狩野VSディーノ大爆発「スタモン」に山里「完璧でした」

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南海キャンディーズ山里MCのスター妄想カードバトル「スタモン」が昨日9月25日、東京・北沢タウンホールにて開催された。

スター妄想カードバトル「スタモン」のメインマッチで狩野英孝(右)に完勝したプロレスラーの男色ディーノ(中央)。

スター妄想カードバトル「スタモン」のメインマッチで狩野英孝(右)に完勝したプロレスラーの男色ディーノ(中央)。

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「スタモン」終了後、客席をバックに撮影に応じたMCの南海キャンディーズ山里。

「スタモン」終了後、客席をバックに撮影に応じたMCの南海キャンディーズ山里。

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芸人やアイドル、プロレスラーなどの出場者達がジャンルを超えて対戦するこのイベント。出場者達は有名人の写真が載っているスターカードを使って、ステージ上のゲームデッキにスターを“召喚”、彼らにどんな攻撃をさせたら面白いかを、攻撃の言葉が書かれたもう1枚のカードとの組み合わせによって追求する。第4回となる今回は南海キャンディーズ山里によるMCのもと約2時間半にわたり、ワンマッチ方式で全5戦が繰り広げられた。

第1戦のザブングル加藤VSライス関町は、この日急遽会場に駆けつけたしずる村上が解説を行う中、序盤からお互いの点数をノーミスで削り合う激しい攻防。しかしお互いに最後の1ポイントを奪えば勝利というところで一転、なかなか両者とも勝ち切れない泥仕合となった。最終的には関町がスポーツ界で有名な三兄弟によるゲームセンターでの行動を提示して勝利。敗れた加藤は誰もが期待するように「悔しいです!」の言葉を全力で吐き出して舞台を去った。

第2戦はうしろシティVSジグザグジギーのコント師対決。ジグザグジギーは試合前、宮澤が「これが今年の仕事納めです」、池田も「スタモンに出るためにコンビを結成しました」とうそぶくなど相当な決意で試合に臨み、その勢いのままに有名司会者の身体を張った「攻撃的な防御」の一撃で、うしろシティを叩きのめした。しかしうしろシティ金子は「でも僕ら、キングオブコント決勝行けたので大丈夫です!」と爽やかに敗戦の弁。ジグザグジギーの2人は勝利に喜びながらも「自分達は決勝行けなかったわけですから……」と複雑な心境を覗かせた。

第3戦はピース又吉VSハライチ澤部の「ピカルの定理」(フジテレビ系)共演者かつ「静と動」対決。登場時から澤部はハイテンション、一方の又吉は「マイケル・ジャクソンをイメージした」という派手な衣装を除いて静かな雰囲気を漂わせる。対戦は又吉が終始冷静な試合運びに徹し、結果的にも又吉が師匠と仰ぐファッション評論家の言動で澤部を仕留める圧勝ぶり。澤部は「勝てる気がしなかったねー!」と潔く完敗を認めた。

第4戦はアイドルユニット・ぱすぽ☆の根岸愛とそのぱすぽ☆の振り付けも担当している竹中夏海のペアと、「ユーモア軍団」内のユニット・TEAM1970(せきしろ・バッファロー吾郎A)による異色のペア対決。TEAM1970は対戦前の煽りVTRでギース尾関、アイアム野田から応援コメントが寄せられたほか、入場時にもR藤本が露払いを務めるなど仲間達の友情に包まれた戦いとなった。試合は交替制のチーム戦でまずは根岸とAの対戦から行われ、なんと根岸がAをあっさり撃破。続く根岸とせきしろの対戦ではせきしろが根岸を破って竹中をひきずり出したものの、この試合は終始ぱすぽ☆ペアが優勢のまま進み、そのまま完勝してしまった。しかし竹中はこのゲームの考案者でもあるせきしろの大ファン。「負けたとはいえ、せきしろさんはすごいな」と、最後まで尊敬の姿勢を崩さなかった。

そしてメインマッチと銘打たれたラストの第5戦では、前回大会を盛り上げたプロレスラーの男色ディーノ(DDT)と初参戦の狩野英孝が激突。入場時からサングラスを着用するなどスター感をにじませる狩野に対して、ディーノは客席を無理矢理横断して気に入った男性達を1人ずつ強引にねぶり尽くしていく獣ぶりを見せる。対戦を前に狩野は「秒殺で終わらせます」などと息巻くが、山里が「ルール上、秒殺はまずありえません」と冷静にツッコミを入れるほか、先攻後攻を決めるジャンケンで勝ったディーノがあえて不利だと思われる後攻を選んで狩野に揺さぶりをかけるなど、試合前から会場中が対戦への期待感で膨れ上がっていた。

対戦が始まると、途中で狩野が「本気を見せます」と勢いよくサングラスを外したものの、直後に提示したカードが不発ですぐにまたサングラス姿に戻ったり、「くらえ!」と勢いよくカードを出してもその声が大きいあまり攻撃がボヤけるなど空回りを連発し、山里も「ある意味、狩野英孝の真骨頂!」と嬉しそう。やがて狩野は、ディーノにあと1ポイント奪われると敗れるという危機的な状況に置かれると「下のほうのカードを変えてほしい」と自分の権限を完全に飛び越えた要求をディーノに突きつけた。この要求をディーノは潔く受理。しかしここでディーノは、とあるロックスターのありえない状態を示したカードを繰り出して、この日一番の爆笑を会場中に渦巻かせて見事完全勝利。うなだれる狩野を横に、立ち上がってガッツポーズを掲げるディーノには万雷の拍手が送られた。

敗戦してもなお「失敗したときに、なぜカードを変えさせてくれなかったのか? 納得いっていない!」と未練がましいコメントを残す狩野。しまいに狩野は「ちゃんちゃらおかしいですよ!」と捨てゼリフを吐いてしまい、山里は「それはみなさんがあなたに思っていることです!」と会場中の意見を代弁してイベントを巧みに締めた。

終演後の南海キャンディーズ山里のコメント

いやー、スタモンが最高の状態になったな! と。今までやってきたイベントで一番いい状態に仕上がりました。試金石というか、今日の出来がこれから先のスタモンを決めるというくらい気合が入っていたので、その気合を各挑戦者の方が汲み取ってくれて、最高の形で表現してくれて、1試合1試合、1分1秒どこにも無駄がなく面白かったです。完璧でしたね。特にディーノVS狩野戦はすばらしかった。最強の道化師対決!(笑) そのほかの試合もそれぞれの色合いで面白いものをやってました。最高のマッチメイクだったなと思います。今後はもっと大会をどデカく、面白くしていきたいです。この感じでずっとやっていけたらな、と。みんなにもついてきてほしいですね!

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