音楽ナタリー Power Push - M!LK

5人で描くひと夏の恋物語

M!LKが8月10日にニューシングル「夏味ランデブー」をリリースする。

表題曲はひと夏の恋物語を描いた、盆踊り風のサウンドが印象的なアップチューン。5人によるセリフの掛け合いも楽しいナンバーで、メンバーはライブやミュージックビデオでバチを使った和装でのダンスパフォ―マンスも披露している。

この作品の発売を記念し、音楽ナタリーではメンバーにインタビューを実施。5月に行われた初のワンマンツアーの感想や「夏味ランデブー」収録曲への思い、さらにはそれぞれの恋愛観まで、5人にたっぷりと語ってもらった。

取材・文 / 三橋あずみ 撮影 / 笹森健一

もう1回このステージに戻ってきたい

──前回「新学期アラカルト」リリース時にお話を聞いたあと(参照:M!LK「新学期アラカルト」インタビュー)、4月には東京・国立代々木競技場第一体育館で行われた「GirlsAward 2016 SPRING / SUMMER」への出演、5月には初のワンマンツアーと、ライブ活動で大きなトピックがありました。まずはその話から聞かせてもらえますか?

板垣瑞生

板垣瑞生 はい。まず「GirlsAward」にはオープニングアクトとして、初めて出演させていただきました。これまでに体験したことのない大きさの会場で、すごく圧倒されたし感極まりましたね。本番が始まる前は「どうなるんだろう?」って、ちょっと顔もこわばっていたんですけど、いざ本番が始まると今までで一番いいライブができたんじゃないかなって思います。

佐野勇斗 M!LKを知ってくれている人は少なかったと思うんですけど、ほかのアーティストのファンの方も一緒に盛り上がってくれたから、思い切ってパフォ―マンスすることができました。

板垣 「もう1回このステージに戻ってきたい」っていう目標ができたし、M!LKの結束がより強まったような気がします。いろいろなことを感じられた1日でした。

吉田仁人 とてもいい経験になりましたね。

──そして、ゴールデンウイークには東名阪を回るワンマンツアー「ようこそ M!LK牧場へ」がありました(参照:“み!るきーず”と目指せ武道館!M!LK、初ワンマンツアー大成功)。

吉田 もう、リハのスタジオからして今までにはない大きさで。その時点ですでにみんな緊張してたよね(笑)。

塩﨑太智 スタッフさんの人数も多かったしね。

吉田 僕たちだけのステージだからこそ「失敗はできないぞ」っていう思いがありました。

山﨑悠稀 ライブのオープニング、僕は最初にステージに出て行ったんですけど、人の多さがハンパなくて! 「ホントに自分たちのライブなのかな?」って思いました。後ろのほうまでファンの方がいてくれたから、「M!LKのことを知ってくれて、ワンマンライブに来たいと思ってくれる人がこんなにいるんだ」って、すごく感動しました。

M!LKの新たなスタート

──ツアーの準備にはどれくらい時間をかけたんですか?

佐野勇斗

佐野 1カ月くらい前から本格的に準備を始めましたね。

塩﨑 土日はずっと朝から晩までリハーサルをしていました。曲を1曲ずつ固めていって、セットリスト順に通して動いてみたり、ボイストレーニングをしたり。

板垣 ホントに貴重な経験をしたよね。いろいろなスタッフさんと一緒に1つのライブを作り上げていって、M!LKが広がっていってるんだなっていう感覚がありました。5人だけじゃなくて、みんなでM!LKなんだなって思えて、なんだか新たなスタートを切ったような感じでした。

──3公演を終えてみて、思い出や印象に残っていることを教えてください。

塩﨑 僕はツアーのタイトルって本当に大切だなって思いました。

佐野 おい、なんだなんだ?(笑)

塩﨑 「ようこそ M!LK牧場へ」っていうタイトルは自分たちで考えたんですけど、タイトルに合った世界観を出すために普段は着ないオーバーオールを着たりして、すごく新鮮でした。

吉田 僕はやっぱりソロ曲とデュオ曲のコーナーかなあ。それぞれ、自分たちで振りを付けたんですよ。

──そうだったんですね。では披露された順にお話を聞いてもいいですか? 塩﨑さんの「SALTY DA!CHI」はクールなダンスが印象的でした。

塩﨑太智

塩﨑 え、クール?

