ABCテレビ・テレビ朝日系で明日12月22日（日）に「M-1グランプリ2024」決勝が生放送される。そのファイナリスト9組のコメントをお笑いナタリーで連日掲載してきた。そのラストとなる今回は、昨年の「M-1グランプリ2023」王者で、今年も決勝に進出して大会史上初の連覇を狙う
ファイナリストのコメントはいずれも12月5日の決勝進出発表から間もなく語られたもの。決勝には、
令和ロマン コメント
──「M-1グランプリ2024」決勝進出を決めた今の率直な気持ちをお聞かせ下さい。
髙比良くるま：通過点です。
松井ケムリ：俺もそうですね。でもやっぱプレッシャーだったんで、決勝に行けて、すごく安心したという気持ちもけっこう大きいです。
──先ほどの「決勝進出者発表会見」でファイナリストの皆さんと並んだときに感じるものはありましたか？
くるま：去年も思ったんですけど、だいぶ「友達だな」って感じで。ママタルトさんはずっと番組を一緒にやってきましたし、ダイタクさんとはずーっとライブを一緒にやってきたんで、それはうれしいことですね。
ケムリ：みんな、すごく、うるさいなと思いました（笑）。元気すぎ。お笑いしすぎ。ボケすぎ。真空ジェシカはいつも通りですけど、みんな「ボケなきゃボケなきゃ」ってなってましたね。
くるま：マヂラブ（マヂカルラブリー）さんが悪いと思います（笑）。マヂラブさんが荒らすだけ荒らしていなくなるから、あの空気のまま（質疑応答に）入っちゃう。（麒麟）川島さんとか、かまいたちさんが司会のピリッとした会見と違うから。でもそれがいいんですけどね。
──「M-1」のキャッチコピーに「俺たちが一番おもしろい」とありますが、これまでの人生を振り返り「俺たち（もしくは俺）が一番おもしろい」と感じた瞬間はありましたか？
くるま：小学校4年生のときに、「二分の一成人式」っていう10歳でやるイベントがあって。クラスのみんなの前で、僕は波田陽区さんをやったんですよ。みんなが小島よしおさんとか芸人さんのモノマネをやってる中で、僕だけモノマネじゃなくて、波田陽区さんのフォーマットでオリジナルのネタをやったんです。
ケムリ：渋いね。
くるま：エアギターでね。本編は覚えてないんですけど、「子の心、親知らずですから～」みたいな。あのとき、天下を獲ったなと思いました。
ケムリ：僕は小学校6年生のとき、クラスのみんながレイザーラモンHGさんが好きで、HGHG騒いでるときに、僕が「ハーマイオニー・グレンジャー（「ハリー・ポッターの登場人物）もHGだな」って言ったら爆発するくらいウケました。あのとき天下を獲りました。
くるま：気付き系ね。小学校の頃は気付き系は無双するから。
ケムリ：ハーマイオニー・グレンジャーのイニシャルがHGって気づいたのはヤバいっすよ。
──「一番おもしろく」なるために必要なものはなんだと思いますか？
くるま：本当に「ただやること」が必要で。考える前にやること。考えている時点でそいつの能力以下のことしか起きないじゃないですか。
ケムリ：本当にそう。僕はできてないんですけど、ボケることが大事だと思います（笑）。ボケればボケるほど成功体験や自分のパターンができて絶対にうまくなると思うんで、まずはボケるべきだと思います。
──「ファイナリストの中で俺たちが一番○○だ！」……「○○」に入るのは？
くるま：俺たちが一番「優勝している」。
ケムリ：俺たちが一番「おもしろい」。
──あ、すみません。「おもしろい」以外でお願いしたく……。
くるま：「オモウマイ」で。
ケムリ：俺たちが一番「オモウマイ」はヤバいだろ。つまんなそう。まあでも「漫才がおもしろい」と「漫才が上手い」ってことになればいいか。
──ほかのファイナリストの中で意識しているコンビは？ それはなぜ？
