昨日10月27日、大阪・よしもとクリエイティブカレッジ(YCC)大阪にて、
この授業は大阪校の生徒のほか、見学を申し込んだ一般人が参加。そしてこの模様はYCC東京校と沖縄校に同時配信された。真剣なまなざしで出迎えられたたむけんは「ノートなんかとらんでいいよ」と恐縮。先週淡路島で初めて行った大型フェス「TKF大祭り」を終えたばかりということで、疲れから生放送番組で居眠りしてしまったと告白し、かつて同じく生放送で居眠りした先輩芸人・トミーズ健が「長いまばたき」と言い訳したことを引き合いに。「健さんはよくいじられてるけど、健さんほど懐の広い人はいない」と言い、「でも器は小さい。例えるなら有田焼きのおちょこ」と生徒たちを笑わせ、教室は一気にリラックスムードとなった。
YCCはテレビ・舞台などの制作スタッフや構成作家・放送作家を育成する学校ということで、たむけんは番組の収録までにスタッフが出演者のためにどれだけ苦労しているかを熱弁。「だから基本スタッフさんの言う通りにやります。ずっと番組作りに関わってるスタッフさんたちに、僕が『これは違う』とか言えないですよ」と語りかけた。しかし「昨日ロケで台本に書いてるボケそのままやったら陣内智則にダメ出しされました」とポツリ。「アイツはお笑いに厳しい奴です」とコメントした。そんなたむけんの一番のメッセージは「いい人でいてください」。「嫌な人は必ず落ちていきます。これだけは間違いない。いい人でいたら周りが助けてくれる、応援してくれます」と力を込めた。
そしてTKF大祭りの話になると、ボランティアで手伝いに参加した生徒たちがおり、たむけんは「ほんまにありがとう」と感謝しながらも「褒めて」とリクエスト。「縁日が盛り上がっていた」「スポーツ教室がよかった」などの言葉が挙がる中、自腹で行った生徒もおり「2万5000円くらいの価値があった」と絶賛。また「オーラスのBKB(バイク川崎バイク)が良かった」という生徒の言葉に、「僕も若手のときに大きい舞台に出させてもらってめっちゃ嬉しかった。その気持ちを味わってほしかった」とその真意を明かした。1日目のトリは三浦マイルドを起用しており、「関西の番組関係者誰も使わないけど、めっちゃポテンシャルあると思う。あんなウケた『マイルドフラッシュ』初めて見た」と絶賛。しかし「その日の夜、自分がウケたもんやから次の日トリのBKB呼んで『お前そこそこの笑いやったらあかんで』って偉そうに(笑)」というエピソードをばらした。そんな大盛況なTKF大祭だが、初日に売れたチケットは80枚だったそう。「人間どうなるかわかります? 一晩で白髪噴き出た。トキみたいになりました。僕は焼肉屋で『しんどいことを真っ先にせえ』と言ってるので、今回チラシ配りやチケットの手売りを自分でやりました。チラシもすぐに貼ってもらえるわけじゃないし、手売りもそんなパパッとは買ってくれない」という苦労も。「僕1人でやったみたいに見えるけど、成功したのはほんまにスタッフさんみんなが頑張ってくれたおかげ。みなさんの周りにはいい先生がたくさんいると思います。みなさんと一緒に働きたいです」と応援した。
また「アイデア発想法」というテーマでは、「発想法なんかない!『ちゃー』は子供のギャグやし、10年ネタ作ってない」と苦笑い。「獅子舞も自分では面白いと微塵も思ってなかった。そしたら『めちゃイケ』の総監督だった片岡さんが『たむらの1人話芸の完成系を見た』ってえらい褒めてくださって……。この人何言うてんのかな、と(笑)」と言いつつ、そこからさまざまなチャンスが広がった話に。しかし中には小さいトラブルや予想外の出来事も。また、東京進出後、大阪に帰るきっかけとなった裏話を明かし、「大阪に一生いると決めてから東京の仕事が怖くなくなった」と、大阪の良さ、自分を救ってくれた大阪の番組スタッフについても語った。その後生徒からの質問に答えたり、政治についても触れたりと貴重な話が満載。生徒たちも普段スベりキャラのたむらの真剣な話に魅了された様子で大きな拍手を送っていた。
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