音楽ナタリー Power Push - 大ラジカセ展×水曜日のカンパネラ

コムアイ、カセットテープ工場に行く

12月9日より東京・パルコミュージアム(池袋パルコ本館7F)にて、展示イベント「大ラジカセ展」が開催される。

「大ラジカセ展」の開催を記念して、音楽ナタリーではレトロなガジェットや家電に興味があるという水曜日のカンパネラのコムアイが、カセットテープの音源を製作している工場を見学する企画を実施。埼玉県にある東京電化 東松山工場をコムアイが見学した際のレポートと、彼女へのインタビューを掲載する。なおナタリーストアでは、コムアイがデザインを監修した水カンモデルのカセットテープを制作中。大ラジカセ展の会場では、このカセットテープの先行受注販売が実施される。

取材・文 / 倉嶌孝彦 撮影 / 上山陽介 取材協力 / 東京電化

コムアイ、カセットテープ工場に行く

STEP 1 マスタリング

サブマスター制作の様子を見守るコムアイ。
サブマスター制作の様子を見守るコムアイ。

まずはレコード会社から納品されたマスター音源をもとに、カセットテープを量産するための「サブマスター」を作る。納品されるマスター音源のフォーマットは、テープからMOディスクまでさまざま。サブマスターは1/2インチアナログテープ、MOディスク、CDのいずれかで制作され、制作中はマスター音源を流しながらスタッフが音質をチェックしていく。

この機械スタジオで見たことある!
1/2プリントマザー作製機

STEP 2 ダビング

サブマスター音源を、カセットテープ用の3.81mmのテープにダビングしていく。このとき約50倍速でダビングし、同じ音源のみを何曲も録音したテープを作る。このテープを“生テープ”と呼ぶ。

カセットデュプリケーター
ダビングの速さに驚くコムアイ。
コムアイによる工場見学の様子。
カセットデュプリケーターによって作られた生テープ。
水曜日のカンパネラ

大ラジカセ展

2016年12月9日(金)~12月27日(火)
東京都 パルコミュージアム
(池袋パルコ本館7F)
OPEN 10:00 / CLOSE 21:00
※最終日のみ18:00閉場
※入場は閉場の30分前まで
入場料:一般 500円 / 学生 400円 / 小学生以下無料
ナタリーストアにてコラボグッズ制作中 [Coming Soon]
水曜日のカンパネラ(スイヨウビノカンパネラ)
水曜日のカンパネラ

主演・歌唱担当のコムアイと、作曲・編曲担当のケンモチヒデフミ、それ以外担当のDir.Fから成る。2012年夏にデモ音源「オズ」と「空海」をYouTubeにて公開。2013年3月に東京・下北沢ERAにて初ライブを実施した。ライブではコムアイのみがステージに立ち、彼女の趣味の1つである“鹿の解体”をイベントで行うなど個性的なパフォーマンスで話題を呼んでいる。2016年6月に7曲入りの音源「UMA」をリリースし、メジャーデビューを果たした。同年11月には配信限定シングル「SUPERKID」を発表。現在全国ツアー「ワンマンライブツアー2016 ~SUPERMAN~」を開催している。

配信シングル「SUPERKID」
水曜日のカンパネラ「SUPERKID」
下記サイトにて配信中!