ティモンディの新番組「ハレバレティモンディ」が4月3日(土)にスタートする。
これはSTV(札幌テレビ放送)が手掛ける、毎週土曜夜のバラエティ番組。ティモンディが北海道を舞台にさまざまなことに挑戦し、道民たちを全力で応援していく。この番組枠では、ティモンディが所属する事務所の先輩・サンドウィッチマンの「熱烈!ホットサンド」が2014年より放送されており、「ハレバレティモンディ」は先輩の枠を継承する形に。地上波のレギュラーでは初となる冠番組にどんな思いで臨むのか、2人に話を聞いた。
取材・文 / 成田邦洋
「ハレバレティモンディ」とは?
ティモンディが北海道を舞台にさまざまなことに挑戦し、道民たちを全力で応援していくバラエティ番組。「やればできる!」の精神で、エールを送るだけではなく、ティモンディ自らも積極的に挑戦する。
放送に先がけて、番組初となるパイロット版のロケが札幌の「北海道スポーツ専門学校」で行われた。2人は学校内の施設を見学したほか、トレーニング機材を体験。また運動能力を測定するべく、反復横跳びや立ち幅跳びなどに臨んだ。足つぼなどを組み合わせたオリジナルのバラエティ系競技には悶絶する姿を見せている。
寒い北海道、人間は温かいです
──「ハレバレティモンディ」は、お二人にとって地上波では初となる冠レギュラー番組です。率直にどういう心境で臨まれていますか?
前田裕太 冠番組を持つのが夢のひとつでしたので、夢が叶ってめちゃくちゃうれしいです。それに加えて、僕らがお笑い芸人になるきっかけとなった先輩のサンドウィッチマンさんが前任なので、そのあとを継がせてもらったのが感慨深いです。
高岸宏行 サンドウィッチマンさんのことを追いつける存在だとは思っていないですけど、追いつこうという気持ちは忘れずに持っているので、そこに特別な感情はあります。
前田 初の冠番組とサンドウィッチマンさんの後任、2つの意味でうれしいです。
──「ハレバレティモンディ」のスタートについて、サンドウィッチマンのお二人と何か話はされましたか?
前田 「おめでとう」と祝福されました。それに、6年目の僕らが冠番組を持つのはサンドウィッチマンさんからすると、めちゃくちゃ早いんです。サンドウィッチマンさん自身、紆余曲折があって今がある。「今はいいように言ってもらえる時期ではあるけど、この番組でちゃんと一歩ずつ成長していくんだぞ」とおっしゃっていただきました。サンドウィッチマンさんは北海道でいろんなものを経験した、と。我々はどんなものがあるか知らないので楽しみです。
高岸 「北海道を知れるんだ!」という喜びとワクワクがいっぱいあります。不安は一切ないです。
前田 何より「飯がうまいぞ」とは言われます(笑)。
──ティモンディのお二人も「ホットサンド」には何度か出演されていましたね。
前田 数回、出させていただきました。そういう意味では、ゆくゆくはこの番組にサンドウィッチマンさんをゲストで呼ぶのが目標です。「大きくなったぞ」というのを見せたいです。
──前田さんは神奈川、高岸さんは愛媛のご出身です。「ホットサンド」の収録以外で、お二人はどれくらい北海道にいらしたことがありますか?
前田 サンドウィッチマンさんの単独ライブで僕らは前説や着替えの手伝いをしているので、北海道でツアーがあるときには同行させてもらって、おいしいごはんをいただいたりしました。営業で来たこともありますけど、そんなに頻繁に来ているわけではないです。
──北海道にどんな印象をお持ちですか?
高岸 サンドウィッチマンさんのツアーで初めて来た中で、「ホットサンド」と「ハレバレティモンディ」の山谷プロデューサーに会いました。北海道に住んでいる方で初めて会ったのが山谷さん。そのとき、なんの仕事もない僕らに愛情を持って接していただいて「温かみのある方がいるんだな」というのがすごく印象的でした。寒いイメージはあるんですけど、人間は温かいなと思いました。
前田 あと、北海道はスポーツを含めて「強いな」というのもすごくあります。どうしてもサッカーや野球は外で雪が降っているとやりにくい。水道が凍っちゃうこともある。大変な環境の中でたくましいなと思います。北海道の方に「寒いですねえ」って言って「いやたいしたことないよ」って話になったりすると、さすがだなって。その強さも含めて僕らが学んでいきたい部分ではあります。
番組スタッフと骨組みから一緒に作る
──最初のロケを札幌市内の「北海道スポーツ専門学校」で終えられた感想は?
前田 楽しくやらせていただきました。
高岸 身体を動かすのはもともと2人共、大好きなので。北海道にあれだけ力を入れているスポーツの専門学校があるんだな、っていうのをひとつ知れたことが何よりの喜びです。こういうふうにいろんな北海道のことを知れるんだって思うと、うれしい気持ちになります。記念すべき一歩目。特別な思い出になると思います。
──お二人の身体能力が抜群なのは誰もが知るところですが、運動能力測定の中にはハードな部分もあったのでは?
前田 僕は高校を卒業してから10年くらい本格的な運動をせずに、家で本を読んだりしていたので一瞬、眠くなる時間はありました(笑)。身体を動かして落ち着いて弁当を食べた瞬間とか。高岸はいつもトレーニングしているから普段どおりです。
高岸 平常運転です。それより成長の喜びや楽しさのほうが上でした。
──お二人の公式YouTubeチャンネル「ティモンディベースボールTV」も人気です。同じご自身の番組で、YouTubeと地上波で違いは感じますでしょうか?
前田 YouTubeでも、もちろん制作スタッフの方と協力しながら作っているんですが、僕らは野球をやるのが基本です。今回「ハレバレティモンディ」という僕らの冠番組を持たせてもらうときに、番組スタッフさんが「一緒に作っていこう」って言ってくださったのが印象的でした。始まる前から同じチームという気持ちはあります。
高岸 僕自身はずっと、どんな骨組みであっても、コンビ間でも“応援という粘土”を貼り付けて、行くぞ!という気持ちは変わらないです。
前田 コンビや番組は粘土の家なんだね。
高岸 その「骨組みから一緒に作ろう」とスタッフさんに言われたのは「ハレバレティモンディ」が初めてです。未知でもあり、楽しみという気持ちがいっぱいです。
前田 僕もいろいろ企画を考えたいなと思っています。粘土を使うのは間違いないです。どういう家を建てればいいのかな、というのはみんなと頭を悩ませるところ。そういう熱量を持ってくださるのはうれしいし、「ハレバレティモンディ」チームで今後楽しくできそうだなと思います。
──お二人といえば野球のイメージが強いのですが、北海道の番組ということで質問させていただくと、ウインタースポーツの経験は?
前田 しいて言うなら高校の修学旅行でちょっとやりました。僕はどれもそこそこできると思っています。
高岸 僕はスキーを1回だけ。それのみです。
前田 高岸はまったくだよね。
高岸 そもそも僕は不器用なんですけど、僕でもチャレンジすればうまくなるよというのを伝えたくて、その意味でトレーニングもやっている。僕自身がチャレンジをして勇気が与えられるなら、なんでもやりたいなという気持ちがあります。
前田 もしかしたらジャンプのラージヒルを飛んでいるかもしれないです。
高岸 そうですね。来年までに。1年後!
前田 早い!(笑)
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皆さんを応援する気持ちは変えたくない