ナタリー PowerPush - AKB48リクエストアワー セットリストベスト100 2012

国民的アイドルを通じてGoogle+の楽しみ方を体感

AKB48のライブイベント「AKB48リクエストアワー セットリストベスト100 2012」が1月19日から22日までの4日間、東京・TOKYO DOME CITY HALLにて行われた。今年で5回目を迎えたこのイベントは、AKB48とその姉妹グループの楽曲421曲の中からファン投票で上位100曲を選出し、1日25曲ずつカウントダウン形式で披露していくという毎年年始の恒例行事として実施されている。

今回のイベントではGoogle+を活用した新戦略プロジェクトの一環として、最終日の1月22日公演の模様を生中継。ナタリーではGoogle+を通じてライブストリーミングされたこのイベントのレポートのほか、昨年12月に開催された「AKB48紅白対抗歌合戦」生中継レポートなど、Google+の魅力に迫るコンテンツを用意した。AKB48ファミリーが積極的に参加するGoogle+の楽しみ方を、この機会にチェックしてみよう。

構成・文 / 西廣智一

 
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「AKB48リクエストアワー セットリストベスト100 2012」生中継レポート

世界各国からアクセスが殺到

ライブ写真

昨年12月の「AKB48紅白対抗歌合戦」に続いて実施された、Google+を使用したイベント生中継。今回も「AKB48紅白対抗歌合戦」と同様に、YouTubeでの生中継とGoogle+オリジナル映像の2つの異なる視点から中継を楽しむことができた。ちなみに「AKB48紅白対抗歌合戦」のライブストリーミングにおいては、YouTube試聴回数が270万回を突破し、国内で実施されたライブストリーミングの合計回数としてNo.1を記録。今回の「AKB48リクエストアワー セットリストベスト100 2012」中継は日曜日の夕方から実施されることもあり、前回の記録を更新するのではと見込まれていた。

生中継は国内にとどまらず海外でも視聴可能だったため、「AKB48紅白対抗歌合戦」の際には全視聴者数の割合が日本で60%、海外で40%という結果を残した。また、昨年秋に初の海外姉妹グループJKT48が結成されたことから、特にアジア圏での注目が高く、今回の生中継にもアジア諸国からのアクセスが殺到した。これも海外展開に力を入れているAKB48ならではの結果と言える。

NMB48、SKE48が大躍進のTOP25

今回生中継された「AKB48リクエストアワー セットリストベスト100 2012」も前回の「AKB48紅白対抗歌合戦」と同じく、YouTubeではステージ正面の引き映像、Google+ではステージ後方の上手および下手からの寄り映像が配信された。ユーザーの好みによりどちらか一方を選んで視聴するだけでなく、PCのブラウザでYouTube、Google+両方を開いて曲によってどちらかを楽しむことも可能。会場や映画館中継に足を運ぶことができなかったファンだけでなく、AKB48にちょっと興味を持ったというライト層まで、幅広い人たちが彼女たちのライブパフォーマンスをリアルタイムで楽しんだ。

ライブ写真

イベントは25位にランクインしたAKB48の大ヒット曲「ポニーテールとシュシュ」からスタート。選抜メンバー16名による華やかなパフォーマンスは、YouTubeやGoogle+を通じても存分に味わうことができた。歌唱後のMCでは、メンバーが上位曲を予想。前田敦子は「(AKB48のデビュー曲)『桜の花びらたち』がまだ出てないよ」、板野友美は「私は『Beginner』が好きなんで入っていてほしい」とそれぞれお気に入りの曲を挙げていると、篠田麻里子が「私はT-BOLANさんの『じれったい愛』が好きなんで、入っていてほしいなと」とボケて観客の笑いを誘った。

その後はNMB48の「青春のラップタイム」(23位)、「絶滅黒髪少女」(22位)、「オーマイガー!」(19位)、SKE48の「お待たせSet list」(21位)、「枯葉のステーション」(17位)、「パレオはエメラルド」(16位)といった人気ナンバーが続々と登場。AKB48の姉妹グループが昨年いかに大躍進を遂げたかが伺える結果となった。特に21位の「お待たせSet list」は未CD化の劇場公演曲。この曲を歌うSKE48チームKIIのメンバーの中には、感激のあまり涙を流す者も見受けられた。

