あいくれ「音楽家の一日」PR

ゆきみ(あいくれ) × 中嶋イッキュウ(tricot) × 小鳩ミク(BAND-MAID)|バンドがネクストレベルへ上がるとき

あいくれが2ndミニアルバム「音楽家の一日」を11月22日にリリースする。3月に初の全国流通盤「アンシャンテの手紙」を発表し、レコ発ツアーを経て“ネクストレベル”へと上がったことを証明するべく制作されたという本作。収録曲からはその意気込み通り、ゆきみ(Vo)のボーカルとしての表現力はもちろん、バンドの演奏力のレベルアップも感じられる。

音楽ナタリーでは本作の発売に際し、ゆきみと、彼女がゆっくり話してみたい先輩だという中嶋イッキュウ(tricot)、小鳩ミク(BAND-MAID)との居酒屋鼎談を企画。互いの印象からそれぞれがネクストレベルを感じた瞬間など、多岐にわたり語り合ってもらった。

取材・文 / 小林千絵 撮影 / 草場雄介 取材協力 / ざこや

ゆきみが話してみたい先輩2人を

──3人は今日が初対面ですか?

ゆきみ(あいくれ) ご挨拶させてもらったことはあったんですけどライブでご一緒させてもらったことはまだなくて。

──今日はゆきみさんがゆっくり話をしてみたい女性バンドの先輩として、お二人に来ていただきました。

左から小鳩ミク(BAND-MAID)、ゆきみ(あいくれ)、中嶋イッキュウ(tricot)。

中嶋イッキュウ(tricot) 先輩なんや、大丈夫かな……(笑)。

小鳩ミク(BAND-MAID) あまり先輩っぽさが出せない気がするっぽ。「ぽ」とか言ってる先輩、嫌じゃないですか?(笑)小鳩、ハトなんですっぽ。

中嶋 大丈夫です。鳥類好きです。

小鳩 あ、よかったですっぽ。

──では、まずそれぞれのバンドの印象を教えてください。

ゆきみ tricotさんを知ったのは高校に入った頃で。メンバーに「爆裂パニエさん」をオススメしてもらいました。カッコいいなあと思ってそれから聴かせていただいていたんですけど、中でもちょっと前にやられてたディズニーのカバーを聴いて衝撃を受けました。

中嶋 「朝の風景」(2015年発売のコンピレーションアルバム「ロック・イン・ディズニー」収録)ですね。

ゆきみ そうですそうです。「美女と野獣」の! それを聴いて「やっぱり天才だ!」と思いました。原曲を生かしつつ、自分たちらしさも入れられるそのアレンジ力がすごいなと。

中嶋 ありがとうございます。

ゆきみ BAND-MAIDさんはこの間、ライブに遊びに行かせてもらって衝撃を受けました。曲のよさはもちろんなんですけど、1人ひとりのキャラクターも立っていて、しかも演奏力もすごく高い。悪い言い方になっちゃうんですけど、かわいらしいメイドさんなので、ちょっと舐めてかかってたなと。

左から小鳩ミク(BAND-MAID)、ゆきみ(あいくれ)。

小鳩 うれしいですっぽ。よく言われるんですっぽ、「アイドルでしょ?」って。格好が格好なので。でも自分たちのコンセプトでもあり強みでもあるのが、ギャップなので、ゆきみさんにそういうふうに思ってもらえたのはうれしいなと思いますっぽ。

ゆきみ ホントにギャップは感じましたね。こんなかわいらしいのに、演奏力があってすごいなって。

小鳩 ぽお! 褒めてもらえたっぽ!

歌が強いあいくれ

──逆に中嶋さんはあいくれにどういう印象を持っていますか?

中嶋イッキュウ(tricot)

中嶋 歌が強いなと。私、バンドマンの友達とかを家に集めて“いただいた音源を聴く会”をときどき設けてるんです。そこであいくれの前作「アンシャンテの手紙」(2017年3月発売)を「最近これをもらって……」って聴いたんですよ。みんなの前で。……すごく嫌だと思うんですけど(笑)。

ゆきみ いやいやいや。

中嶋 その会で聴かせていただくものの中には、もちろんそんなにぐっとこない音源もあるんですけど、あいくれはみんな「いいね」って。

ゆきみ ホントですか!?

中嶋 はい。tricotは演奏メインで見られがちなんですけど、あいくれは歌メインですよね。曲ってどうやって作ってるんですか?

ゆきみ いろいろあるんですけど、一番多いのは楽器隊が作ったバッキングに、メロディと歌詞をあとから乗せるパターンですね。逆にオケもメロディも歌詞も全部私が作って、みんなでアレンジを詰めていくこともあります。

中嶋 そうなんですね。てっきりゆきみさんが全部作ってるのかと思ったので意外でした。メロディとかは自分で?

ゆきみ メロディと歌詞だけ一貫して全部私がやってて。

小鳩 へー! 面白いですっぽね。普通、どっちかじゃないですかっぽ? BAND-MAIDの場合はギターのKANAMIが基本的にメロディもバッキングもある程度の構想を作っちゃうんですっぽ。それに対して、小鳩と彩姫(Vo)が変えてほしい部分を注文して、最後に小鳩が歌詞を乗せる。

中嶋 へえ、そうなんや。

ゆきみ 先にメロディ作るんですか?

小鳩 そうですっぽ、そうですっぽ。なので、あいくれの曲作りは不思議だなと思いましたっぽ。

ゆきみ(あいくれ)

ゆきみ どっちもありますね。私がメロディ先行で作る場合もあるし、メンバーが作ったバッキングに私が乗せるのも。

小鳩 それって、すごく幅が広がって素敵ですっぽ。

ゆきみ そうなんですかね?

