音楽ナタリー Power Push - GLAY

JIRO、TAKURO、HISASHIの「G4・IV」解説

TAKUROに聞く「Supernova Express 2016」&プロデューサー・亀田誠治に聞く「G4・IV」

TAKURO コメント

TAKURO
「Supernova Express 2016」制作の際意識したことは?
やはり3月26日の北海道新幹線の開業について意識しました。それは昔からの道民の夢であるし、僕自身も子供の頃から大人の人たちから「いずれここにも新幹線がくる」という話を聞いてたので。今までは自分たちの北海道に対する思いだったり、自分たちの10代を過ごした街の風景だったりを曲にしてきましたが、これほどまで故郷北海道の未来を意識して曲を作ったことはなかったかもしれません。
この曲で新たに挑戦したことはありますか?
今までは北海道を飛び出して東京でがんばってる人物像なんていうものをGLAYの曲でよく書いてきましたが、この曲では例えば「心傷付いて、旅の途中で北海道にたどり着いた旅人」や「日々忙しい仕事をしていて立ち寄った北海道の街で大地の壮大さに気付いた人」というようなさまざまな人の人生を描いており、そんな曲を書いたことが僕にとっての挑戦でした。
リスナーに聴いてほしいポイントがあれば教えてください。
北海道新幹線とは道民にとっての夢であり、それはただ人を運ぶ道具ではなく、文化、経済、もっと大きく言うと未来を運ぶ乗り物だと思います。ですので、今回このような大きなプロジェクトに携われたということが非常に光栄であり、GLAYにとって大きな挑戦だったと思います。聴いてほしいポイントというよりも、リスナーの皆さんには実際にこの曲を聴いて北海道に新幹線で行くというアクションをぜひ起こしてほしいと思っております(笑)。そのためだけの曲だと言っても過言ではありません! この曲を聴いて北海道への旅を思い立ってくれたらうれしいです。
レコーディングで印象的だったことは?
レコーディングでは特に歌詞に難航しました。今までの個人的なGLAYの曲と違って、新幹線と青函トンネル自体の歴史を調べていってそのことを歌詞に落とし込みたいと思ってたんですけど、やっぱり難しい仕事をやり遂げる男たちとかそれを応援する家族たちの気持ちを考えたときに、あまりにもテーマが大きすぎて1回レコーディングを中断し、歌詞を一から作り直すようなことがありました。でもGLAYメンバー全員が北海道出身ということもありまして、彼らも励ましてくれて。曲が完成してからプロデューサーの亀田さんが「GLAYの4人でなければ作れない音楽だなあ」と言ってくれたことが印象的でしたね。
ミュージックビデオの見どころやこだわりのポイントを教えてください。
ミュージックビデオに関しては、ここまで曲に北海道色を出すなら北海道でMVを撮ろうということになり、地元の人たちと作り上げたいということでたくさんのエキストラの方が撮影に参加してくれました。北海道のマークをみんなで作るシーンは、空撮ということもあって、タイミングだったり、ヘリの風の影響だったりとかで難航しましたね。フカツマサカズ監督も僕らの思いを十分に受け止めてくれて北海道のいいところや、僕らが何を伝えようとしてるのかを理解してくれて素敵な作品に仕上げてくれました。非常に感謝しております。
2016年の目標を漢字1文字で教えてください。またその理由は?
「旅」。20周年を終えてもなお、高い志を持って旅に出るGLAYですが、このバンドにいられることの幸せをいまだに感じてます。そんな刺激をくれるメンバーとともに1月からは21年目のGLAY最初の旅、全国ホールツアーがありますので、さらに高い志を持ってツアーに臨みたいという意味でこの一文字を選びました。

亀田誠治 コメント

プロデューサーから見た「G4・IV」各曲の魅力 / 聴きどころを教えてください。
「G4」は、メンバー1人ひとりのそのときのモードが全開のGLAYらしさ満開のシングルです。そしてこの「G4・IV」になってさらに、進化するGLAYを感じてもらえると思います。今回は遊び心満点の「彼女はゾンビ」(HISASHI作詞作曲)からスタート。未来の彼女がゾンビだったらという奇想天外のコンセプト! JIROの「Scoop」が奏でる世界は、サイケデリックロック。GLAYのルーツが見えてくる。TAKURO作の北海道新幹線のテーマソング「Supernova Express 2016」を作っているときに見えたメンバーの函館愛、北海道愛に思わずスタジオ全員胸アツになりました。TERUの「空が青空であるために」は、「ダイヤのA」のテーマで、今回で3回目! またもや青春の鉄板ソングの誕生です。
新作の制作中に起きた印象的なエピソードを教えてください。
レコーディング最中にJIROの誕生日に向けて、みんなでこっそりスタジオにこもってシークレットMVを作ってプレゼントしたこと。楽しかった!!! 大切な仲間のために、マジで音楽で遊ぶGLAYの絆に感動しました。
GLAYのメンバーにメッセージをお願いします。
GLAY先生、「亀田音楽専門学校」への出演ありがとう! メンバー全員で、校長の僕を盛り上げてくれて本当に楽しかったです! さあ、今年はアルバムに向けて一緒に走るよ! 全力で走るよ!
亀田誠治(カメダセイジ)

