲に仕上がっている。
今回の特集では、ナナシスの総監督&総合音楽プロデューサーである茂木伸太郎と、音楽制作ディレクターであり、「スタートライン」の作曲を手がけた岡ナオキの対談を実施。楽曲制作にまつわるエピソードと共に、ナナシス世界における777☆SISTERSの立ち位置について語り合ってもらった。
取材・文 / もりひでゆき インタビュー撮影 / 関口佳代
茂木伸太郎が今一番一緒に遊んでる人=岡ナオキ
──岡さんが音楽制作ディレクターとしてナナシス楽曲に関わるようになったのは、「僕らは青空になる / FUNBARE☆RUNNER」のリリースのタイミングからですよね。
岡ナオキ はい。僕は2015年4月に音楽制作やプロデュースをする会社を立ち上げたんですけど、それとほぼ同時期に茂木さんを紹介していただいて。そこから今に至る感じです。
茂木伸太郎 メジャー1作目の「僕らは青空になる / FUNBARE☆RUNNER」からのお付き合いですね。3rdライブ(「t7s 3rd Anniversary Live 17'→XX -CHAIN THE BLOSSOM- in Makuhari Messe」)でのバンドのプロデュースやオープニングムービーの音楽、最近の楽曲で言うと「ハルカゼ~You were here~」も岡さんにやっていただいていて。岡さんの家で朝まで制作をさせていただいたりとか、一時期ずっと一緒にいましたよね。楽曲のデモについて朝4時に電話することもあるし。
岡 ありますねー。「茂木さん、そろそろ外が明るいですよ」みたいな(笑)。
茂木 仕事以外でも、今一番一緒に遊んでる人かも。こないだは湘南に行きましたし(笑)。
岡 うん。行きたいカレー屋さんがあったから付き合ってもらったら結局、店が閉まってたっていう。詰めが甘くて申し訳なかったんですけど(笑)。
──出会いからの約2年半でそこまで深い仲になったのはどうしてだったんでしょうね?
茂木 まず人間的にすごく合うっていうのがあるんですけど、音楽的なことで言うとナナシスの本質をちゃんと理解してくれていることが大きいんですよね。曲のジャンル感やニュアンスとかって話ではなく、「ナナシスとは?」みたいなところをちゃんとわかってくださっている。そのうえでそれがピアノのフレーズ1つにも表れていると言うか。例えば2ndアルバム(「Are You Ready 7th-TYPES??」)に入ってた「Intro -to be the Blue Sky...-」は岡さんの曲なんですけど、僕が「こういう感じの曲が欲しいです」って言ったらポンとあれを上げてきてくれて。一発OKでしたもんね。
岡 そうでしたね。
茂木 「1分半の曲でナナシスをここまで表現されちゃったら僕はもう勝てないな」って、あの曲を聴いた瞬間に思いましたから(笑)。そういったことを経て、岡さんに対する信頼感がどんどん強くなっていったところはありましたね。
岡 なんかね、茂木さんが目指しているナナシスの世界観が僕にとってたまたま理解しやすいものだったんですよ。さらにこの2年間やってきたレコーディングベースの仕事を通して、「これは茂木さん、好きだろうな」「これは嫌いだろうな」っていう取捨を見極められるようにもなってきた。だからこそよりシンパシーも強くなったし、やり取りがどんどんスムーズになっていったところもあったんだと思います。
あ、もうこれで行きます!
──777☆SISTERSの前シングル曲「ハルカゼ~You were here~」ではアレンジを岡さんが担当していて。音楽制作ディレクターという肩書に加え、クリエイターとしてもナナシス世界に深く参加されるようになりました。
岡 「Intro -to be the Blue Sky...-」あたりから、茂木さんが僕の弾くピアノをより理解してくれるようになったんですよ。その流れが「ハルカゼ~You were here~」につながったんだと思うんですけど。
茂木 うん。岡さんがクリエイターとして関わってくださるきっかけはピアノがスタートだと思います。僕はギターしか弾けないですけど、ピアノに対する憧れが昔からすごくあって。その思いが岡さんと出会ったことで復活したと言うか。なので「ハルカゼ~You were here~」では岡さんにピアノを弾いてほしかったんです。
岡 そういう思いを感じていたので、「ハルカゼ~You were here~」の編曲は一切迷わなかったですからね。
茂木 うん。ホントに素晴らしいアレンジをしていただけて。ピアノはもちろん、ストリングスも最高でしたね。
──で、さらにそこで得た手応えが、作曲を岡さんが手がけている今回のシングル曲「スタートライン」につながったと?