予想外の曲もランクインした上位15曲

14位には昨年100位圏外だった「くるくるぱー」がランクインし、多くのファンを驚かせた。センターを務める小林香菜(チームB)は、その後のMCでも曲中に使用する長ネギを片手に登場。おバカキャラで知られる彼女は、同じくおバカキャラが浸透しつつあるSKE48チームSの矢神久美&木崎ゆりあと、おバカ自慢とも言えるトークを展開していった。小林が「2人はおバカで得したことありますか?」と訊くと、矢神は「この2人(矢神&木崎)とチームEの金子栞ちゃんの3人で雑誌のおバカ対談に呼んでもらったことがあるんですけど、その内容があまりにも面白かったみたいでページが増えたということがありました」と回答。続けて木崎が「テレビでもおバカ企画をやってもらえたりするので、最近テストの点数が悪くても親に叱られなくなりました」と答えると、小林が「うそーっ!? 私なんてあまりにバカすぎるから家族に存在を認めてもらえてないんだよ。『家族にAKBがいる』っていうことを隠して生きてるみたい」と返し観客の笑いを誘った。

11位の「言い訳Maybe」を現SDN48の浦野一美、佐藤由加理を交えた編成で披露した後、いよいよ上位10曲の発表。柏木由紀「夜風の仕業」(10位)、大島優子「泣きながら微笑んで」(9位)という人気メンバーのソロ曲が上位入りを果たす中、6位には片山陽加、指原莉乃、田名部生来によるユニット曲「愛しきナターシャ」がランクイン。非シングル収録曲がトップ10入りするという、劇場に足繁く通うファンのパワーを感じさせる結果となった。また、チームBによる「チームB推し」が昨年同様5位を記録。劇場公演曲としてはこれが最高位となり、会場のファンを沸かせた。

ライブ写真

昨年リリースされたAKB48のミリオンヒットシングルやそのカップリング曲が上位入りする中、3位にランクインしたのはSDN48の「孤独なランナー」。3月末をもってメンバー全員が卒業するSDN48はこの曲が唯一のTOP100入りとなった。この結果を受け、SDN48のメンバーは涙ながらにファンに感謝の言葉を贈る。キャプテンの野呂佳代は「SDN48は全員卒業しますが、全力でがんばることが皆さんへの恩返しだと思っています。これからもよろしくお願いします」と、力強くコメントした。

そして1位を獲得したのは、昨年同様「ヘビーローテーション」。2年連続1位は「AKB48リクエストアワー セットリストベスト100」史上初の快挙となり、センターを務める大島は「2年連続1位は初の快挙なのでうれしいです。カラオケランキングでも上位をキープしているそうですが、やっぱり誰もが歌いやすくて踊りやすい楽しい曲であることが、多くの皆さんに支持される理由なのかな」とうれしそうに語った。

アンコールではAKB48バンド初お披露目

イベントの模様は本編だけでなく、アンコールが終わるまでしっかり配信された。この日のアンコール1曲目では、2月15日に発売されるAKB48のニューシングル「GIVE ME FIVE!」を初披露。なんとこの曲では、選抜メンバー18名がそれぞれ楽器を手にして、実際に演奏しながら歌うという新たな試みが行われている。その事実に会場の観客だけでなく、PCモニタの前にいた数百万人の視聴者が驚かされた。そのほとんどが楽器未経験者ながら、昨年8月末から密かに練習を重ねてきたという選抜メンバー。たどたどしい演奏ながらも、勢いのあるパフォーマンスでファンを魅了した。

ライブ写真

「Baby Blossom」と名付けられたこのバンドが初ライブを終えると、緊張から解き放たれたメンバーは次々と初披露の感想を口にしていった。トロンボーンを担当した峯岸みなみは、「初めて触る楽器だったので、本当に緊張した。経験者の指原(莉乃)にはいろいろ教えてもらいました」と発言。これを受けて、同じトロンボーン担当の指原が「金管チームは最高の演奏ができたんじゃない?」と峯岸らを讃えるコメントを寄せた。続けて峯岸は「AKB48としての活動も長くなってきて、このごろは新しい挑戦が少なくなっていた。こんなにも先が見えないチャレンジは本当に久しぶりで、気持ちが引き締まりました」と、今回のバンド結成について言及。ギターソロにもチャレンジした高橋は、「私はリードギターということで震えっぱなしだった。正直ちびっと間違えちゃったけど、最後のドヤ顔だけはハンパなかったでしょ?」とメンバーや観客に問いかける。そして、大島が「地道にやればなんでもできるって改めて思いました。これでまた結束が深まったし、足並みを揃えて一歩ずつ、さらに強いグループにしていきたいです」と気持ちも新たに宣言した。

