RYO-Z　相当バウンシーな感じの、RIPの中でもなかなか珍しい曲ですね。

ILMARI　JAY-Zがラップしてきそうな感じですよね。

FUMIYA　アルバム制作で最初にできた曲でした。なんかこのぐらい遅くてラップをメインに聴かせるのがやりたくて。

ILMARI　歌詞は、僕のバースだと、DJがクラブに行ってこれから盛り上げるぜっていう“夜の東京”を歌ってます。

ILMARI　この曲の「甘い」は、スイートの“甘い”じゃなくて考えが“甘い”って意味なんです。1日休みでいろいろできるのに、何もしないでぐうたら過ごしちゃったりして、自分に甘い人の歌。

PES　家でギター弾いて作ったんですけど、なんかすごい「楽園ベイベー」みたいなのができちゃったーどうしようーと思って。だからわざと「楽園ベイベー」と同じ順番でラップしてみました。

──ラップしてるのはSUさんだけですね。

PES　そのときスタジオにSUさんしかいなくて、SUさんに頼んだら「やるやる」って言ったんで。そしたら後で録音データ聴いて、マジ最高だなと思って（笑）。

──すごい歌詞ですよね。

ILMARI　俺、途中でスタジオ行ったとき、SUさんものすごい真剣な顔で作業してたの。そしたらレコーディングの部屋から「♪脇気になってんのか」って聴こえてきて、どんなことになっちゃうんだろうと思いながら帰った。

RYO-Z　「♪肩まで浸かってもいいのか帰ってママに聞いてみ」って、なんでこんな歌詞になったの？って聞いたら「俺、母子家庭だからかなぁ」って言ってました。

SU　お父さんと話した覚えがないからね。

PES　そこじゃねえだろ（笑）。

RYO-Z　詞も曲も全部SUくんです。「みんなのうた」で聴きたい感じですね。

SU　僕以外の4人が○×△□で、それぞれ全然違うキャラクターだけどお友達だねーと思って作りました。何やら聞く話ですと、女子大生は同じブーツ履いてないと仲間外れとか、価値観を合わせることで意思も合わせるみたいなことがあるようですけど、僕らはまったくないんで、そういうのでいいじゃないと思って。

RYO-Z　ひとつ聞きたいんですけど、歌詞の「ドリドリ飛び跳ねる」ってどういう意味？

SU　なんか、オリンピックとか観ててドリドリ伝わってきたんだよ、体操の池谷とか。

ILMARI　そこ言わされてるの俺だからね！

RYO-Z　ドスケベなラブソング。このくらいメロウでセクシーな感じは今までにあんまりないよね。

FUMIYA　この曲作って、アナログレコードに勝るものはないと改めて思いました。レコードじゃなきゃ出ない質感。あとPESくんのファルセットもすごくいいですね。

RYO-Z　この曲Full Of HarmonyのYUTAKAくんにメロディの立ち上げを手伝ってもらったんで、R&B仕込みなムードもありますね。

ILMARI　以前「23区」のCMソング候補として作った曲で、ずっと寝かしてたんです。本来はもっと尺長かったんですけど、タイトルの「Simply」にちなんでギュッと短く縮めて、2分ないぐらいにしました。

FUMIYA　僕、昨年末子供が産まれまして。嫁さんが妊娠してる時期にこのバックトラックができたんですけど、普段から嫁さんに仮歌を入れてもらうことが多いんで、今回も入れてもらったんですね。で、みんなに聴かせたら、いい機会だし子供のこと歌おうよって話になって。

RYO-Z　「♪可愛いベイビー ハイハイ」（中尾ミエ「可愛いベイビー」）みたいな曲をやるのはいいなぁと思って、ちょうど赤ちゃんも産まれるし、お祝いの意味でもぜひやろうって言いました。

FUMIYA　それに、本当は女声ボーカルのとこを違う人に差し替えようと思ってたんですけど、TD寸前にデータを丸々消しちゃうトラブルなんかもあって、もう本チャンも嫁さんでいこうってことに。

RYO-Z　あまりに良いタイミングだったから、お腹の子がお父さんとお母さんで作る曲にさせたんじゃないかと思っちゃいますね。