中嶋 作り方が2つ以上あるっていいですよね。

小鳩 固まらないと言うか、いい意味でバンドの幅が広がりそうでいいなと思いましたっぽ。

──tricotの曲作りは?

中嶋 tricotは基本的にみんなでスタジオに入ってセッションで作ります。で、最後に歌とメロディを乗せる。

ゆきみ バンドっぽい!

小鳩 バンドって感じですっぽ! BAND-MAIDもそれをしたいと常日頃から挑戦はしてるんですっぽ。インストとか作るときは特にバンド感を出したいのでなるべく楽器隊で入ってとかいう感じっぽ。

ゆきみの比喩がすごい

──小鳩さんはあいくれにどういう印象を持っていますか?

小鳩 特に歌詞のワードのチョイスがすごいなと思いますっぽ。BAND-MAIDでは歌詞を小鳩が基本的に書いてるんですが、「小鳩、こんなふうに比喩できないっぽ」と思って。どこからそのインスピレーションを得てるんですっぽ?

ゆきみ 比喩にはけっこう重きを置いていて。私はよく、物を擬人化するんです。例えば今だったら「このグラスはどう思ってるんだろう?」とか。そういうのは常日頃からの癖なのかな? 小さい頃からそういう物の見方をしてきたんだなって最近気付いたんです。

小鳩ミク(BAND-MAID)

小鳩 小鳩も比喩表現を歌詞にしようと思ってるんですけど、自分の性格なのかストレートに書いてしまうときが多くて……あいくれさんの歌詞を読んだとき、「この歌詞を書いてる人は奥ゆかしい方なんだろうな」って思ったっぽ。

ゆきみ ……どうだろう?(笑)

中嶋 逆にBAND-MAIDの楽曲はそういうストレートな感じが爽快で気持ちいいですよね。

小鳩 ああ、うれしいですっぽ。

中嶋 私が書く歌詞は比喩はそんなにないかもしれないですけど、わかりづらいものが多いなと自分で思うので……ストレートに出せるのがカッコいいなと思います。

ゆきみ 私もそう思います。むしろストレートに伝えられる、その力がうらやましいです。

あいくれ「音楽家の一日」
2017年11月22日発売 / homachiame records
あいくれ「音楽家の一日」

[CD]
1620円 / DDCZ-2180

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収録曲
  1. 黄色い朝を束ねよう
  2. ブレーメンへ行く
  3. と或るここ
  4. ブルーモーメント
  5. グッドバイ
あいくれ
あいくれ
東京・立川市出身のゆきみ(Vo)、こめたに(Dr)、小唄(G)からなるロックバンド。同じ高校に通うメンバーで2009年に結成した。2015年にRO69が主催するコンテスト「RO69JACK 2015」で入賞、同時期にMASH A&Rのマンスリーアーティストにも選ばれる。4作の自主制作盤のリリースを経て、2017年3月に初の全国流通盤「アンシャンテの手紙」を発売した。その後、自主レーベル・homachiame recordsを立ち上げ、同年11月に2ndミニアルバム「音楽家の一日」をリリースする。
BAND-MAID(バンドメイド)
BAND-MAID
2013年7月に秋葉原のメイド喫茶で働いていた小鳩ミク(Vo, G)を中心に、彩姫(Vo)、KANAMI(G)、AKANE(Dr)、MISA(B)の5人で結成されたガールズロックバンド。メイド服を身にまとい、ライブを“お給仕”、ファンを“ご主人さま”、“お嬢さま”と呼ぶスタイルで活動している。2016年3月にアメリカ・シアトルで実施された日本文化のコンベンションイベント「SAKURA-CON」に出演し、約3000人の観客を前にパフォーマンスを行った。同年5月に3rdミニアルバム「Brand New MAID」を日本クラウンよりリリースしメジャーデビュー。6月に国内で初の全国ツアーを行い、10月からはメキシコ、イギリス、ドイツ、フランス、ポーランド、イタリア、スペイン、香港をめぐるワールドツアーを成功させた。2017年1月には初のフルアルバム「Just Bring It」を発表する。7月にシングル「Daydreaming / Choose me」をリリースした。現在全国11会場、海外7会場のワンマンツアーを実施中。12月には東京・Zepp DiverCity TOKYOでの追加公演も決定している。
tricot(トリコ)
tricot
中嶋イッキュウ(Vo, G)、キダモティフォ(G, Cho)、ヒロミ・ヒロヒロ(B, Cho)により2010年9月に結成される。2011年5月にサポートメンバーのkomaki♂(Dr)が正式加入。8月にライブ会場および通販限定で1stミニアルバム「爆裂トリコさん」をリリースし、11月には自主企画イベント「爆祭-BAKUSAI-」を初開催した。2012年5月には初の全国流通作品となる2ndミニアルバム「小学生と宇宙」を発売。継続的なリリースや、大型フェスなどへの出演、海外ツアーの開催など精力的に活動する中でkomaki♂がバンドを脱退する。その後も活動を止めることなく、サポートメンバーを迎えて2015年2月に4thシングル「E」、3月に2ndアルバム「A N D」を発売した。9月にバンド結成5周年を迎え、10月から翌2016年3月まで北米、日本国内、ヨーロッパツアーを実施。同年4月には2015年夏に実施したドラマーオーディションの応募者から選ばれた4名とともに制作した新作CD「KABUKU EP」を、2017年5月には3rdアルバム「3」を発売した。