松本人志のバラエティシリーズ、Amazon Prime Video「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」がシーズン7に突入! 今回は雨上がり決死隊・宮迫、たむらけんじ、フットボールアワー後藤、東京ダイナマイト・ハチミツ二郎、千鳥ノブというリベンジ組と、初参戦となる小籔千豊、ザブングル加藤、トム・ブラウンみちお、霜降り明星せいやの4名、さらにシーズン5で鮮やかに優勝をかっさらったハリウッドザコシショウが、激しい攻防を繰り広げている。
4月26日(金)の全話一挙配信に先がけて、お笑いナタリーでは過去出演者、番組ファン、そしてシーズン7出演者に取材し、3本立ての特集を展開する。その第1弾はシーズン1~6までの歴代ファイター6名によるアンケート企画。自身が参戦したシーズンで印象に残っている名場面を挙げてもらうと共に、「ドキュメンタルとは?」という質問をぶつけてみた。「ドキュメンタル」を観たことがない人はシーズン7をより楽しむための手引きとして、また「ドキュメンタル」フリークはこれまでのおさらいとして、それぞれの回答をチェックしてほしい。
文 / 狩野有理
密室で6時間にわたり繰り広げられる笑いの格闘技「ドキュメンタル」。あの場にいた芸人自身はどんな場面で笑いそうになっていたのか。そして戦いのあと、何を感じたのか。マテンロウ・アントニー、ジャングルポケット斉藤、ケンドーコバヤシ、安田大サーカス・クロちゃん、かまいたち山内、友近の6名がアンケートに回答!
ハチミツ二郎さんの覆面レスラーのシーン
ハチミツ二郎さんがいろんな種類のレスラーの覆面を被って出たり入ったりするところは笑っちゃいけないとめちゃくちゃ堪えていたのを覚えています。途中自分の心の中で何種類持って来てるんだよっ!とツッコミを入れたのも覚えてます。あと二郎さんが椅子に上って椅子が壊れたシーンは周りの人たちは面白かったと思いますが、僕はぶつかってめちゃくちゃ痛かったです(笑)。家に帰ったらアザができてました……。
くっきーさんのエッグテンガ
本当に今思い出すだけでも笑いそうになるんですが、くっきーさんのエッグテンガは勘弁してほしかったです。最初何を被ってるのかわかりませんでしたが、「これエッグテンガや」と言われたとき、この人エッグテンガ被ってんのか、そもそもなんでエッグテンガを被ろうと思ったんだ、とか考えたらもうヤバかったです……。あとくっきーさんのパーカーのフードだけ残るのもヤバかったです。
とろサーモン久保田さんのうんこしようとするシーン
コレはマジでヤバかったです。「ドキュメンタル」は人にうんこさせるのか、1000万がかかったら人はうんこするのか、しかも久保田さんならなんかしそうだなあという気もしてきて。あのときは必死に天竺鼠・川原さんと「うんこするな」「うんこは面白くない」って言ってましたけど、うんこされたら笑い死んでたと思います。
なんでもありの戦場! 人格を崩壊させる場所! 終わったあとの疲労感はどんな収録にも敵いません。あれやればよかった、これやればよかった、もう二度と出たくないとかいろんな感情があったんですが、僕ら若手芸人からしたら先輩を負かすことができる数少ないチャンスなのでやっぱり出られたらまた出たいです!!!