茂木 777☆SISTERSのことを僕以外で一番よく知ってくれている方ですし、音楽的な信頼もしている方なので、それはもちろん単純にやっていただけたらいいなという思いはありました。ただ、岡さんのスケジュール的な問題もありますし、岡さんから出てきたものが僕の考えているものと違えば、それはもちろん別の方にお願いするという流れにはなったと思うんですよ。
──そこはナナシスの総監督として、あくまでもシビアに判断しようと。
茂木 そうそう。そこはあくまでもフラットな視点で。でもね、「次の777☆SISTERSはこんな曲でどうですか?」って岡さんが送ってくれた曲があまりにもバッチリだったんで。「あ、もうこれでいきます!」っていう(笑)。
岡 茂木さんからの発注はアップテンポだったんですけど、「僕だったらこうしますけど、どうですかね?」っていう提案をさせていただいた感じで。
茂木 そう! まさかミディアムにしてくるとは思わなかった(笑)。でも岡さんの曲を聴いたときに、僕も実は心の中ではミディアムを求めてたんだなってことに気付けたんですよね。
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「神曲キター!」って盛り上がるような派手さはない
- 777☆SISTERS
「スタートライン / STAY☆GOLD」 - 2017年8月30日発売 / Victor Entertainment
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初回限定盤 [CD+DVD]
1944円 / VIZL-1192 -
通常盤 [CD]
1296円 / VICL-37293
- CD収録曲
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- スタートライン
- STAY☆GOLD
- スタートライン-OFF VOCAL-
- STAY☆GOLD -OFF VOCAL-
- 初回限定盤DVD収録内容
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- 僕らは青空になる / 777☆SISTERS
- KILL☆ER☆TUNE☆R / 777☆SISTERS
- Cocoro Magical / 777☆SISTERS
- セブンスシスターズ「WORLD'S END」
- 2017年7月26日発売 / Victor Entertainment
-
初回限定盤 [CD+DVD]
1944円 / VIZL-1191 -
通常盤 [CD]
1296円 / VICL-37292
- CD収録曲
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- WORLD'S END
- PUNCH'D RANKER
- WORLD'S END -OFF VOCAL-
- PUNCH'D RANKER -OFF VOCAL-
- 初回限定盤DVD収録内容
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- t7s .LIVE -INTO THE 2ND GEAR 2.5-
- Tokyo 7th シスターズ「t7s 3rd Anniversary Live 17'→XX -CHAIN THE BLOSSOM- in Makuhari Messe」
- 2017年9月27日発売 / Victor Entertainment
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初回限定盤 [Blu-ray+フォトブック+オリジナルコースター]
10800円 / VIZL-1247 -
通常盤 [Blu-ray]
8640円 / VIXL-199
- Tokyo 7th シスターズ(トウキョウセブンスシスターズ)
- 2014年2月にサービスインしたスマートフォン向けのアイドル育成リズム&アドベンチャーゲーム。“アイドル氷河期の西暦2034年”を舞台にアイドルを育成&プロデュースしていく。ゲーム中にはメインユニット・777☆SISTERSをはじめ多くのアイドルグループやユニットが登場する。
- 茂木伸太郎(モテギシンタロウ)
- 株式会社Donutsに在籍するクリエイター。「Tokyo 7th シスターズ」の総監督兼総合音楽プロデューサーとして同作品のビジュアル、脚本、楽曲の企画や制作、ライブ制作に携わっている。
- 岡ナオキ(オカナオキ)
- 作編曲家。音楽プロデュース会社「Numéro.8」代表取締役。AKB48、さくら学院などのアイドル、神谷浩史&小野大輔、本作「Tokyo 7th シスターズ」の楽曲制作、作編曲を手がける。