板垣 いや、クールでしょ。

塩﨑 え、何?

佐野 だから、クールだったって。

塩﨑 ありがとう。何回も聞きたかったの(笑)。

板垣 おいー! 素だと思ったわ。

吉田 あはは(笑)。太智は3公演ともダンスを変えてたんだよね?

塩﨑 僕は歌わないでひたすら踊る曲でのパフォーマンスだったんで。3公演、全部に来てくれる方もいると思ったし、振りは全部変えました。

板垣 僕と勇斗くんだって、全部違う振りだったよね。

佐野 いや、同じだけどな(笑)。

──では次は吉田さん。

吉田仁人

吉田 僕の「Tuna-ight」では客席にバラを投げました。すごく悩んだんですよ。造花にしようか、生花にしようか。

板垣 モノに頼った!

吉田 違うって(笑)。とにかく、自分のやりたいことだけをギュッと詰め込んでやらせてもらったので、すごく楽しかったです。

板垣 僕と勇斗くんのペアは、ダンスをメインにしなかったんですよ。

佐野 曲をしっかり伝えたかったからね。M!LKは5人で1つだと思っているし、僕は5人じゃないパフォーマンスが初めてだったから緊張したんですけど、なんとかできたと思います。ダンスがないパートが多かったので、手の動きを付けて表現することにはこだわったかな。

板垣 ダンスをしないときの雰囲気作りに関しては、2人ですごく話し合ったよね。あと、ステージに出て行ったらペンライトの色が僕らのイメージカラーのピンクとオレンジの2色になっていたんですよ。こんなことって今までになかったから、すごく感動しました。

──そして、最後に登場したのが山﨑さん。

山﨑悠稀

山﨑 はい。僕は歌うことは好きだけど、ダンスは得意だと思っていなくて。だから1人で場を持たせられるかなあ?っていう不安がありました。でもファンの皆さんは笑顔で見てくれたからすごく安心したし、公演を重ねるごとに楽しさが増していきました。丸々1曲を1人で歌うことが初めての経験だったから、すごく体力を使いましたね。

──そうだったんですね。そんな新しい経験もありつつのライブツアーを終えてみて、何か発見はありましたか?

板垣 予想していた以上に達成感があって、爽快でした。全公演が終わったあとにスタッフさんと集合写真を撮ったんですけど、「この爽快さを感じるために今までがんばってきたんだな」って思えて。これからもっといろんな場所……できればもっと大きなところで、この集合写真を撮りたいって感じました。

吉田 3日連続の公演だったんで、やっぱり疲労が溜まってくるんです。そういうときに、メンバー同士たわいもないバカ話をしていると「ああ、いいチームワークだな」なんて思ったりもしましたね。

ニューシングル「夏味ランデブー」 / 2016年8月10日発売 / SDR
すいか盤 [CD] / 1080円 / ZXRC-1074
わたあめ盤 [CD] / 1080円 / ZXRC-1075
アイス盤 [CD] / 1080円 / ZXRC-1076
すいか盤収録曲
  1. 夏味ランデブー
  2. サマーガンバ!!
わたあめ盤収録曲
  1. 夏味ランデブー
  2. 「好きだ!」っていえない
アイス盤収録曲
  1. 夏味ランデブー
  2. まっしろサンライズ
M!LK(ミルク)
M!LK

スターダストプロモーションの恵比寿学園男子部、通称EBiDANに所属する若手俳優によるボーカルダンスユニット。メンバーは板垣瑞生、佐野勇斗、塩﨑太智、山﨑悠稀、吉田仁人の5人。2014年11月に東京・日本青年館で行われたEBiDAN 39 & KiDSの単独公演で初パフォーマンスを披露した。2015年3月に「コーヒーが飲めません」でCDデビュー。同年8月に2ndシングル「反抗期アバンチュール」を発表する。また12月には山崎と吉田が「ハルキ&ジント from M!LK」名義でシングル「僕のとなり / だる恋。」をリリース。2016年3月に3rdシングルとなる「新学期アラカルト」を発表し、5月には東名阪を回る初のワンマンツアー「ようこそ M!LK牧場へ」を開催した。8月10日に4thシングル「夏味ランデブー」を発売する。