コミックナタリー PowerPush - 不安の種

トラウマ必至の名作ホラーが実写化

作品紹介

トラウマになる読者続出のカルトホラーが実写化

原作は週刊少年チャンピオン(秋田書店)などで連載されていた、中山昌亮のオムニバスショートホラー。日常に潜む怪異を描いたエピソードの数々は読者にトラウマを植え付け、連載終了から数年が経つ現在も、未だ語り継がれるカルト的な支持を誇っている。

名物キャラクター「オチョナンさん」は特殊造形で再現

数多のエピソードの中でも、もっとも人気の高い“怪物”が「オチョナンさん」。子供だけ見ることができるといわれ、縦に細長く開いた目と口が特徴だ。目が垂直になっている状態は無害だが、つり目になっている「オチョナンさん」と出会うと危険とされている。映画では特殊造形によって、原作のビジュアルをリアルに再現した。

監督は問題作「放送禁止」シリーズの長江俊和

映画「不安の種」より。

監督を務めるのは、クレームが起きるほど視聴者を震え上がらせた「放送禁止」シリーズの長江俊和。長年、怪談・心霊ドラマを手がけてきたホラーの名手として知られる。近年は、映画「パラノーマル・アクティビティ第2章/TOKYO NIGHT」「エンマ」などの監督を務めた。

予告編映像

前売り券&特典

前売り券の特典「オチョナンさんが乗っています」ステッカー。

公開劇場および一部プレイガイドにて、特別鑑賞券を1300円(当日一般1500円)で発売中。前売り券を購入すると、先着順で「オチョナンさんが乗っています」と書かれたステッカーがプレゼントされる。

映画「不安の種」2013年7月20日よりシネクイント、テアトル梅田ほかにて全国順次公開
あらすじ

奇妙な出来事ばかりが起こる地方都市──富沼市。

バイク便ライダーの巧(浅香航大)は、バイク事故に遭った誠二(須賀健太)と遭遇。助けを求められるが、誠二の身体は半壊し医学上はすでに死亡していた。そんな2人を遠くから眺める少女・陽子(石橋杏奈)。誠二は薄れゆく意識の中、恋人である彼女と出会った半年前の記憶を遡る……。

一方、事故に遭遇後バイク便を辞めた巧は、新しいアルバイト先で陽子に出会うが……。

出演

石橋杏奈
須賀健太
浅香航大
岩井志麻子
津田寛治

監督・脚本

長江俊和(「放送禁止」シリーズ、「パラノーマル・アクティビティ第2章TOKYO NIGHT」)

主題歌

ムック「狂乱狂唱 RMX for 不安の種」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)

(C)中山昌亮(秋田書店)2004/「不安の種」製作委員会2013

長江俊和(ながえとしかず)
長江俊和

1966年2月11日大阪府生まれ。1997年、TVシリーズ「奇跡体験!アンビリバボー」の立ち上げからディレクターとして参加。以降「学校の怪談 春の呪いスペシャル」や、「世にも奇妙な物語 春の特別編」など、怪談・心霊ドラマを数多く手掛けた。2003年からスタートした「放送禁止」シリーズは深夜帯の放送でわずか6編が作られただけだが、ドキュメンタリー番組のスタイルを踏襲してフィクションを撮る手法が論議を呼び、翌日のクレーム数ナンバーワンになると同時に熱烈な支持を獲得、後に劇場版2編も製作された。映画では「放送禁止 劇場版 ~密着68日 復讐執行人」「放送禁止 劇場版 ニッポンの大家族 Saiko! The Large family」のほか、「パラノーマル・アクティビティ第2章/TOKYO NIGHT」「エンマ」といった作品で監督を務め、型に捉われない映像表現と、リアリティと深みのあるドラマ演出で高い評価を得ている。

中山昌亮(なかやままさあき)
中山昌亮

1966年12月16日北海道旭川市生まれ。1988年に月刊アフタヌーン(講談社)の新人賞・四季賞冬のコンテストにて「離脱」が準入選。また第20回ちばてつや賞一般部門では「SHUTTERED ROOM」で準入選を果たす。1990年、モーニング(講談社)の増刊号にて「いい人なんだけど……」でデビュー。2006年にはビッグコミックオリジナル(小学館)で連載していた「PS-羅生門-」がTVドラマ化された。このほか代表作に「オフィス北極星」「不安の種」「不安の種+」など。2010年からNEMESIS(講談社)にて「後遺症ラジオ」を連載中。