コミックナタリー Power Push - 大久保篤が語る「モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ」
もっと“悪く”! 大久保篤が「モンスト」に放つストライクショット
スマートフォン用アプリ「モンスターストライク」、通称「モンスト」をもとにした劇場アニメ「モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ」が12月10日に封切られた。同作ではYouTubeで配信されているアニメ「モンスターストライク」の主人公たちの、謎に包まれた幼少期の冒険が明かされている。
このたび、お笑い、ステージ、映画、音楽、コミックの各ナタリーが連動して「モンスト」に関するインタビュー企画を実施。その最後を飾るコミックナタリーでは、「モンスト」好きとして知られ、ゲームに登場するキャラクターを描き下ろすコラボ(参照:「モンスト」キャラをマンガ化・小説化する新企画!第1回は大久保篤)も行った大久保篤が、ゲームユーザー視点で映画を掘り下げていく。
取材・文 / 三木美波
普通の感じでは観られない
──「モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ」をご覧になって、率直にどんな感想を持ちましたか?
もう、ファンとしては普通の感じでは観られないんですよ。
──というのは?
映画の敵がゲームにも降臨するのかな? ラスボスは各属性を持ってるって言ってたから、こっちも水染めや光染め(1種の属性でパーティを固めること)じゃなくて、いろんな属性のモンスターをパーティに入れていかないといけないクエストになるのかな? そうすると今、あまり使えていない進化ノアの全属性エナジーサークルが役に立ったりするのかな? とか、そういうことを考えながら観ちゃって。
──映画がどうゲームに絡んでくるのかが気になったんですね(笑)。
そうそう。あと(映画に登場した)オルタナティブドラゴンの追加もありそうですよね(※この取材は12月初旬に行われた)。進化させるための合成素材が今回の敵だったりするのかなあ……。
──大久保さんの「モンスト」好きは有名ですもんね。プレイヤー歴はどのくらいですか?
この前3周年だったから、ほぼサービス開始からやってますね。最初は結構アプリゲームを軽く見ていたんですよ。でも「パズドラ」(「パズル&ドラゴンズ」)とか「モンスト」とか、無料でも遊べてしっかり作り込まれているアプリにはすぐハマれました。特に「モンスト」はエフェクトが昔のシューティングゲームっぽくて楽しいし、小さな頃からおもちゃのビリヤードが好きというのもあって、すんなり入れたんです。
──「モンスト」はスマホ画面上のモンスターを引っ張って離すだけの、シンプルなプレイスタイルですけど奥が深いですよね。
そう、それにアップデートのたびにどんどんゲーム性が上がっていきますし!
サブ機でも「覇者の塔」をクリア
──お好きなモンスターは?
なんだろう……。レーザーストップっていうアビリティを持ってるモンスター。敵のレーザーを自分のところでグッと止めて、後ろに通さないんですよ。その姿勢が好きです。
──モンスターじゃなくて、アビリティですね(笑)。
もう性能で見ちゃうので(笑)。運用にひと癖あるモンスターに惹かれますね。例えば、ジークフリートというモンスターは、2本のレーザーを上にドンって撃つんです。敵が横にいようが下にいようがとにかく上にしか撃てないキャラで(笑)、そういうモンスターが好きです。あと「モンスト」のモンスターのイラストはドラマっぽさがあるというか、モンスターのバックボーンを感じさせるデザインが多くて面白い。つい、じーっと見ちゃうんです。
──想像力を喚起するようなイラストですよね。進化させるか神化させるかでモンスターの姿が全然違ってきますし。モンスターのイラストと言えば、大久保さんは「物語ノ国に咲きし花の精 桜」を描き下ろしていますね。
桜は「僕らしい絵で」とオーダーを受けていて、「モンスト」の線をイメージしながら、個性も出せるようにと考えて描いたんですが……ゲーム画面でプレイしてみて、パースの効かせ方とか「ああすればよかった」ってことがいろいろ出てきました。もう1回描き直したい(笑)。
──あはは。「物語ノ国に咲きし花の精 桜」はご自身でも使っていますか?
「覇者の塔」(「モンスターストライク」のクエスト)の29階とかで使ってますけど、なかなかライバルが多いアビリティで……。
──「覇者の塔」は最後までもうクリアしました?
もちろん。最近サブ機でもクリアしました。
──サブ機とは?
メインのスマホにももちろん「モンスト」のアプリを入れているんですけど、サブのiPadでも遊んでいるんです。普段プレイするメイン機よりモンスターのメンツが弱い分、サブのほうがやりごたえのあるバトルになりますね。
次のページ » ゲームをやっていると「おおっ!」ってなるシーンがたくさん
- CONTENTS INDEX
- 特集トップ・作品紹介
- ジャングルポケット 斉藤慎二
- ヨーロッパ企画 上田誠&角田貴志
- スタジオジブリ 鈴木敏夫
- 超特急 リョウガ&ユーキ
- 大久保篤
小学4年生の焔レンは、3人のチームメイトとともにゲーム「モンスト」の開発に協力していた。ある日レンたちは研究所の地下で、現実世界にいるはずのないドラゴンを目撃する。弱っているドラゴンをもとの世界に戻すため、“ゲート”を目指し旅に出ることになった4人。その目的地は、かつてレンの父が失踪した場所でもあった。身勝手なレンはチームの輪を乱し仲間と衝突するが、徐々に自分が1人で生きているわけではないことに気付いていく。
スタッフ
監督:江崎慎平
脚本:岸本卓
ストーリー構成:イシイジロウ、加藤陽一
キャラクターデザイン原案:岩元辰郎
モンスターデザイン原案:近藤雅之
キャラクターデザイン・総作画監督:金子志津枝
美術監督:加藤浩、坂上裕文
色彩設計:大西峰代
チーフCGIディレクター:福島涼太
CG演出:川原智弘
音響監督:明田川仁
音楽:MONACA
撮影監督:野村竜矢
編集:長谷川舞
制作:ライデンフィルム、ウルトラスーパーピクチャーズ、XFLAG PICTURES
製作:XFLAG
配給:ワーナー・ブラザース映画
キャスト
焔レン:坂本真綾(小学生時代)/ 小林裕介(中学生時代)
水澤葵:Lynn
神倶土春馬:村中知
若葉皆実:木村珠莉
影月明:河西健吾
石橋健太郎:北大路欣也
オルタナティブドラゴン:福島潤
アーサー:水樹奈々
ゲノム:山寺宏一
エポカ:水瀬いのり
主題歌
ナオト・インティライミ「夢のありか」
©mixi,Inc. All rights reserved.
大久保篤(オオクボアツシ)
2001年に「一善の骨」でデビュー。「ソウルイーター」は月刊少年ガンガン2004年6月号(スクウェア・エニックス)より約9年にわたり連載され、テレビアニメ化も果たした。その後、「ソウルイーター」の外伝である「ソウルイーターノット!」を同誌2011年2月号より連載し、2014年にテレビアニメ化。2015年より週刊少年マガジン(講談社)にて「炎炎ノ消防隊」を連載中。
- 大久保篤「炎炎ノ消防隊」(6)
12月16日発売 / 講談社 - 463円
- Kindle版 / 432円
- 限定版 / 1404円