- 出演者
ジミー大西 / FUJIWARA藤本 / 宮川大輔 / 野性爆弾くっきー / ダイノジ大地 / 東京ダイナマイト・ハチミツ二郎 / とろサーモン久保田 / 天竺鼠・川原 / トレンディエンジェル斎藤 / マテンロウ・アントニー
バイきんぐ小峠さんがロッカールームから戻ってきたシーン
小峠さんがロッカー部屋に行って、何をするかわからない状態で何もしてなかったときは、予想外のことで笑うのを我慢するのが大変でした。
ジョイマン高木さんの出現*
写真だけだったんですが、高木さんの存在感がとにかくすごかったです。出てきただけで芸人の表情がヤバくなっていくさまがまた面白かった。
*ジョイマン高木の写真が小道具として持ち込まれ、勝敗を決めるカギとなった。(関連特集:ジョイマン高木特別寄稿「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」シーズン4特集)
「ドキュメンタル」に出演するまでは、正直このままのスタイルというかキャラクターでテレビや舞台に出ていこうと決めていたんですが、その自信がすべてなくなりました。お笑いのスキルのなさが露呈し、恥ずかしすぎていまだに「ドキュメンタル」の映像を直視できません。そういった意味で「ドキュメンタル」というのは芸人をやっていていいのか、辞めたほうがいいのか、決断する場所です。
- 出演者
ジミー大西 / FUJIWARA藤本 / 宮川大輔 / バナナマン日村 / アンジャッシュ児嶋 / バイきんぐ小峠 / 森三中・大島 / ダイアン津田 / 平成ノブシコブシ吉村 / ジャングルポケット斉藤
- 解説
制限時間内に優勝者が決まらなかった前回の結果を受けて、シーズン2からはポイント制が導入された。敵を笑わせるごとにポイントが付与され、最後まで複数名が残った場合には得点の高いほうが勝者となる。つまり防御してばかりでは勝てないということ。よりアグレッシブな戦いが求められ、焦る吉村と斉藤は果敢に攻めるも空回り……。それさえも面白く感じさせるのが「ドキュメンタル」という異様な空間だ。理性を超えた激しい対決に興奮を覚えた視聴者も少なくないだろう。
- 出演者
極楽とんぼ山本 / TKO木下 / ケンドーコバヤシ / 野性爆弾くっきー / フットボールアワー後藤 / サンドウィッチマン伊達 / レイザーラモンRG / ロバート秋山 / オードリー春日 / プラス・マイナス岩橋
- 解説
新たに導入された“ゾンビタイム”(退場した芸人が一時的に復活。全員を笑わせればノーゲームとなる)では、ロバート秋山とケンコバによるマッサージ店の完全再現、サンドウィッチマン伊達とくっきーによるテレンス・リー&テディベアちゃんコンビの掛け合いなど、視聴者からの人気が高い名シーンが多数誕生(関連特集:「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル Documentary of Documental」特集)。またオードリー春日が自身の股間からミニカレーを出現させた場面も「ドキュメンタル」の歴史に刻まれた名シーンの1つといえよう。前コンビ・エレキグラムでボケを担当していた後藤は、ツッコミだけでなくボケでもポイントを稼いだ。
(出演者が部屋に)入ってきたとき
誰がいるかもわからない緊張の中、顔を合わせる。ある意味ドッキリですよね。あの一瞬の反応を見るためだけに誰が出演するのかわからないようにしっかりと情報を漏らさないようにしてるって。
自分の限界を超えてしまう場所。用意したものが全部通用しなかったし、その場その場で新しいものを生み出せないと勝てないしん!!
- 出演者
雨上がり決死隊・宮迫 / FUJIWARA藤本 / ずん飯尾 / 野性爆弾くっきー / スピードワゴン井戸田 / 森三中・黒沢 / 千鳥・大悟 / 千鳥ノブ / ダイアン西澤 / 安田大サーカス・クロちゃん
- 解説
地上波の第一線で活躍する宮迫、「ドキュメンタル」に合計300万円をつぎ込んでいるフジモンとくっきー、初のコンビ出演となった千鳥、どんな戦いぶりなのか未知数なクロちゃんなど、注目メンバー多数のシーズン4。ちょっとした会話のズレ、無言でのやり取りで何度も笑いの波が起きる。そんな中、番組への貢献度が高い一方で“ゲラ”ゆえ優勝に関しては期待されていなかったあの芸人がついに勝利を手にした。その瞬間、拍手を送った視聴者も多かったはず。(関連特集:「断る理由なかった」野性爆弾くっきー「HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル」“防御力0”でも出続けるわけ)
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かまいたち山内、友近の回答は?
2019年4月26日更新
お笑い界初の試みとして始まった「ドキュメンタル」シーズン1(実際はパイロット版が存在したのだが、当時配信はされていなかった)は、ただ1人、冒頭から飛ばすジミー大西を除いた全員がこの戦いをどう進めていくべきか手探りしていた。そんな中、宮川大輔が肛門早見せ大会“アナリンピック”を開催して大きな山場を作る。またくっきーの宮川大助・花子グッズ、ハチミツ二郎の覆面コレクション、アントニーが持参した父親の写真など、小道具ボケもじわじわ笑いを誘った。1000万円獲得まであと一歩に迫ったのは3人。しかしラスト20分弱、打つ手なしといった様子で立ち尽くす姿はまさに“ドキュメンタリー”だった。