昨日1月7日、よしもとクリエイティブカレッジ大阪にて、
吉本興業グループのクリエイター及びスタッフを育成する養成校YCC(よしもとクリエイティブカレッジ)では、説明会希望者、現役生、来期入学予定者を対象に芸人による特別講義を開催。昨年2011年12月には焼肉店を経営しているたむらけんじが教壇に立ち、接客の極意や仕事に対する姿勢などについてその思いを語った。
今回は、昨年12月25日にエロ小説「花びらに寄る性記」を発売した哲夫が特別講師を担当。哲夫は「M-1グランプリ2010」チャンピオンでもあり、さらに書籍「えてこでもわかる 笑い飯哲夫訳 般若心経」も発売しているだけに、その発想法に学生たちが大いに関心を寄せた。哲夫は中学生時代に妄想から生み出したという「想像オナニー」について説明。発想を生み出す大切さ、想像力の育て方、発想を具現化して作品にするプロセスなどについて語ったほか、「やさしい気持ちの大切さ」について学生たちにメッセージを送った。
講義終了後、哲夫は「終わってすぐに『下品だ』というお叱りを受けました(笑)」と反省。しかし自身ではいい講義ができたと自負しているということで、「最近、東大で仏教の講義を開かせていただいたりと、講義づいているので、これが本職に反映されることを願っております。何か、テレビ番組にならないかな、と(笑)。お笑いの題材にできたらいいのになと思っております」と今後の活動にも意欲を見せた。
笑い飯・哲夫一問一答
――講義の内容は?
仏教とエロの柱を立てられたらいいなと思って話し出したんですが、ずっとエロが柱になって喋ってしまったんで、少し不快な思いをされた方もいらっしゃったんじゃないかと……特に思ってません(笑)。
――講義の最後に「クリエイティブにはやさしさとゲラが必要」とおっしゃっていましたが。
やはり、ゲラというのは、面白いことがわかるということなんで、わかろうとしていったほうが、何が面白いかというジャンルが増えてくると思うんです。そこに優しさがなかったら、「こいつは嫌や」とか、人を勝手に差別してしまうような気持ちができてしまう。まず最初は前向きな気持ちが必要なことかなと思います。あと、最後にいいことも言うとかなあかんな、という気持ちもあって。「やさしい気持ち」と「ゲラ」につ
いては、普段から僕も心がけています。僕自身も、そういう風になれたんで、周りの環境ないしは遺伝子に感謝しています。そういう意味で先祖はすごいなと思うし、先祖を供養する仏教はええな、と思います。こうして因果応報をしているんやな、と。因果応報も、仏教の言葉ですし。
――エロ小説「花びらに寄る性記」の反響は?
身近な芸人さんとかに配らせてもらってまして、その方からの反応は聞いています。ウーマンラッシュアワーの中川パラダイスが、新幹線での移動中に、東京駅から読み始めて、新大阪駅に着いた頃に読み終わったそうで、椅子から立とうとしても勃っていたので立ちにくかった、と。そういう風な評価をいただいております。
――次回作は?
仏教の本を出したときに、「仏教系の本の第2弾を出してくれ」と求める声があったんですよ。今回のエロ小説については、そういう評判はまだ聞いていないんですけれど、第2弾の仏教、エロ小説の前に、やりたいなと思っている執筆が2つあります。ひとつはSM論文を書きたいな、と。あともうひとつは、僕、いじめを苦にして自殺する子はほんまに気の毒やと思うんですよね。そういう悪しき文化がメディアとかでも言われたりして、なかなかなくなっていかないと思うんですが、いじめられた子があまりにも不憫なので、いじめた奴らをほんまにスッとするぐらいお裁きする。それで、いじめた奴が「怖い!」ってなって、いじめがなくなる。若い子に向けて、そんな小説が書けたらいいなと思います。
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