「キングオブコント2024」決勝での活躍をきっかけに人気を獲得しているシティホテル3号室。ネタの魅力に加え、「マルコポロリ!」(関西テレビ)などのバラエティ出演でそれぞれの人となりも知られつつある。オープニング映像ではそんな2人の日々の過ごし方がスタイリッシュに描かれ、幕間映像ではビシッと決まりきらない愛くるしさが映し出された。
初日、観客満足度の高い本編を終え、充実感あふれる表情でエンディングに登場した亮太と押田。そのまま幕を下ろすのではなく、「どうしてもやりたいのがもう1個ある」として追加でもう1本、披露することに。事前の説明によれば「ノンフィクションコント」「実際あったことの再現」とのこと。コントが開始されると、押田が11年もの間、相方に結婚していたこと、さらに2人の子供がいることを黙っていたという衝撃の事実が明らかに。ほんの些細な会話から相方が家庭を持っていることを知った亮太は「11年……お前胆力すごいな!?」と忍耐強さに舌を巻いた。
終演後、2人に感想を聞くと押田は「あっという間で、まだ手応えが自分の手元に来てないです。帰り道くらいでジワジワくるのかもしれません。でもすごく温かいお客さんで、『ウケてよかった』という思いはあります」と安堵。亮太は「途中からは緊張感も薄れて、楽しくできました。俺たちにもこんな応援してくれてる人がいるんだって、それがマジでうれしかったです」と感激の様子だった。
「タイタンの配信」では初日公演の模様を本日6月9日(月)から16日(月)までの1週間、アーカイブ配信中。今年の「キングオブコント」優勝を狙うシティホテル3号室の勢いを感じさせる最新コントを味わってみては。
シティホテル3号室 インタビュー
──初単独ライブの開催がなぜ今に?
亮太:特に理由はないんですが、なんとなく先輩とかに「『キングオブコント』の決勝行ったら単独やりますよ」ってカマしてたんですよ。それにがんじがらめになって長らくできなかったという(笑)。結成当初は外のライブ、アウェーな場所でネタを鍛えたほうがいろいろ近道なんじゃないかと思っていて、ネタを作ってライブでやって、と活動してきましたが、去年「キングオブコント」決勝に行けたので、じゃあやろうかと。
──1回目の公演を終えて、手応えは?
押田:あっという間で、まだ手応えが自分の手元に来てないです。帰り道くらいでジワジワくるのかもしれません。でもお客さんがすごく温かくて「ウケてよかった」という思いはあります。
亮太:途中からは緊張感も薄れて楽しくできました。俺たちにもこんな応援してくれてる人がいるんだって、それがマジでうれしかったです。基本的に0だと思ってやってきたので。
取材に同席していた太田光代社長:じゃあなんのためにやってたの(笑)。
亮太:自己満足で!(笑) 10年以上自己満足でやってたので、俺らを観に来たいと思ってくれている人がこんなにいるんだっていうのはけっこうびっくりしました。そういう意味では「キングオブコント」ってデカかったなと思います。以前から応援してくれている人ももちろんいましたけど、「キングオブコント」で初めて観て、そこからライブにも来てくれるようになった方もけっこうたくさんいらっしゃって。
──準備は苦労されましたか?
亮太:初めてなので何もわからない状態だったんです。ネタ以外の何を決めなきゃいけないのかも知らないし。構成や映像、音楽など、普段のライブでは考えることがないのでいい経験になりました。全部自分で自由にできるんだなっていう面白さもありましたね。
──ネタはいつ頃出揃ったんですか?
亮太:昨日まで考えてました。作ってみたけどなんか微妙だなと思って、昨日音響から台本からいろいろ変えて。
押田:直前までネタが変わるのは慣れているつもりではいたんですけど、単独でそれやられると……困っちゃいますよね(笑)。そのネタ(5本目)が一番緊張しました。
──個人的には2本目のあの部分が特に面白かったです。
亮太:ありがとうございます。あれはけっこういいネタかもな……って思ってます。伸びていきそうなネタです。
押田:あんま自分で言わねんだよ(笑)。
──タイトルに込めている思いを聞いてもいいですか?