亀田誠治

1964年アメリカ・ニューヨーク生まれ。1989年に音楽プロデューサーおよびベーシストとしての活動を始める。これまでにGLAY、椎名林檎、スピッツ、平井堅、いきものがかりほか、数多くのアーティストのプロデュースやアレンジを手がけ、ヒット曲を生み出す。2007年と2015年には、「輝く!日本レコード大賞」で編曲賞を受賞する。現在、独自の音楽理論でJ-POPの魅力を探る音楽番組「亀田音楽専門学校(シーズン3)」がNHK Eテレにて放送中。

ニューシングル「G4・IV」2016年1月27日発売 / loversoul music & associates
「G4・IV」
CD+DVD / 2052円 / PCCN-00021
CD / 1512円 / PCCN-00022
CD収録曲
  1. 彼女はゾンビ[作詞・作曲:HISASHI]
  2. Scoop[作詞:TAKURO / 作曲:JIRO]
  3. Supernova Express 2016[作詞・作曲:TAKURO]
  4. 空が青空であるために[作詞・作曲:TERU]
CD+DVD盤 DVD収録内容
  • Music Video & Making
    彼女はゾンビ / Scoop / Supernova Express 2016 / 空が青空であるために
  • Live from Miracle Music Hunt Forever in TOKYO DOME
    pure soul(DAY2) / 百花繚乱(DAY2)
  • Live from GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT vol.2
    My Private "Jealousy"(DAY1)/ いつか(DAY2)
GLAY(グレイ)

北海道函館市出身の4人組ロックバンド。TAKURO(G)とTERU(Vo)を中心に1988年から活動を開始し、1989年にHISASHI(G)が、1992年にJIRO(B)が加入して現在の体制となった。1994年にシングル「RAIN」でメジャーデビュー。1996年にはシングル「グロリアス」「BELOVED」が立て続けにヒットし、1997年に「HOWEVER」がミリオンセールスを記録したことでトップバンドの仲間入りを果たす。1999年7月には千葉・幕張メッセ駐車場特設会場にて20万人を動員するライブ「MAKUHARI MESSE 10TH ANNIVERSARY GLAY EXPO '99 SURVIVAL」を開催し、有料の単独ライブとしては世界最多観客動員を記録する。2000年に入ってからも数多くのヒット曲やヒットアルバムを生み出し、2010年4月には自主レーベル「loversoul music & associates」を設立。メジャーデビュー20周年となる2014年は、9月に宮城・ひとめぼれスタジアム宮城にて単独ライブ「GLAY EXPO 2014 TOHOKU」を行い、11月にオリジナルアルバム「MUSIC LIFE」をリリースした。2015年には5月に10年ぶりとなる東京・東京ドーム公演を2日間にわたって開催。2016年1月にニューシングル「G4・IV」を発表し、同月より全国ツアー「GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2016 "Supernova"」を開催する。ツアーファイナルとして東京・日本武道館での3DAYS公演を行う。

ツアー情報
GLAY HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2016 "Supernova"
  • 2016年1月28日(木)大阪府 オリックス劇場
  • 2016年1月29日(金)大阪府 オリックス劇場
  • 2016年2月1日(月)山口県 周南市文化会館
  • 2016年2月3日(水)広島県 ふくやま芸術文化ホール・リーデンローズ
  • 2016年2月8日(月)山梨県 コラニー文化ホール(山梨県立県民文化ホール)
  • 2016年2月10日(水)群馬県 ベイシア文化ホール
  • 2016年2月12日(金)神奈川県 よこすか芸術劇場
  • 2016年2月13日(土)神奈川県 よこすか芸術劇場
  • 2016年2月17日(水)宮城県 仙台サンプラザホール
  • 2016年2月18日(木)宮城県 仙台サンプラザホール
  • 2016年2月25日(木)富山県 オーバード・ホール
  • 2016年2月27日(土)愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール
  • 2016年2月28日(日)愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール
  • 2016年3月3日(木)京都府 ロームシアター京都
  • 2016年3月4日(金)京都府 ロームシアター京都
  • 2016年3月7日(月)北海道 ニトリ文化ホール
  • 2016年3月8日(火)北海道 ニトリ文化ホール
  • 2016年3月13日(日)福島県 會津風雅堂
  • 2016年3月15日(火)新潟県 新潟県民会館
  • 2016年3月16日(水)新潟県 新潟県民会館
  • 2016年3月20日(日・祝)高知県 高知県立県民文化ホール オレンジホール
  • 2016年3月21日(月・祝)香川県 アルファあなぶきホール
  • 2016年3月26日(土)福岡県 福岡サンパレス
  • 2016年3月27日(日)福岡県 福岡サンパレス
  • 2016年3月29日(火)熊本県 熊本市民会館崇城大学市民ホール
  • 2016年4月2日(土)沖縄県 沖縄コンベンションセンター
  • 2016年4月3日(日)沖縄県 沖縄コンベンションセンター
  • 2016年4月21日(木)東京都 日本武道館
  • 2016年4月23日(土)東京都 日本武道館
  • 2016年4月24日(日)東京都 日本武道館