「M-1グランプリ2025」ファイナリスト連載開始　エバース2年連続2回目の決勝「余裕が出てきている」

2025年12月13日 18:00 258 2 お笑いナタリー編集部

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ABCテレビ・テレビ朝日系で12月21日（日）に「M-1グランプリ2025」決勝が生放送される。今年のファイナリスト9組のコメントをお笑いナタリーで本日12月13日より順次掲載していく。まずは2年連続2回目の決勝進出となるエバースの話を紹介する。

エバース。左から、佐々木、町田

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【随時更新】M-1グランプリ2025

ファイナリストのコメントはいずれも12月4日の決勝進出発表から間もなく語られたもの。決勝には、エバース、豪快キャプテン、真空ジェシカ、たくろう、ドンデコルテ、ママタルト、めぞん、ヤーレンズ、ヨネダ2000と当日敗者復活を勝ち上がる1組の計10組が登場する。

エバースコメント

──2年連続で決勝進出を決めた、今の率直な気持ちをお聞かせください。

佐々木：「ガチでエグいぞ」って感じですね。

町田：それ俺のだし、それ使ってもお前にあんまり得ないぞ。

佐々木：知っていますか？町田のギャグ。

── 先ほどの記者会見でもおっしゃっていましたよね。

町田：さっきかー（笑）。

佐々木：やっぱこうやってどんどん広めていかないと。

──流行語大賞を狙っているんですか？

町田：いずれはそうですね。

佐々木：町田といえばこのギャグ、みたいな感じにしたいと思って1年間言ってるんですけど、なかなか浸透しなくて。

── 今日の記者会見では印象的だったので、使われるのでは？

佐々木：そうですね。スベってたんで。

町田：スベってたって言うな（笑）。エグいすべり方してたんだから。

── 町田さんの今のお気持ちは？

町田：2年連続で行けて安心した感じですね、本当に。まあでもここからです。昨年はここで「よっしゃ！」と喜んでいましたけど、今年の「よっしゃ」はここではなく。決勝で戦うために1年間やってきたんで、今は「よかったな」くらいです。生意気な意味じゃなくて。

── 昨年のM-1以降、一気にテレビ出演が増えて忙しいですよね？

佐々木：いえいえ、そんなにテレビは出てないですよ（笑）。

町田：出てないです（笑）。めちゃくちゃ劇場出てますから。

──新ネタをしっかり作り、2年連続決勝進出を決めて、すごいなと思いました。

佐々木：いやほんと、これに関しては僕がマジですごいんで。こいつはなんにもしてないんで。

町田：本当にそれはそうです（笑）。エバースの単独6都市ツアーも全部こいつが作ったネタでやってるんで。

佐々木：はい。

町田：それはこいつがすごいっすね。

──今年のM-1の「漫才万歳」というコピーにちなみ、「漫才していてよかったな」「漫才っていいな」と感じた瞬間をお聞かせください。

佐々木：漫才をやって10年目ですからね、僕らも。なんかありますか？町田くん。

町田：ありますよ、そりゃ。ネタあわせして、「いやこれはなんかおもろいし、いけるんじゃないか」と思ったのが、伝わったときがうれしいですよ、そりゃ。

佐々木：あー、なるほど。僕らの中で「これは面白いだろう」みたいなネタがちゃんとウケたらっていう。

町田：ちゃんとウケると、「漫才っていいな」って。

佐々木：うまくいかない期間がだいぶ長かったからこそ、そのぶん、ここ1、2年で、今までうまくいかなかった時間も無駄じゃなかったんだなってわかったのがよかったです。

── 準決勝のネタも、マヂカルラブリーの村上さんに、町田さんが輝いていると絶賛されていました。

町田：はいはい（笑）。そんなですけど。

──佐々木さんが町田さんを輝かせた？

佐々木：そうっすね。準決勝のネタに関していえば、町田のセリフ量もだいぶ多いというか、ツッコミの割合が多いネタなんで、本当に「噛まなくてよかった」って感じです（笑）。

