ナタリー PowerPush - LUVandSOUL

賛否両論巻き起こったOASIS日本語詞カバーの真意

昨年4月、オーディションを勝ち抜いたDAISUKE、SATORU、ATSUと、元COLORのKIKURI、そしてオリジナルメンバーのKENTAで結成された新生・LUVandSOUL。同11月にリリースしたミニアルバム「SOULandLUV」では、オリジナルとは異なる新たな響きのコーラスワークで多くの新しいファンを獲得した。

彼らの2012年第1弾となる作品は、満を持してのリリースとなる楽曲「道 ~Don't Look Back In Anger~」。原曲は映画「BECK」の主題歌にも起用されたOASISの「DON'T LOOK BACK IN ANGER」で、新たな日本語詞をつけたカバーとなる。このインタビューでは、メンバー5人が今作にかける熱い思いや制作秘話をじっくりと語ってくれた。

取材・文 / 川倉由起子

 
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OASISサイドの許諾が下りると思っていなかった

──まずは1stシングル「道 ~Don't Look Back In Anger~」をリリースすることになった経緯から教えてください。

DAISUKE 元々は、僕とSATORUとATSUが受けたオーディションが終わって初めてステージに立つというときに、用意していただいた曲のひとつだったんです。

KENTA 以前のLUVandSOULはR&Bというカテゴリの中にいたんですけど、新生LUVandSOULはR&Bに加えていろいろなことにチャレンジしていきたいと思っていて。その中で出た案のひとつが、ロックへの挑戦だったんです。ロックとハーモニーって実は相性が良かったりするし……とは言っても、最初はOASISサイドのリリースへの許諾が下りるなんて思ってもいなくて。まずはただ純粋にカバーソングとしてアレンジしていったんです。

──では、いずれリリースするという考えも全くなく?

KENTA なかったですね。最初は、ライブで披露するカバー曲という意識でした。ただ、この曲ってサビにパンチがあるというか、インパクトがすごく大きいじゃないですか。そこにコーラスを足したらどうなるんだろう?っていう考えから歌詞とハーモニーをつけてみたら、すごくカッコいいものができて。それを約1年間ライブで歌い続けて、さらに成長させることができたので、満を持してリリースしてみようか、ということになったんです。

DAISUKE それぞれ別々の場所や環境で活動していた5人が「LUVandSOUL」という名前に引き寄せられてグループを組んで。この5人で夢に向かって突っ走っていくぞ!っていう心境とリンクする歌詞が作れたんです。というか、この歌詞は僕たちの気持ちそのままと言えるかもしれない。僕らを全く知らない人からしたら、いきなりOASISの曲のカバーをリリースしたみたいに見えるかもしれないけど、ずっとそういう気持ちでライブで歌ってきて、大切に温めてきたんですね。だから僕らにとってすごく大事な曲なので、1stシングルのタイトル曲に選んだんです。

THE BEATLESから聴き直した

──リリースするにあたってOASISサイドから許諾が下りたときはどんな気持ちでしたか?

KENTA もう「やったー!」って。とにかく信じられなかったです。

──しかしながら、原曲の存在が大きいだけにプレッシャーは感じませんでしたか?

KENTA プレッシャーもありますし、とにかく失礼のないように……という気持ちですよね。

DAISUKE OASISファンの方の耳に入ることもあるだろうから、僕はすごく責任も感じました。だからまずはOASISのライブ映像を何度も観て、原曲を体の中に叩きこんで。

KIKURI 僕らは全員がOASISを昔から知ってるわけじゃないんですけど、改めて一から勉強して。ライブ映像を何度も繰り返し観て、そのたびに感じたことを次のステージにぶつけたりして、自分たちなりにブラッシュアップさせてきたんです。

KENTA もっと言うと、OASISはTHE BEATLESの再来とも言われていたので、それこそTHE BEATLESから聴き直して。絶対OASISのメンバーも聴いてるはずだから!って。全て網羅するのに、かなり時間かかりましたけど(笑)。

──でも、そのくらい完璧な準備をした上でレコーディングに臨みたかったということですね。

KENTA はい。できることはすべてやった上で、この曲と向き合いたかったんです。

一生歌い続けていく曲

──新たに書かれた日本語詞については、先程DAISUKEさんが「自分たちの気持ちとリンクしている」とおっしゃっていました。リードボーカルのSATORUさんはどんな印象を持っていますか?

SATORU 僕もDAISUKEと全く同じで、共感できるポイントがたくさんありました。あと僕は元々音楽の入口がロックだったので、今作に関してはなんの抵抗もなく「カッコいい曲だな」って思って。純粋にこの5人で歌えることがうれしかったですね。この1年、ライブで大切に育ててきたので、どんどん僕らなりの「道 ~Don't Look Back In Anger~」になってきてる気がします。

ATSU 東日本大震災からちょうど1年後という今のタイミングでリリースすることになったのも、意識したわけではないにしろ、みんなの心に響くものがあるのかなって。

──確かに。この曲を聴けば誰もが一歩前へ進む気持ちになれるというか、ぐいっと背中を押されるパワーを感じます。

KIKURI 僕ら自身も、この曲を歌っていて励まされることが多いんです。無条件に「前に進もう!」って気持ちにさせられますね。

DAISUKE LUVandSOULに入ってからの1年を振り返ると、正直、歌うのが楽しいだけじゃない瞬間もあって。ライブをたくさんやらせてもらって、そのたびに反省や「もっとこう伝えられたらいいのに……」っていう悩みが生まれて、歌うのが苦しい時期もあったんです。そんな中、この曲を歌うと背中を押されるし、またがんばっていこうっていう力をもらえる気がして。これからも一生歌い続けていく曲になるのは間違いないし、そのたびにまた勇気をもらえるのかなって思います。

ニューシングル 「道 ~Don't Look Back In Anger~」 2012年3月7日発売 1000円(税込)TOY'S FACTORY TFCC-89364

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CD収録曲
  1. 道~Don't Look Back In Anger~
  2. Luv-graduation
  3. 道~Don't Look Back In Anger~(Instrumental)
  4. Luv-graduation(Instrumental)
LUVandSOUL(らぶあんどそうる)

男性R&B系ボーカルグループ。2011年10月にトイズファクトリーより1stミニアルバム「SOULandLUV」をリリースしデビュー。同年12月には結成8カ月にしてShibuya O-EASTでのワンマンライブ 「LUV MERRY CHRISTMAS」のチケットを完売させる。2012年1月には、タイ王女から招待を受けバンコクで行われた一大国家イベント「V-Star」に出演。100万人の前でライブパフォーマンスを披露した。同年3月に1stシングル「道 ~Don't Look Back In Anger~」を発表。また同年2月から3月にかけて行われた舞台「オレンジ 命の奇跡」にメンバー全員で出演するなど、音楽活動以外も積極的に展開している。