夫人たちの個人面談

──実際のところ、解散についてどう思っていますか？

いつかは解散すると思ってたんですけど、いざ言われたらすごく寂しくなりましたね。でも、ちゃんとした目標もなく淡々と活動が進んでいて……正直ちょっとマンネリ感はあって。このまま竜人くんと一緒にやっていても楽しくなくなってくるかもしれないなと思ってたんですよ。だから解散の話を聞いたときは、解散することよりも、幕張メッセという大きな目標ができたことにちょっと燃えましたね。

──何か後悔していることはないですか？

めちゃくちゃありますよ！ 後悔しかないですよ（笑）。最初の頃は歌もダンスも本当にできなくて。今ができるわけじゃないけど、自分なりにめっちゃ努力してつかめてきたので、せっかくわかってきたのに終わっちゃうのかって。新曲のレコーディングをしながら「もっと歌いたいのに」って思いましたね。私はバイトも経験したことない世間知らずのまま25に入ったので、25が初めてのお仕事なんです。

──まっさらな状態から始めたのなら、確かに3年は短すぎるかもしれないですね。

はい。今の状態でゼロから始められていたら、もっと成長できてたのかもなと思うと、すっごく後悔しますね。

──では最後に、メンバーの前では言えない感謝の言葉をお願いします。

私はホントに世間知らずだったから、みんながいなかったら絶対ここまで来られなかったと思います。何回も「もう無理だ、嫌だ」と思ったけど、そのたびにみんな手を差し伸べてくれて。嫌いなところもあるんですよ。でも、そこも含めてめっちゃ好き、みたいな。ホントに家族っぽいですよね。友達とも違うし、仕事仲間とも違う。一生一緒だなって思いますね。つらいときは助けてあげたいし……わ、自分で言っててグッときちゃった（笑）。どうしよう。すごく好きですね、マジで。あと竜人くんには、感謝しきれないです。迷惑かけられたこともいっぱいあったけど（笑）。嫁だけで竜人くんの悪口を言ったりとかもするんですけど（笑）、みんな尊敬のこもった「好き」が前提にあるからこそ言えるんです。

──実際のところ、解散についてどう思っていますか？

本当に申し訳ないんですけど……うれしい？ そういうと語弊があるけど、やっぱりアイドルは永遠にできる仕事じゃないから、今の形で終わらせてもらえる感謝がすごいんですよ。現実的なことを言うと、1年で終わってたらキャリアとしては確立できなかったし、3年という期間もちょうどよかったと思うんですよね。チームワークとしても、ファンの皆さんの関係性にしても、3年ってちょうどいい尺だなって（笑）。それも、解散を1年も前に報告してもらって、アイドルを3年で終わらせるということにじっくり取り組めて、本当に感謝というのが100%の気持ちです。

──何か後悔していることはないですか？

もっとアイドルっぽいことしとけばよかったなって（笑）。アイドル活動だけど、素は隠せなかったですね。デビューする前はちょっと考えたんですよ。いつも環境が変わるたび、1度ぐらいは猫かぶって女の子らしくおしとやかにいこうって考えるんですけど、1回も成功したことがないまま、アイドルになっても結局同じでした。25が終わったあとに一旦リセットして清楚系を狙ってみるのはアリですね（笑）。

──では最後に、メンバーの前では言えない感謝の言葉をお願いします。

感謝！ 今まで人と一緒にグループで行動するなんて性格上あり得なかったので、こんなにもグループでいることが楽しいと思えたのは、このメンバーだったからだと思うんですよね。本当に貴重な3年間だったし、これからも仲よくしてねと言いたいですね。ファンの方々にも。竜人くんはね、マジでなんだろう。このままだと離婚危機ですけど（笑）、人生の中で出会えてよかった人No.1ですよ。私を見つけてくれて、拾い上げてくれてありがとう竜人くん、って感じです。

──実際のところ、解散についてどう思っていますか？

うーん、いつか来るとわかっていたことだけど、やっぱり寂しいですよ。でも、もうその波も越えました。発表するまでが一番メンタル的にはキツかったですね。今はもう最後までしっかりやることしか考えてないです。あとは楽しむだけですね。

──何か後悔していることはないですか？

もっと個性を出したかったです。私は普通の人だから、「裏でちゃんと支えないと」という気持ちが大きくて。25は天然ばっかですからね（笑）。私は天然じゃないですよ！ たぶん。私、長女なんですよ。だから自然とそうなっちゃってたのかなって。もっと愛されキャラになりたかったです（笑）。

