昨日8月25日に東京・座・高円寺2で開幕した、「第十回
初日を終えたキュウは、「思った以上に笑ってくれて、最後にはちゃんと意図も伝わって、大事なオチの部分とか、しなやかに盛り上がって終われたなって感じ」(ぴろ)、「楽しんでやれました」(清水)と手応え。想像の余地を残し、観客に解釈を委ねるのがキュウの漫才の魅力の1つだが、ネタ作りを担当するぴろは「わからない人はわからない、気づかない人は気づかないようなフリが今までもいろいろあったんですけど、そういうのを全部わかりやすく、見やすくした感じ」「今日最後お客さんが盛り上がってくれたことで、『よかった、完成した』って思った」と今回意識したことを語っている。
「第十回キュウ単独公演『噂をすれば...』」は8月28日(木)に大阪、29日(金)に愛知で開催。どちらも残席残りわずかなので会場で楽しみたい人は早めにチケットの購入を。ローソンチケット、チケットぴあ、イープラスで販売中。
なおキュウのオンラインサロン「キュウの実験的サロン『研Q室』」は新規入会キャンペーンとして8月、9月の利用料を無料にしている。
キュウ コメント
──初日を終えた感想を。
ぴろ:すごくあったかいお客さんでした。思った以上に笑ってくれて、最後にはちゃんと意図も伝わって、大事なオチの部分とか、しなやかに盛り上がって終われたなって感じで。すごい、いいお客さんでした。
清水:ボケの1個1個によってウケの大きい小さいはあるにせよ、全体的にスベる時間がなかったという。よく僕らのことを理解してくれているというか、ありがたいです。
ぴろ:今まで、スベってなくても「ここ伝わってないな」と、寂しい思いをしながらやる時間はあった。今日もね。
清水:でも、「伝わってはいそうだな」って気は、今日はしたかな。
ぴろ:うん、全体的に「期待には応えられたかな」という感じで終始終われたんで、よかったです。
清水:楽しんでやれました。あと、公演時間が今回は1時間半で、いつもよりちょっと長いんです。記憶では、単独公演の第3回以来なんですよ。それまでは1時間10分、15分とかで。6年前に比べると、だいぶ膝にくるようになっちゃって。
ぴろ:いや、しんどくて。(第3回の)「猫の噛む林檎」では、こういう動きとかしてたじゃない。あれよくできたなと思って。
清水:動くからできたんだよ。今回立ちっぱなしでほんと足が棒状態。
ぴろ:だからできるだけ動けそうなところでは動きました。
清水:少しでも血を巡らせようとして。ホント床ずれのじいさんみたいな、そんな状況でしたけど、それと戦いながらやってるのも、見どころかもしれないですね。
──これまでの単独公演と違うところ、意識したことなどはありますか ?
ぴろ:ちょっと複雑なんだけど見てたらわかる、わかりやすい。令和のコンテンツと言っているんですけど、今回、説明しすぎなくらいに説明を入れているので、「ここまで全部言っちゃっていいのかな?」と思ったりもしたんです。普通にお笑いを見に来る感覚からすれば、何も考えず楽しめるものにもしなきゃいけないし。
清水:それで記憶に残さなきゃいけないから。
ぴろ:わかりやすくしつつもちょっと複雑な作り、というのが今までの中で一番かな。前回はけっこう単純でしたよね。
清水:今回は、物語色が強めの回ですね。たまにあるけど。
ぴろ:物語色ね。異界というかSF的な、最初何が起こってるのかわからないっていうのがあります。わからない人はわからない、気づかない人は気づかないようなフリが今までもいろいろあったんですけど、そういうのを全部わかりやすく、見やすくした感じ。だから最後がきれいに収まって今日できたから、お客さんの反応を集めて、今日で完成した感じがします。
清水:「あれでよかったんだ」という。
ぴろ:「これでいいんだな」という確証を持てて。
清水:自分たち的には、振りすぎていないかとか、こんなに言わなくてもいいかな、とかもありましたが。
ぴろ:文芸作品とかだったら、省くというか引き算というか、見てる人にわかってもらうような部分を考えたほうがいいのかなと思ったりもしますが、これは芸人のお笑いライブだから。アートじゃないから、お笑いって。ある程度、誰が見てもわかるエンタメにしないとなとちゃんとやってみたら、全体的に理解してもらえたみたいで、最後受けたから、「あーよかった」と思って。
清水:ばかばかしくなくっちゃ、ね。
ぴろ:ネタ合わせしてるときにもまだできていなくて、今日最後お客さんが盛り上がってくれたことで、「よかった、完成した」って思ったんです。途中までは、本当にわかってくれているのかがわからなくて。というのも、単独では映画みたいなことをやっているので。お笑いの部分は、ウケたら「面白いと思ってくれた」と伝わったのがわかるんですが、この全体の構成に関してはウケる場所ではないから……。
清水:本来ね。
ぴろ:途中途中の話だから、伝わっているのかどうかがわからない。映画を撮って流して、それをどこかのシアターで誰かが見てるくらいの感覚で、伝わっているのかわからない人たちが無数にいるのかもしれない。それを別に、「まあ知りませんよ」っていう部分もちょっとあるし、お客さんも何も言えないからたぶん黙って見ててくれてるんだろうと。でも、目の前にお客さんがいる以上、わかっているのか、わかっていないのかって思っちゃうんです。遠くで流れてたら別に何も思わないですけど、生でやってると。という結果、最後に伝わって「ああよかった、ふう」ってなりました。
清水:自信ありです。大阪、名古屋公演まだ間に合いますので、ぜひ体験しに来てください!
「第十回キュウ単独公演『噂をすれば...』」アーカイブ配信
配信期間:8月30日(土)19:00~9月13日(土)23:59
料金:2500円
チケット:タイタンの配信では8月26日(火)21:00~、FANY Online Ticketでは8月30日(土)19:00~販売。
第十回キュウ単独公演「噂をすれば...」
2025年8月25日(月)18:30開場 19:00開演
2025年8月26日(火)18:30開場 19:00開演
会場:東京・座・高円寺2
※終了
2025年8月28日(木)18:30開場 19:00開演
会場:大阪・朝日生命ホール
2025年8月29日(金)18:30開場 19:00開演
会場:愛知・今池ガスホール
料金:前売3800円 当日4300円
チケット:ローソンチケット、チケットぴあ、イープラスで販売中。
キュウのほかの記事
関連人物
お笑いナタリー @owarai_natalie
第十回キュウ単独公演「噂をすれば...」アーカイブ配信決定
複雑だけど“わかりやすい”に挑戦
お客さんの反応を見て「よかった、完成した」
▼初日公演の手応え語る
https://t.co/FaXsVDG6hp https://t.co/31VGWylO9F