くるま：トム・ブラウンさんですね。ラストイヤーっていうのもあるんですけど。僕はM-1について、がんばって頭で考えて本まで出してるわけですけど、トム・ブラウンさんは感性で作ってるから、なんでそんなネタになるのかがわからない。最強のライバルっすよね。一番逆だなって思います。
ケムリ：ダイタクさん。M-1に限らず、漫才師として大成するためには、ダイタクさんの技術を超えなきゃいけない瞬間があるかと思います。ダイタクさんは常日頃、目指す存在です。
──優勝賞金1000万円の使い道は？
くるま：昨年は私が総取りさせていただいたんで、今年は、ケムリさんに返還します。
ケムリ：ありがとうございます。僕の忘れ物。M-1での唯一の心残り。
くるま：その代わり、去年はスポンサー周りの副賞を全部ケムリさんにあげたんで。今年はいただいちゃいますよ♪
──去年の優勝は結局何に使ったんでしたっけ？
くるま：なんだかんだあってプール中です。
──ケムリさん、1000万円をもらったら何に使いますか？
ケムリ：何に使おうかな。防音室とか作りたいかも。ベース弾きます！ （マヂラブ）野田さんのクリスタルジムみたいに音楽スタジオ作ろうかな。
──昨年と比べてコンビで進化していることは？
くるま：大きい舞台の経験かな。去年初めて決勝行って、優勝して、一気に変わりました。NGK（なんばグランド花月）とか、ルミネ（theよしもと）とか、大きな舞台が増えましたし、去年より多くステージ数を踏んでるんで。やっぱり、舞台さばきというか、身体のさばき方、動き方が違いますよね。配信で今年の動画を見ても、2人とも身体がちゃんと正面に向いてるな、と思います。顔に変な影が入ってないな、前に出すぎて照明から外れてないな、とか。そういうことで漫才って上手く見えますよね。
ケムリ：漫才はちょっと上手くなったかなと思います。去年よりもプロップス（評価）がついてきているので、知名度的な意味で、ウケやすい環境になってきてるんで。それを成長しているといえば、成長していると言ってもいいのかなと思います。
──「M-1グランプリ」決勝へ向けた意気込みを一言で！ そして、相方にも一言！
くるま：勝つのみ！ （ケムリに）……だろ？
ケムリ：意気込みと相方への一言を続けなくていいんだよ（笑）。絶対優勝します！ （くるまに）愛してるよ。
くるま：最近「愛してるよ」にはまってるんだよね。
ケムリ：うん。
昨年までの審査員など、これまでの「M-1」全データはこちらから。
「M-1グランプリ2024」敗者復活戦
ABCテレビ・テレビ朝日系 2024年12月22日（日）15:00～18:30
＜出演者＞
Aブロック：カベポスター / 十九人 / 金魚番長 / ドンデコルテ / フースーヤ / 今夜も星が綺麗 / ダンビラムーチョ
Bブロック：マユリカ / 家族チャーハン / ナイチンゲールダンス / カラタチ / 男性ブランコ / 滝音 / 豪快キャプテン
Cブロック：シシガシラ / ひつじねいり / 例えば炎 / オズワルド / インディアンス / 豆鉄砲 / スタミナパン
審査員：ウエストランド井口 / とろサーモン久保田 / トレンディエンジェル斎藤 / マヂカルラブリー・野田クリスタル / 錦鯉・渡辺
司会：陣内智則 / 齋藤飛鳥
「M-1グランプリ2024」決勝戦
ABCテレビ・テレビ朝日系 2024年12月22日（日）18:30～22:10
＜出演者＞
決勝進出者：ママタルト / 令和ロマン / ジョックロック / 真空ジェシカ / エバース / トム・ブラウン / ダイタク / ヤーレンズ / バッテリィズ
審査員：NON STYLE石田 / 海原ともこ / アンタッチャブル柴田 / 笑い飯・哲夫 / 博多大吉 / ナイツ塙 / かまいたち山内 / 中川家・礼二 / オードリー若林
司会：今田耕司 / 上戸彩
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