先月5月18日、音楽とお笑いを融合した芸「歌ネタ」を競う新たなお笑いの賞レース「歌ネタ王決定戦2013 presented by マルハン」で初代チャンピオンとなったすち子&真也こと、
すっちーと松浦真也は、吉本新喜劇所属の芸人。近年、2人が歌う新喜劇座員あるあるが爆笑を呼ぶ中、同大会では新喜劇内で生まれた借金取りのネタで見事優勝を勝ち取った。もともと同大会の宣伝キャラバン隊に任命されていた2人。その際には「お仕事もらえたねくらいの感じで。その後、エントリーどうしようかって話になったんです」「出とかんとな、とりあえず1回戦は通らんとカッコつかんねって」と2人は話し合っていたそう。それが、準決勝を終えて手応えを大いに感じ、初めて優勝を意識。すっちーは「準決勝で足をひねって、撮影の時ノリで『決勝までにこれ治さんと』みたいな感じを出したら、自分のその発言にノッてしまって、あれ、これもしかしたらって気持ちになりました(笑)」と当時の心境を振り返り、「この形ってこの大会に一番向いてるのかなと」と気づいたという。
それまですっちーから冗談で「お前がギターやってるから出れてんねん。だから優勝したらお前に300万あげる。俺は200万でええよ」と言われていた松浦。「準決勝で感触ええぞってなったあたりから、『あれ、税金とかごっつ取られるらしいなあ、やっぱややこしいから折半』って言われました(笑)」と、すっちーの変化を暴露した。するとすっちーも「でもこいつも、僕が決勝行けるって言い出してから、ネタに関して急に意識し始めて『こっちのネタのほうがええんちゃいますか』とか言ってましたよ」と応酬。2人で仲良さそうにやり合っていた。
大会では、普段新喜劇でやっているネタとはいえ、2人きりでやるときとは大きな違いが。「時間を短くせなあかんっていうのと、あと相手がいないこと」という違いに対して、「新喜劇だと、借金を取り立てられてる人、その横にいる人たちとか、誰かがツッコんでくれて成立する」と説明。「2人だけでやっても一番わかりやすいネタ、というのが一番難しかった」と苦労を明かした。そしてその苦労をわかちあったことで2人の関係が少し変化。「コンビという感覚はあんまりないんです。もちろんこうして一緒の仕事はちょくちょくあるんですけど。ただ、決勝行ったでって聞いたときは、何かしらんもうハイタッチ(笑)。」と、2人で照れ笑いしていた。
優勝の瞬間については、「徐々にわかるシステムなので、『あ、もういけた』って思うんですけど、それでも最後の最後まで『なんかまだ嘘ちゃうかな』って。ただ、何よりも小籔さんがすごく泣かはったんで、ほんまのこと言うとあれに感動しました(笑)」とコメント。さらに、「『あ、今コンビやな』って。今まで一緒にやってきた中で一番の喜び」と素直に語った。
その後さまざまな番組に引っ張りだこのすち子&真也だが、すっちーは当時一番のホームである吉本新喜劇を謹慎中の身。「『徳井義美のチャックおろさせてーや』って番組に出たんですけど、終わったのが深夜2時くらいで。次の日7時台の新幹線乗らなあかんかったのに、ちょっと番組エロすぎて興奮して眠れなくて……」と言い訳しつつも反省していた。
そしてついに先週10日に謹慎が解け、久々になんばグランド花月に登場。明日18日(火)19時からは「よしもと新喜劇100(ひゃく)~こんな新喜劇みたことない!」で座長を務める。「新喜劇の中でのネタはいろんな形があって、そのお話お話によって僕らも借金取りだったり、フォークシンガーの役だったり、僕らがコンビではなく別々の役だったりします。その話によって一番ベストな歌ネタを見せられるのが新喜劇ならではだと思うので、ぜひ来てくださるとありがたいです」とアピール。なお、来週23日(日)放送の「日10☆演芸パレード」(MBS・TBS系)にも出演する。ベテランも含め多くの芸人たちの中で最も支持を得た、すち子&真也の歌ネタをぜひお見逃しなく。
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