地元じゃ「宮城ビッグ3」と呼ばれてます

──地元の仲間とユニットコントができるという喜びもありましたか？

伊達　そうですね。基本的に東北の芸人って少ないもんですから。そういう人たちが集まってひとつのものを作るってなるとうれしかったですね。昔から知ってる仲間なんで、非常に楽しくできました。

富澤　地元じゃ「宮城ビッグ3」と呼ばれてます（笑）。

──今回の収録の中で一番苦労したシーンは？

富澤　苦労したのはねえ……「ペットショップ」。

伊達　かな。「練習しないで一発でやろう」って、一切リハもなくやったんですけど全然できなくて。テレビではオンエアされてなかったんですよ。

──これはDVDにしか入ってないんですか？

伊達　そうです、そうです。これはもう不安だから「カットしてくれ」って頼んで。でも「編集したらなんとなく面白くなりました」みたいなことを聞いたんで、DVDならいいかなって。だから見てないんです。

富澤　見てないから不安なんですよ。

──2パターン入っていましたけど、面白かったですよ。

伊達　あ、マジですか？ 編集の力ですそれは。スタジオは、まったくウケてなかった。

──スタジオで困っている様子がそのまま収められていたので、その感じが面白かったです。作家さんが書いたネタについては、どんな印象を持ちましたか？

伊達　台本すごかったね。面白かったです。

富澤　面白かったね。

──富澤さんが自分だったらやらないなっていうボケが入っていたりしましたか？

富澤　うん、入ってましたね。だから、それがちゃんとできてるかっていうのはちょっと自分ではわからないですけど。

──特に見てほしい場面はどんな場面ですか？

伊達　僕が好きだったのは「行列のできるラーメン店」。僕が狩野英孝をいじめちゃっているように見られるとつらいんですけど、まあ面白いですね。狩野くんは、ある意味いじられてなんぼの天才ですから。それは面白かったですね、やってて。

──富澤さんはいかがですか？

富澤　僕は「ネタ見せ」が楽しくできましたね。マギーさんのマジックも真横で見られたし。

伊達　本当にすごいんでね、あの人のマジックって。いつもふざけてるけど、本気でやるとすごいんです。

富澤　「女子会」はいつもやらない感じのコントなんで、それはそれで見る人は面白いのかなって。

出演者それぞれの反応

──マギー審司さんは今回一緒にやってみてどんな反応でしたか？

伊達　とにかく不安がってました。ユニットコントが初めてだったらしくて。でも不安の中、ちゃんとやってたよね。セリフはあんまりなかったんだけど、要所要所で笑わせたりとか。

富澤　「もっとやりたい」って言ってましたね。「事務所のライブにも出て行こうかな」とか、火が付いてましたね。いい経験になったみたいです。

伊達　きっかけになったのかもしれないね。なんにせよ気仙沼に対しての熱い思いがあるから。

──では今後またどこかでコラボネタが見られそうですね。

伊達　まあそうでしょうね。あると思います。

──狩野さんはいかがでした？

伊達　狩野はもうこのまんまなんですけどね。非の打ち所のないというか。

富澤　まあ天才ですからね、奴は。なんだかんだで落としますし。自分で台本書いてきたりしますし、熱いっちゃ熱い。

伊達　すごく楽しくやってますよ。

富澤　頼りがいがある奴です。

伊達　でも狩野が一番セリフ覚えが遅いかもしれないですね。このDVDに入ってないコントで、お正月（1月2日・3日）にオンエアされた「シモ上彰の学べるちょいエロニュースショー」ってコントがあったんですけど、机に全部カンペ書いてたんですよ。

富澤　全部っつっても二言ですよ。

──あはははは（笑）。

伊達　ちょっと長めの二言なんですけど、見ながらやってたんで、俺がわざと手で消してやって。そしたら本当に全然覚えてなくて。ちょっと気抜いてるとバレますね。

──「ペットショップ」の狩野さんがノリツッコミを見せてくれるんですけど、すごいことになっていました（笑）。

伊達　あはははは！ 楽しみだなあ。

富澤　ツッコミって言うか怒りでした。

伊達　僕は、「ボケ」「ツッコミ」「狩野」っていうジャンルがあると思うんで。もう本当確立してますから。