ナタリー PowerPush - 電気グルーヴ

アグレッシブに本格再始動 本人出演CMソング「SHAMEFUL」

電気グルーヴが約2年半ぶりとなるニューシングル「SHAMEFUL」をリリースした。タイトル曲は、メンバーが出演するロッテガム「ZEUS」THUNDER SPARKのCF曲として書き下ろされたナンバー。現在の電気グルーヴのモードを反映したアッパーなサウンドが印象的だ。

このシングルリリースを皮切りに、2012年の電気グルーヴは再び活発な活動をスタートさせるという。現在の状況と今後の展望について、石野卓球とピエール瀧の2人に話を訊いた。

取材・文 / 大山卓也 撮影 / 平沼久奈

 
mixiチェック

電気グルーヴを知らない人に聴いてほしい

──今回は電気グルーヴのシングルとしては久々の、アグレッシブなダンスチューンになりました。CMソングの依頼をきっかけに制作したそうですが。

石野卓球 CMのテーマが「雷」だったんですよ。15秒でインパクトを出さなきゃならないってことでああいう感じに。で、作ってたら思いのほか良くなったんでシングルにしたっていう。

──15秒のトラックから発展させて、電気グルーヴの楽曲として完成させたわけですね。

インタビュー風景

卓球 最初は「リリースしなくてもいいんじゃない?」みたいなことを言ってたんですけど、レコード会社がやっぱりそうはいかないって。

ピエール瀧 「CMタイアップでリリースしないとかありえないですよ!」みたいなこと言われて。

──それはそうでしょうね。

 だからって売れる保証はないんだけどね。

──でも今回のCMとシングルをきっかけに電気グルーヴを知る新しいファンも多いと思いますが。

卓球 そうなったらいいなっていうのはありますよね。なんで今回のCMの話を受けたかっていうと、やっぱうちら活動してなかった時期も長いから、今まで知らなかった人たちにある程度アピールできたらいいかなっていうのはあって。

 CM観た人が「電気グルーヴ結構いいじゃん」とかね。今の中学生とか高校生とかが「初めて聴いたけど意外に良くね?」みたいな感じになってくれたら一番うれしいですよね。

2011年はTシャツとライブ2本だけ

──電気グルーヴとして新曲のリリースは2年半ぶりですね。この間はどのような活動を?

卓球 でもライブはやってたよ。去年の暮れの「COUNTDOWN JAPAN」に出て。その前はどうしてたっけ?

 夏にスチャの野音(「スチャダラ2011『オール電化フェア』」)に出たくらい。

卓球 あー、そうだそうだ。まあね、KAGAMIがいなくなったりとかっていうのもあったから、すぐ別のサポートメンバー入れてライブを、っていう感じにもなかなかなれなくて。

 震災もあったしね。そういうムードじゃなかった。

インタビュー風景

卓球 あ、Tシャツは出したね。

──震災後に販売された「節電気グルーヴ」Tシャツですね。

卓球 だから2011年はTシャツとライブ2本だけ。

──そういうときに「早く活動してくださいよ」って急かすスタッフはいないんですか?

卓球 いますよ、もちろん。でもまあ会社も付き合い長いから、今言っても無駄だなってわかってて。一応言うだけ言っとくかってくらいの。

 無理やり活動したところで、いいものになるかどうかっていう話もあるしね。しかるべきタイミングがあるんだろうって思ってて。そしたらちょうどこのタイミングで、そのロッテのガムのCMの話があって、じゃあそれきっかけでやりますかっていう。オープン戦みたいな感じですかね。

卓球 あ、あとベスト出したんだった。

 え、去年だっけ?

──そういえば2011年4月にベストアルバム「電気グルーヴのゴールデンヒッツ~Due To Contract」と映像集「電気グルーヴのゴールデンクリップス~Stocktaking」をリリースしてますね。

卓球 出したの忘れてるくらいのインパクトの弱さ(笑)。

──Tシャツは覚えてるのに。

 震災丸被りだったんだよね、出す時期とね。

──ずれましたよね、発売日。

卓球 そうだっけ。ああ、ジャケットがガイコツだからっていう理由で。

 別にそれが理由じゃないけどな。黒柳(徹子)さんがジャケット見て「まあ怖い!」って言ってたけど(笑)。

ニューシングル「SHAMEFUL」 / 2012年4月18日発売 / 1020円(税込) / Ki/oon Music  / KSCL-2003

  • Amazon.co.jp
CD収録曲
  1. SHAMEFUL
  2. SHAME
  3. SHAMEFUL (Instrumental)
  4. SHAME (Instrumental)
電気グルーヴ(でんきぐるーぶ)

前身バンド・人生での活動を経て、石野卓球とピエール瀧を中心に1989年結成。テクノ、エレクトロを独特の感性で構成したトラックと、破天荒なパフォーマンスで話題になる。1991年にアルバム「FLASH PAPA」でメジャーデビューを果たし、同年に砂原良徳が加入(1998年に脱退)。1990年代の音楽リスナーに本格的なテクノを啓蒙する役割を担いつつ、1994年の「N.O.」や1997年の「Shangri-La」などではシングルヒットも記録する。2001年から2004年の活動休止期間を経て、2005年にはスチャダラパーとのユニット「電気グルーヴ×スチャダラパー」としても活動。その後、2008年にアルバム「J-POP」「YELLOW」、2009年に結成20周年記念アルバム「20」を立て続けにリリースし、その存在感を見せつけた。2011年4月にはベストアルバム「電気グルーヴのゴールデンヒッツ~Due to Contract」とPV集「電気グルーヴのゴールデンクリップス~Stocktaking」を同時リリース。2012年4月にニューシングル「SHAMEFUL」を発表した。