ナタリー PowerPush - SCOTT MURPHY×ぱすぽ☆

アニソンカバーで初コラボ 日米異色対談実現

ソロとALLiSTERをやれてる今がベストな状態

──どの曲もカバーではあるけど、アレンジを加えることでスコットさんのオリジナル曲みたいに生まれ変わってますよね。

スコット そのままカバーするだけだったら、そんなに面白くないんじゃないかな。だから、僕はいつもカバーするときは原曲のメロディだけ残して、ほかは全部自分流にアレンジしてます。

──アレンジも、パンク一辺倒というわけではないですし。

スコット ガンガンの激しいロックだけだとそんなに面白くないから、ギターを入れないで全部打ち込みにしたり、ホーンを入れたり、アコースティックギターを使ったり、たまに日本語の歌詞を英語に訳して歌ったり。せっかくソロなんだし、いろんなことがやりたいんです。

根岸 すごい……。

──カバー曲と自分のオリジナル曲では、レコーディングするときに違いはありますか?

インタビュー風景

スコット 両方とも同じ気持ちでレコーディングしてるけど、やっぱりオリジナルのほうはゼロから作った曲だから、ちょっとだけ気持ちが強く入ってるかな。今はまたALLiSTERもやってるけど、もちろんカバーも好きだし、ソロ活動でもオリジナル曲を出してるから、僕の中ではそれを全部やれてる今がベストな状態だと思ってます。

──アルバムにはボーナストラックとしてオリジナル曲「世界の果て ~Around The World」が入ってますが、これは今回のアルバム用に作ったんですか?

スコット 毎回アルバムにはボーナストラックとしてオリジナル曲を入れてるから、今回も入れたくて。ずっとアニメソングを聴き続けてるうちに「作曲したいな」と急に思って、レコーディング期間の合間に書いた曲なんです。今回は初めて日本語で作詞しました。

──言葉遣いとか英語のフレーズとか、非常にJ-POP的ですね。

スコット これまでいろんなJ-POPを聴いてきたから影響は受けてると思うんですけど、この歌詞はわざとやってるんじゃなくて自然と出てきたものなんです。

コラボの話を聞かされたときは「えっ、いいんですか?」

──そしてぱすぽ☆の皆さんも参加している「ブルーバード」ですけど、このコラボの話を聞かされたときはどう思いましたか?

 最初はもうビックリして、うれしいというか「えっ、いいんですか?」みたいな。

スコット ポップな曲をロック調にアレンジするのは、そのギャップが面白いからなんです。だから、アイドルグループとコラボレートするのも、同じようにそのギャップが面白かったです。

──最初にこのトラックを聴いたときはどう思いました?

 原曲はみんな知ってたんですけど、こうも変わるんだってビックリしました。

根岸 そうだね。ホント最初の出だしから「おーきたーっ! すごい!」って感じでしたし。

──ぱすぽ☆のオリジナル曲はロック調の楽曲が多いので、この曲にも入っていきやすかったのでは?

インタビュー風景

佐久間 そうですね。ベースとかギターの音がすごくカッコよくて、個人的にもすごく好き。ぱすぽ☆もガールズロックというスタイルなので、同じような空気を感じました。

──スコットさんは完成した「ブルーバード」を聴いた感想は?

スコット ふふふふふ(笑)。面白くなったなって。

根岸 「歌はヘタだな」って言われたらどうしようかと(笑)。

スコット ロスのスタジオでミキシングしてるときに「面白いものができたな」と思いましたよ。

 よかったー(笑)。

──これはぜひライブでも聴いてみたいですね。

ぱすぽ☆一同 おお!

根岸 でも、どんなふうになるか想像つかないかも。

 うん、つかないつかない。

佐久間 普段は自分たちの曲を歌って踊ってるから、どうなるんだろう……。

スコット そうしたら、僕もダンスしますから(笑)。

ぱすぽ☆一同 あははは(笑)。

増井 じゃあ一緒に!

スコット×ぱすぽ☆、今度はオリジナル曲でコラボ!?

──ステージでの共演など、また新たなコラボレーションも面白いですよね。例えばスコットさんが作ったオリジナル曲をぱすぽ☆が歌ったり。

 あーっ! そんなことを。い、いいんですか!?

スコット ぜひ!

ぱすぽ☆一同 やったーっ!

──スコットさんは他のアーティストに曲を提供することに興味はありますか?

スコット ありますよ。

インタビュー風景

 パッセンジャー(ぱすぽ☆のファン)さんの中にも、スコットさんのことを好きだっていう人がたくさんいて、コラボレーションのことを「うらやましい」って言ってましたよ。

──ぱすぽ☆のライブでこの「ブルーバード」を歌っても、まったく違和感ないですもんね。

根岸 そうですね。ロックだからかな。

──しかもみんな聴いたことがある曲だから、いきなりやっても盛り上がるでしょうし。

 盛り上がると思います!

スコット ぜひライブがあったら、参加させてください。

ぱすぽ☆一同 やったーっ!

 すっごいうれしいです。

ニューアルバム「GUILTY PLEASURES ANIMATION」 / 2011年6月29日発売 / 2000円(税込) / UNIVERSAL J / UPCH-1838

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CD収録曲
  1. サザエさん(宇野ゆう子)
  2. おどるポンポコリン(B.B.クィーンズ)
  3. はじめてのチュウ(あんしんパパ)
  4. ブルーバード feat. ぱすぽ☆(いきものがかり)
  5. ルパン三世のテーマ'78(大野雄二)
  6. タッチ(岩崎良美)
  7. 創聖のアクエリオン(AKINO)
  8. 君をのせて(井上あずみ)
  9. およげたいやきくん(子門真人)

<ボーナストラック>

  1. 世界の果てへ ~Around The World
スコット・マーフィー

スコット・マーフィー

アメリカ・イリノイ州シカゴ出身の男性ロックアーティスト1995年にメロディックパンクバンドALLiSTERを結成し、インディーズやメジャーから数々のアルバムを発表する。2001年に初来日公演を成功させ、これがきっかけとなり日本に興味を持ち、独学で日本語をマスター。2006年には自身がお気に入りのJ-POPナンバーを日本語でカバーした楽曲を含むアルバム「GUILTY PLEASURES」をリリースした。

2007年にELLEGARDENとともに全国33カ所におよぶ大規模なジャパンツアーを行うが、ツアー終了後にバンド活動を休止。以後、ソロ活動をスタートさせ、「GUILTY PLEASURES」シリーズを定期的に発表している。また、2009年には全曲オリジナルによるアルバム「Balance」もリリース。2010年にはALLiSTERも再始動させ、精力的な音楽活動を続けている。

ぱすぽ☆

ぱすぽ☆

2009年に10代の女性10人で結成されたアイドルグループ。「空」「旅」をコンセプトに、同年11月からライブ活動をスタートさせる。ガールズロックユニットと呼ばれるにふさわしく、ロックを根底にした楽曲とパワフルなパフォーマンスが魅力で、フライト(ライブ)を重ねるごとに着実に人気を集めていく。2010年3月に1stシングル「Let it Go!!」をインディーズからリリース。その後も数々のイベント出演で知名度を高め、12月には初のアルバム「TAKE☆OFF」を発表した。2011年5月にはユニバーサルJからシングル「少女飛行」でメジャーデビュー。本作がオリコンウィークリーチャートで初登場1位を獲得する快挙を成し遂げる。7月16日にSHIBUYA-AXでのワンマンライブを予定。8月24日にはメジャー2ndシングル「ViVi夏」の発売を控えている。