音楽ナタリー PowerPush - 私立恵比寿中学

カホリコはじめての「ファミえん」副音声トーク

私立恵比寿中学がこの夏行った野外ライブ「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖 2014」が、ライブDVD / Blu-rayとなってリリースされた。2013年に続き2度目の開催となった「ファミえん」だが、今年1月にエビ中に“転入”した小林歌穂、中山莉子の2人にとっては今回が初めて。ナタリーではカホリコの2人に実際に映像を観てもらいつつ、感想や解説を交えた“副音声”トークで夏の思い出を振り返ってもらった。

取材・文・撮影 / 臼杵成晃

カホリコ、初の「ファミえん」へ

──エビ中にとっては2度目の「ファミえん」でしたが、お2人は今回が初でした。

中山莉子 はい。去年のはDVDで観ていて、ずっと「ファミえんに出たい!」って思ってたんですよ。

小林歌穂 去年のDVDを観てたらライブの前にみんなでバーベキュー食べながら水鉄砲やってて。ずっと私もやりたいって思ってたんです。大人のスタッフさんも水鉄砲でビショビショにして。夏だし水を浴びてたら涼しくなるだろうと思ってたんですけど、そうでもなかったです(笑)。

バーベキューを楽しむ廣田あいか(左)と柏木ひなた(右)。

中山 みんなビショビショだけど顔だけは濡らさないようにって。リハーサルが終わって、ライブが始まる前の夕ごはんとしてバーベキューを食べて、みんなで遊んで……そのあと本番って感じがしなくって「明日かー」みたいな感じでのんびり過ごしてました(笑)。

──本番は、去年の河口湖町町長に続いて山中湖村村長・高村文教さんの挨拶から始まりました。1曲目の「ご存知!エビ中音頭」で出てくるまで、メンバーの皆さんはどんな感じだったんですか?

小林 それまでずっと食べたり遊んだりしてたのに、本番の前になったらわけわかんないぐらい緊張してきちゃって。緊張しすぎて泣きそうになってたら、真山(りか)が「かほの笑顔はみんなを幸せにするんだ」って言ってくれて、余計泣きそうになっちゃって。涙目でスタートしました。

──音頭なのに(笑)。

中山 私も緊張してたけど、みんなも気持ちは一緒で。だからみんなで「大丈夫だよ」って声をかけあって。それで出たら……(映像を観ながら)こんな感じでみんな楽しそうですね(笑)。

晴天に恵まれた「ファミえん」のステージ。

──大きい野外の会場はいかがでしたか?

中山 すごい気持ちよかったです! えと、山中湖はいろんなとこからズレてるから……。

小林 ズレてる?

中山 東京とかからも離れてるし、駅からもあまり近くないけど、こんなたくさんの人たちが集まって。映像で観たら「こんなに集まってたんだ!?」って感じがする。

小林 すごいねー。あ、衣装! 私、なで肩だからどの衣装を着ても肩が目立ってイヤだったんですけど、この衣装は着物というか浴衣っぽいから「なで肩のほうが引き立ちます」って言われてうれしかったです(笑)。

──でも大きい単発のライブで着る衣装って、わりとその場限りのことが多いですよね。

小林 そうなんですよ。もっと着たい!

──エビ中の場合はメンバープロデュース公演の「自習」(参照:エビ中「自習」第2回は真山&瑞季の思い入れたっぷり2公演)でメンバー自身が衣装を選んだりするから、プロデューサーに抜擢されればチャンスはあります。

小林 あーそうか! もし私がプロデューサーになったら絶対この衣装にしよう。

自分で観てて「何言ってんだろこの子?」って

──冒頭は「ご存知!エビ中音頭」「仮契約のシンデレラ」「R-O-B-O-C-K」「あるあるフラダンス」の4曲が連続で披露されました。

小林 つらかったー。暑くてお水もあんまり飲まなかったから、口の中が乾燥して前歯がくっついちゃって(笑)。

中山 私、いつも最初に飛ばしすぎてあとがつらくなるんですけど、「ファミえん」は初めてペース配分を考えながらやったので、このへんはまだ大丈夫です。

──ここに来て初めてペース配分を考えた(笑)。

中山 初めて(笑)。春のグランキューブ(参照:エビ中大阪公演、転入生かほりこ初ステージで新曲お披露目)とかそのあとのツアーでは、中盤ぐらいから「どうしたの?」ってぐらい真顔になってたと思うんですけど、「ファミえん」は最後までペースを考えてがんばれたと思います。

巨大な蛇口をひねる真山りか。

──「R-O-B-O-C-K」では真山さんと安本(彩花)さんが大きい蛇口をひねるシーンがあります。

小林 いいですよね。いつか回したい!