押田:2019年に「ABCお笑いグランプリ」の決勝に行かせてもらったんですが、そのときに僕らに付けていただいたキャッチコピーが「ジワるダサさ満室」だったんです。全部まあ、意味がわからないというか……(笑)。「ジワる」もいい意味じゃないし、「ダサい」ははっきり悪口だし。「満室」もどういうことなんだっていう。
亮太:それが初めて芸人としてもらったキャッチコピーで。決勝の生放送で暗転中に板付きして、僕らのキャッチコピーが画面上にバーンと出たらネタ前にドカーン!ってウケたんですよ。それを見て、「俺らってそういうふうに思われてるんだ」と思って(笑)。自分たちがそういうキャラなんだなっていうのはなんとなくわかったんですけど、「それにも負けずにカッコつけていくぞ」という意味で、「マケズ」です。
──ちなみに「このキャッチコピーで行きますね」とお二人にはいつ知らされたんですか?
押田:決勝本番前のリハのときに見せてもらって「え?」ってなったんですよ(笑)。
亮太:ほかのみんなはめっちゃカッコよかったのに(笑)。
押田:そうそう。「なんとかのトライアングル!」とかの中、「ジワるダサさ満室!」って。
──そんなキャッチコピーにも負けず、フライヤーもオープニング映像もカッコいい感じでした。
亮太:カッコいいというか、カッコつけている、という感じですね。
押田:作ってくださった方も「思い切りカッコつけて大丈夫です」と言ってくれて。「カッコつけてもお二人カッコよくならないんで!」っていう(笑)。
亮太:見抜かれたよね。「大丈夫です、普通にカッコつけてください! 結果面白くなるんで!」。
──最後に披露していた、再現コントのこともお聞きしていいですか? あれはどういう……。
亮太:俺が聞きたいです!(笑)
押田:あれがすべてっちゃすべてです。
亮太:単独1カ月くらい前の、ライブ前のネタ合わせで喫茶店に集まったときにあの出来事があって。ネタの中でも言っていましたけど、押田はお笑いのセンスで勝負するとか、ネタを書くとかいうタイプではないから、結成3年目くらいのときにインパクトの大きい爆弾を仕込んでおこうと思ったんでしょうね。
押田:客観視はできているので。早めに仕込めていたんですけど。
亮太:だったらそこでも嘘ついてほしかったけどね? めっちゃすぐ認めたから。
押田:それまでも亮太にバレそうな場面はいくつかあったんです。僕のスマホに小学校から電話がかかってきたことがあって、「なんで小学校から電話が?」となったんですけど、「まあ、塾講師してるからね」って言ったら「そっか」と納得してくれて。危ねえ~と思いました(笑)。あと収録中に、間違えて亮太を息子の名前で呼んじゃって。そしたら亮太がこっちに来たこともありました。
亮太:めちゃくちゃ俺が間抜けだったっていう(笑)。
押田:危ない場面はいくつかあって、今回は「もう無理だ」とトドメの一撃になってしまいました。
亮太:全然気づかなかったです。本当にネタと同じリアクションしましたからね、現実でも。
──来たるべき大きい機会で言いたかった?
押田:ドッキリとか、今年「キングオブコント」で優勝してそこで、とかも思っていたんですけど、ダメでした。意外とこういうもんですよね。
亮太:それがバレたっていうのを奥さんに報告したら、「あなたたちらしいわね」みたいなこと言われたんだよね? そういのもうまくいかないのが俺らっぽいなと。
──確かに「ジワるダサさ満室」、といった感じですね。
亮太:そんな感じですよね(笑)。
──6月9日(月)21時からアーカイブ配信開始です。読者にメッセージを!
亮太:自分もやってて面白かったです! そしてあとにも先にもこんなに大きな爆発は見られないと思うので、見逃さないようにしてほしいです。凝縮してます、主に押田が。
押田:(本編の)ネタはすごくうまくいったので見てほしいです! 最後のコントをどう思うかは受け取り手に委ねます。
シティホテル3号室 第一回単独公演「ジワニモマケズ ダサニモマケズ」(配信)
料金:配信2500円
視聴期間:6月9日(月)21:00~6月16日(月)23:59
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TITAN(タイタン) @titanhappy
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