──では最後に、メンバーの前では言えない感謝の言葉をお願いします。

このメンバーじゃなかったら、絶対ギスギスして終わってたと思うんですよね。裏表なく、いつでも楽しくいられる関係って、すごく大事。「私たち仲いいんですよ」ってわざわざ言う必要もない。竜人くんは……いい曲を作っていただき……。

──なんで棒読みなんですか（笑）。

私はもともとソロの竜人くんを知っていたので、最初のインパクトが強くて、あとはどんどん下り坂ですよ（笑）。「おにぎりそのままポンと置いちゃう人なんだ」とか、なんか雑だなーとか。でも、いろいろ察してアドバイスをくれたり、マネージャーに怒られたあとにこっそり優しい言葉をかけてくれるんですよ。弱ってる人を察知する能力に長けていて、そこに救われたところもあります。ちょっとだけ（笑）。

──実際のところ、解散についてどう思っていますか？

グループがなくなる寂しさよりも「これからどうしよう……」という気持ちが個人的にはありました。私が25に入ったときは大学受験の時期で、進学を辞めてここに入ったから、仕事という意識が強かったんです。だから解散＝職を失うような気持ちで。でも、やっぱりいい時期で辞めたかったし、落ち目のときに辞めるのはグループとしていい傾向じゃないから、幸せに終わるタイミングとしては今がベストで、ここしかなかったと思いますね。

──何か後悔していることはないですか？

どんなにライブでがんばっても、毎回後悔しますね。「もうちょっとこうすればよかった」とか。それはファンに対する思いが強くて。いつも来てくれるファンとか、自分のことが好きだと言ってくれる人から「ありがとう」と言われるけど、それ言いたいのはこっちだし。それがどうがんばっても伝わってない気がして。ライブもあと何回かしかないと思うと、より重みが増すというか。

──では最後に、メンバーの前では言えない感謝の言葉をお願いします。

もともと私は女の子と集団行動するのが本当に無理で、これまでずっとそういうのを避けて生きてきたんですよ。今は全然そんなことないけど、初めは女の子というだけで苦手意識があって、なかなかみんなに歩み寄れなかったんです。のわりには、私めっちゃブリッ子だと思われがちなんですよ。しゃべり方とか見た目でそういう位置付けにされちゃうと、余計心を閉ざしちゃうから、多分一番冷めてたと思うんですね。でも、活動をしているうちにどんどん仲が深まって、今は好きすぎてどうしていいのかわかんない（笑）。だからメンバーと会えなくなることがとにかく寂しいんです。みんな普通じゃない子たちで、そこに竜人くんがいて調和が取れてる。竜人くんは……私にとって年の離れたお兄ちゃんみたいな感じなんですよ。気さくに話せて、年齢のわりに肝が据わった人なので（笑）、これからもいろいろ相談に乗ってもらいたいです。

──実際のところ、解散についてどう思っていますか？

寂しいです、正直。毎日顔を合わせて、つらいことも楽しいことも共有してた仲間なので。解散後は毎日会えなくなっちゃうわけだし、ファンの方たちにも会えなくなるんだなあって。やっぱりなんだかんだ寂しさはあるんですけど、終わり方とタイミングには納得です。解散の話を聞いた瞬間も、すんなり受け入れられました。

──何か後悔していることはないですか？

もう少しファンの方と交流する機会が欲しかったです。私が入るまでは（CD購入者を対象とした特典会などが）ちょっとあったみたいなんですけど、あんまりやってないんですよ。ライブで会うことはできても、距離が遠いから。

──では最後に、メンバーの前では言えない感謝の言葉をお願いします。

いっぱいあります。私は途中から入ってきたので、それってほかのメンバーにとってはきっと嫌だっだと思うし、ほかにもいっぱいオーディションを受けた人がいた中で、私でよかったのかなって悩んだりもしてたんです。もともとあるグループはもう形ができあがってるから、それぞれの立ち位置が決まっている中にヒョイと新しいものが入ってくるのって、そうそう受け入れられるものじゃないと思うんです。でも本当に、1週間も経たないうちに仲よくなれたんですよ。それがすごくうれしくて。本当に大好きです。

──旦那への思いはどうですか？

旦那は優しいです。体調が悪いときは気遣ってくれるし……最初のライブのときは1週間に7曲ぐらい覚えないといけなくて、毎日長時間レッスンしてたんです。最後の3日間ぐらいで私、足をくじいちゃって。そのときもすごく気遣ってくれました。「Will♡You♡Marry♡Me?」（2014年11月に発売された1stシングル）では最後に私が竜人くんに抱っこされるんですけど、優しく抱っこして、ゆっくり降ろしてくれて。竜人くんも夫人のみんなも、すごく温かいんですよ。