中山 来年は私たちでやりたいなー。

──あとはステージから伸びる花道が、今回は客席の中を突っ切るT字型になっていて。かなり長距離だったので移動は大変だったと思いますが。

豪快に上がる水しぶき。

中山 噴水も出るから、ちょっとタイミング間違えるとずぶ濡れになっちゃうし……ね? かほちゃん(笑)。

小林 あっ……。

──それについては該当の場面になったときに検証します(笑)。

小林 はい(笑)。私たちは花道が初めてだったので新鮮でした。お客さんめっちゃ近いから面白くて。

──4曲歌ったところで最初のMCですが、こういうときって何を言うのか決めてるんですか?

小林 何言ったっけ? なんとかかんとかでなんとかでー、って。なんだったっけ? りこちゃんがめっちゃジャンプしてたのは覚えてる。

中山 いつも考えてなくて、だから自分で何言ってるのか言葉がわからなくなるんですよ。

小林 ぁぃぁぃ(廣田あいか)とかみれいちゃん(星名美怜)はうまいですよね。

──小林さんは挨拶の順番的にその2人のあとだから、よりプレッシャーですよね。

小林 そうなんですよ! 何言おうかなって考えてても、もっとうまく先に言われちゃう(笑)。

──こうやって自分がしゃべっているところや歌っているところを観るのって、どういう気分ですか?

小林 自分で観てて「何言ってんだろこの子?」って思うから恥ずかしいです(笑)。

中山 私は観たくないです。でも新しいDVDが出ると家族が必ず車で流すんですよ。観なくても聞こえてきちゃうから……。

小林 全体は観たいけど自分のところは飛ばして観たい(笑)。

ライブDVD / Blu-ray「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖 2014」 / 2014年12月17日発売 / DefSTAR Records
Blu-ray Disc / 6900円 / DFXL-43
DVD2枚組 / 5900円 / DFBL-7191~2
収録内容
  • 2014年8月2日、山梨・山中湖交流プラザきらら シアターひびきにて行われた野外コンサート「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖2014」の模様を収録。
特典映像
  • メイキング オブ ファミえん
2ndアルバム「金八」 / 2015年1月28日発売 / DefSTAR Records
初回限定盤 [CD+Blu-ray Disc] / 4800円 / DFCL-2115~6
通常盤 [CD] / 3000円 / DFCL-2117
私立恵比寿中学(シリツエビスチュウガク)

私立恵比寿中学

スターダストプロモーション芸能3部に所属するアイドルグループ。2009年夏に結成し、2010年2月14日には初のシングル「朝のチャイムがなりました!」を発表した。2011年4月には事務所の先輩であるももいろクローバー(現・ももいろクローバーZ)の中野サンプラザ公演にゲスト出演し、前山田健一プロデュース曲「ザ・ティッシュ~とまらない青春~」などを披露。同年10月には東京・Shibuya O-EAST(現TSUTAYA O-EAST)で初のワンマンライブを行い大成功に収めた。2012年5月にはDefSTAR RECORDSよりシングル「仮契約のシンデレラ」でメジャーデビューを果たし、2013年7月には初のオリジナルフルアルバム「中人(ちゅうにん)」をリリース。2014年4月に行われた東京・日本武道館公演「私立恵比寿中学合同出発式~今、君がここにいる~」を最後に瑞季、杏野なつ、鈴木裕乃の3名が“転校”(脱退)した。現在は真山りか、安本彩花、廣田あいか、星名美怜、松野莉奈、柏木ひなた、小林歌穂、中山莉子の8人で活動しており、同年8月には山梨・山中湖交流プラザきらら シアターひびきにて野外コンサート「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖 2014」を実施。11月には神奈川・横浜アリーナ、兵庫・神戸ワールド記念ホールの2カ所でワンマンライブ「私立恵比寿中学 東西大学芸会2014『エビ中のおもちゃビッグガレージ』」を行い、いずれも成功に収めた。2015年1月には2ndオリジナルアルバム「金八」を発表する。