去る7月8日、新宿ロフトプラスワンにて
会場は立ち見も出る超満員。ビッグコミックスペリオール(小学館)の担当編集者、八巻和弘氏の司会によりイベントは始まった。サイバラが自らの原作による映画「女の子ものがたり」の予告編を紹介したのち、YMOの「君に、胸キュン。」に乗せて江口寿史が登場。「西原さんと初めて会うので、2時間前から飲んできた」と言うとおり、足取りにも顔色にも酩酊の色が濃い。
対決は八巻氏から出されるお題を、記憶をたどりつつ描くという形式。マイケル・ジャクソン、皇太子ご一家、日本武道館と、江口はさすがの筆力を見せ付ける。一方サイバラも6戦目とあって、深津絵里、矢吹丈などでは江口を凌駕。ウーロンハイを煽る江口に「サイバラといい勝負じゃ、もう終わりだな俺も」とこぼさせた。
両者一歩も退かぬハイレベルな戦いの中、会場を沸かせたのは、筆を動かしつつの容赦ない舌戦。「昔の貯金で食べてんの?」「もうねえよ!」、「(離婚の)慰謝料払えてんの?」「もう払い終わったよ!」、「女の顔、1種類しかないよね」「バーカバーカ!」といった丁々発止に、サイバラの高い精神攻撃力が際立つ第1部となった。
休憩を挟み開始された第2部では、いよいよ「天上人」福本伸行が降臨。サイバラいわく「酔っ払わせてワケわかんなくしてウンと言わせた」という奇跡的ブッキングに、オーディエンスは大いに盛り上がる。作風からは予想しがたい福本の男前っぷりにどよめく会場、「女子はみんながんばってお持ち帰りされてください」とサイバラ。
映画版「カイジ」の予告編上映ののち、いよいよ対決開始。八巻氏から出されたお題は「犬と猫」「クルマとバイク」といった基本のキから始まり、ヨン様、キティちゃん、ちびまる子ちゃん、矢吹丈まで、福本の独創性を大いに引き出していく。まさに「天上人」の名にふさわしい圧倒的な画力に、サイバラもこの企画の成功を確信した様子だった。
ちなみにこの日、客席からいちばんのどよめきが巻き起こったのは対決シーンではなかった。まずは腕鳴らしに、と八巻氏が依頼した「生カイジ」の執筆時に、想像だにできぬ光景が繰り広げられたのだ。この、かつて誰も見たことのなかった福本キャラ作画の秘密については画像ギャラリーにて確認してほしい。
対決の一部始終は、後日ビッグコミックスペリオールの「人生画力対決」にて、数回にわたり掲載される予定。八巻氏いわく「最長不倒距離」という福本の戦いっぷりをお楽しみに。なお次回の画力対決は8月23日、
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P田 @p_poyoda
カイジ作画に驚愕の事実!西原画力対決に新宿が揺れた夜 - コミックナタリー
福本先生のライブドローイングも衝撃以外の何者でもなかったwww
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