最後に、高橋が「この18人じゃ終われないからね。全員に登場してもらいましょう!」とこの日の出演者全員がステージ上に再登場。4日間のイベントを締めくくるラストナンバーとして、「会いたかった」を歌って2012年の「AKB48リクエストアワー セットリストベスト100」を締めくくった。

このイベントの模様は全国約100カ所の映画館に加え、香港、台湾、シンガポール、韓国、バンコクでも生中継されており、実際に会場で楽しんだ2000人の何倍もの人たちがAKB48のパフォーマンスを目撃したことになる。今後もGoogle+を駆使したさまざまな活動に期待したいところだ。

AKB48 Now on Google+

AKB48 Now on Google+

2011年12月8日に劇場デビュー6周年を迎えたAKB48が、海外を視野に入れた活動をより一層発展させることを目指した新戦略プロジェクト。デビュー当初からのコンセプトである「会いに行けるアイドル」をインターネットでも実現させるべく、Google+を活用した新たなコミュニケーションをファンと構築していく。

概要
1. メンバーの最新情報をリアルタイムで配信
AKB48のメンバーや姉妹グループのページを通じ、メンバーの最新情報の配信。ユーザーはメンバーを「サークル」に追加することで、発信される情報をGoogle+の「ストリーム」上でリアルタイムで見ることができる。サークルは複数作ることができるので、「推しメン」「チームA」のように名前を付けて分類し、見たいサークルからのお知らせだけをストリーム上で表示させることが可能。メンバーがGoogle+で共有した情報は英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語、タイ語、インドネシア語の5カ国語に翻訳される予定だ。
2. ハングアウトでメンバーとビデオチャット
10人同時に参加できるビデオチャット機能「ハングアウト」を活用し、メンバー本人とファン9人とのビデオチャットが実現。ハングアウト開催の予定については、各メンバーをサークルでフォローすると情報を得ることができる。
3. Google+上でコンサートのライブ配信
ハングアウト機能を活用し、AKB48のコンサートの模様をメンバーのGoogle+プロフィール上でリアルタイム配信。お気に入りのメンバーをサークルに加えると、限定コンテンツを視聴することができる。
AKB48(えいけいびーふぉーてぃーえいと)

秋元康プロデュースのもと、2005年に始動した次世代型アイドルグループ。劇場に足を運べば毎日会える「会いに行けるアイドル」をコンセプトに、秋葉原にある専用劇場(AKB48劇場)で、チームA、チームK、チームB、チーム4が毎日ステージを行っている。楽曲はすべて秋元康が作詞を担当。2006年10月にシングル「会いたかった」でメジャーデビューを果たし、数々のシングルを発表した。

2008年にはレーベルを移籍し、同年10月にシングル「大声ダイヤモンド」をリリース。2009年7月にはシングル曲の選抜メンバーを決定する選抜総選挙を、ファン投票により実施した。同年8月には初の日本武道館公演も実現し、10月リリースの14thシングル「RIVER」では初のオリコンウィークリーチャート1位を獲得。その後も快進撃を続け、「ポニーテールとシュシュ」「ヘビーローテーション」といったヒットシングルを立て続けに生み出す。2010年10月リリースの18thシングル「Beginner」は発売初週に80万枚を超えるセールスを記録。2011年1月末までに売上100万枚を突破した。

2011年1月には初のドキュメンタリー映画「DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?」が公開。同年7月には西武ドームで初のスタジアム公演を行い、3日間で合計9万人の動員を記録した。また、同年発売のシングル5作品(「桜の木になろう」「Everyday、カチューシャ」「フライングゲット」「風は吹いている」「上からマリコ」)はすべてミリオンセールスに達し、2011年オリコン年間シングルチャートで1位から5位をAKB48が独占する結果となった。