ナタリー PowerPush - THEラブ人間
“恋愛至上主義”を謳う5人組 渋谷クアトロ初ワンマンに挑戦
単独インタビューでは自身の音楽遍歴とTHEラブ人間の活動について語ってくれた金田康平。その人となりをさらに探るべく、追加アンケートで「音楽以外に影響を受けた作品」と「人生を変えた3曲」をピックアップしてもらった。担当ディレクター渡邊文武によるTHEラブ人間へのコメントも合わせて読んでほしい。
金田が音楽以外に影響を受けた作品
- 村上春樹全作品(特に初期5~6作)
- カフカ「変身」
- 新井英樹「宮本から君へ」
- 岡本太郎作“午後の日”(ブロンズ)
- 「ダウンタウンのごっつええ感じ」
金田の人生を変えた3曲
- 1. eastern youth「踵鳴る」
- 孤高の存在というか、これは今まで聴いたこともないし、これから同じような音楽を聴くこともないだろうなって衝撃を受けました。今でも聴けてないですね、eastern youthみたいな音楽を。
- 2. サニーデイ・サービス「若者たち」
- 「NO!」と言ってるような音楽は全部好きで、これもそう。全アルバムの中でも「若者たち」が一番好きで、このカラッとした感じは超パンクだなと思って。「若者たち」の鬱屈した感じは、今も指針になってます。
- 3. THE BEATLES「Real Love」
- 僕ね、この曲について全然詳しく知らないんです。ただ、これをTHEラブ人間のSEに使ってた時期があって。始まってから終わるまで3分あったかなぐらいの短い曲なのに、1本映画観たような感覚になります。
ディレクターが語るTHEラブ人間
最近「見つけてくれた」とか言うんだけど、そうじゃなくて「見つけさせてくれた」と僕は思ってる。いろんなバンドとの出会いもそうだけど、偶然じゃないからね。THEラブ人間は、去年の3月11日に下北沢のBASEMENT BARで目の前に現れたんだけど、とにかく僕は2曲目で体がめちゃくちゃ動き出して、冷静でいられなくさせられたわけです。もちろん僕は一応大人なはずだから仕事なんだけども、本当は仕事じゃないんだよね。「いいな」って思ったものをいろんな人に聴いてもらいたいっていう、それだけなんだよ。それを昔からやってるだけで、その2010年スタートがTHEラブ人間。彼らは魔法っぽいなって思うことがあるんだよ。魔法を使えるような人たちってのはたまにいて、それは良い音楽とか悪い音楽とかじゃないんだよ。全部が混ざって得体の知れない感動を生む何かになるっていうか、光とか夕焼けみたいなバンドだなって。もちろんバンドだし人がやってるものだから、涙が出るライブもあれば全然そうならない日もある。でもそれが来るときがあるから、音楽とかライブをやっているような人、舞台をやっているような人たちにも是非観てもらいたいですね。
渡邊文武(わたなべふみたけ)
サニーデイ・サービスやゆらゆら帝国のメジャーデビューのきっかけを作った、元MIDIの名物ディレクター。現在は音楽事務所ソリッドボンドに所属し、THEラブ人間、テツコ、未完成VS新世界などを担当している。
THEラブ人間
初のワンマン開催決定!!
2011年7月15日(金)
邂逅ツアーファイナル
THEラブ人間の単独演奏会~はじめてのラブレター~
会場:渋谷CLUB QUATTRO
開場時間:18:30
開演時間:19:30
チケット代:2500円(ドリンク代別)
チケット発売日:6月11日(土)
プレイガイド:
- チケットぴあ 0570-02-9999 [Pコード:139-161]
- ローソンチケット 0570-084-003 [Lコード:78396]
- SOGO TOKYO オンラインチケット
- イープラス
THEラブ人間(らぶにんげん)
金田康平(Vo)、谷崎航大(Violin)、おかもとえみ(B)、服部ケンジ(Dr)、ツネ・モリサワ(Key)によるロックバンド。2009年1月、金田が中心となり結成され、同年4月に早くも自主制作音源「恋街のすたるじい」を発売する。2010年8月には、都市型フェスティバル「SUMMERSONIC」への出演権を賭けたオーディション企画「出れんの!?サマソニ!?」を勝ち抜き、「SUMMER SONIC2010」幕張公演に出演を果たす。また同年9月にツアーファイナルとして下北沢のライブハウス3会場を貸し切り「THEラブ人間決起集会『下北沢にて』」を実施し、成功に収める。全曲の作詞作曲は金田が担当。リアリティを重視した歌詞と叙情的なサウンドで注目を集める。2011年5月、1stシングル(初全国流通盤)「砂男・東京」をリリース。さらに7月15日に東京・渋谷LUBQUATTROで初のワンマンライブ「THEラブ人間の単独演奏会~はじめてのラブレター~」を開催し、8月にビクターエンタテインメントからメジャーデビューすることが決定している。