町田：そうっすね（笑）。

──「ファイナリストの中で、俺たちが一番◯◯だ」。◯◯に入る言葉は？

佐々木：俺たちが一番勝っているところってなんなんだろうな。

町田：一番「しゃべっている」ってとこはあるかもしんないすね。

佐々木：俺たちが一番しゃべっている？

町田：毎日会っていますし。ラジオもあるし。

佐々木：でも、みんなもやってるんじゃない？ヤーレンズさんなんかだいぶ長いよ。真空ジェシカなんて学生時代からやっているし。

町田：確かに……。

佐々木：今年は俺たちが一番、野球が上手いんじゃないですか？昨年はバッテリィズさんがいたので、一番とは言えなかったんですけど。

町田：可能性ありますね。

佐々木：今年に関しては、僕らが一番スポーツできるんじゃないかな。

── 「相席食堂」の野球チームでもご活躍ですし。

町田：俺は死ぬほどミスってますけど（笑）。

佐々木：「相席食堂」。確かにめっちゃ跳ねてたな。

町田：どこがだよ！千鳥さんが「（うちのチームには）いらない」って俺を押し付けあっていたよ！

──ほかのファイナリストの中で意識しているコンビは？それはなぜ？

町田：ヨネダ2000は元々仲良いんですけど、あっちのほうが先に決勝行って。

佐々木：同じ劇場で、ずっと一緒に切磋琢磨した仲ではあるんで。

町田：今回、一緒に決勝に行けたのはうれしいですけど、ヨネダとも戦わなきゃいけないなっていう感じですね。優勝は1組しかないんで、そういう意味で意識している感じですかね。

──ヨネダ2000さんを見て、進化や変化を感じますか？

佐々木：経験を積んで、いい意味で、昔の尖りが丸くなった気はしますね。ちゃんと自分たちのセンスがありつつ、プラスお客さんにもウケる。そこのチューニングが、昔よりだいぶできているイメージがありますね。

── 佐々木さんが意識しているコンビは？

佐々木：お客さんに投げかけないしゃべくり漫才って、たぶん僕らと豪快キャプテンさんしかいないと思うんです、今回。コンビの会話で笑いを取るっていう部分に関しては、一番ライバルって感じだと思いますね。

──優勝賞金1000万円の使い道は考えていますか？佐々木さんが950万円で町田さんが50万円という配分が決まっているそうですが。

佐々木：はい。何か親孝行をしたいですね。めっちゃ高い温泉に連れて行くとか。

──昨年は、この質問に「実家のローンを支払う」と答えています。やはり使い道は親孝行なんですね。

佐々木：実家のローンもまだ残ってるんですけど、それもそのうち払います。僕が。

町田：高い靴とか買いたいすけど、50万円でできることか……。

佐々木：親に借金返すとか。

町田：それだ！借金返します。

佐々木：200万円あるんで。4回優勝しないとだ。

町田：それくらいがんばります。

──昨年と比べて、エバースさんが進化していることは？

佐々木：あるんかな？

町田：昨年の決勝の舞台も経験して、「ABC（お笑いグランプリ）」の優勝も経験して、多少落ち着いたと思います。お互いちょっとゴニョっとなったとしても、台本にはないセリフで、元のラインにキュッと戻すことくらいはできるようになったかなっていう感じですね。ガチガチに「こうしよう」というよりは、セリフは決まってはいるけど、その場その場で空気に合わせて、お互いにちょっと変えられるようにはなったかなと思います。

佐々木：確かに、昔は完全に一言一句決めて、文字起こしして、「こうしゃべろう」みたいなのを決めていたんですけど、今は笑いを取りに行くワード以外は、たとえば次のくだりに行くセリフや説明部分は、なんとなくでしゃべっていますね。一言一句決めずに、「意味が伝わればいっか」ぐらいの感じでお互いしゃべっています。ネタあわせの時間を昔より取れてないっていうのもあって。

──経験値を感じます。

町田：そうですね。ウケ方で多少変えたりもしていると思います。

──準決勝はいかがでしたか。

佐々木：よかったです。ただ、町田のツッコミが1カ所だけ違う言い回しになっていて。

町田：ちゃんとやんなきゃいけないとこです。

佐々木：そこは、大事なところで。1回ミスったこともあったんで、「そこはこう言ってね」って言ってたところをまたミスって。これはちょっとあとでブチギレようかなと思っています。

町田：そこもミスに見えないように佐々木がフォローしてくれて、俺もそれに言葉を足して、パパッと次に行けたんで、大丈夫です。

──「M-1グランプリ」決勝に向けた意気込みと、相方への一言をお願いします。

佐々木：会場もそうですけど、テレビで観ている人たちにも、「エバースが一番面白かったな」と言ってもらえるような漫才をしたいです。そのためにもね、お互いミスなくお願いしますって感じですかね。

町田：会場はもちろんなんですけど、テレビの向こうで観ている人も巻き込んで、一つにしてやろうって感じです。

──昨年、同じ質問にお二人が答えられましたが、テレビを観ている人に対するコメントはなかったです。

佐々木：あぁ、言えてなかったかもしれないですね。確かに、そこらへんにも余裕が出てきているかもしれないです。