この番組は、実力はあるものの普段は地味な役回りを演じることの多い彼らに、30分の放送時間を“いい感じ”に埋めてもらう「企画性ゼロバラエティ」。何をするかはすべて3人に任せられ、「撮れ高」が確保できたと番組スタッフから告げられるまで、芸人のプライドをかけた試行錯誤が続けられる。
第1回放送では「現在ヒットしているテレビ番組を参考に新企画を考えよう」という主旨のもと、3人による会議が行われることに。話がたびたび脱線する中、ロケ地や衣装がなし崩し的に決まっていき、いよいよ彼らはロケへと出発する。企画性ゼロという困難な状況の中、果たして3人はどのように「撮れ高」を稼いでいくのか。
なお、お笑いナタリーでは本日10月3日より「撮れ高次第」特設ページを開設。このページでは毎週、TOKYO MXでのオンエアと同時刻に、Ustreamにて番組をまるごと配信していく。全国のファンはこの配信で、3人の奮闘ぶりをぜひ共有しよう。番組の公式Twitterアカウント(@Toredakashidai)も稼働中なので、Twitterユーザーはフォローするとともに、ハッシュタグ「#撮れ高次第」をつけてツイートを楽しんでみては。
また、お笑いナタリーでは第1回収録を終えた3人にインタビューを敢行している。収録の裏話やお互いに対する率直な思い、番組にかける意気込みなどをたっぷり語ってくれた。
出演者コメント
――お3方の番組が始まると知ったときの率直な感想をお聞かせください。
鈴木:いや「もう、ヤバいだろう!」と(笑)。
児嶋:不安しかないよな。
鈴木:「ディレクターさん、辞める気なのかな?」って。
高橋:遺作?(笑)
児嶋:何をやってもうまくいくイメージが沸かないもんね。
鈴木:ほんとにポンコツを取り揃えた(笑)。僕は「エンターテインメントとしてのポンコツ」という自覚があるんですけど、パッと対岸を見たら“リアルポンコツ”が2人いる(笑)。
児嶋:俺もかよ! この中では僕が一番ちゃんとしてますよ。
高橋:そんなことないですよ!
児嶋:最悪の3人だよ(笑)。お互いをポンコツだと思ってる。
高橋:「俺だけは違う」ってどこかで思ってますよ。こんなにイキイキと2人が私をイジッてくるとは思わなかったです。
――お3方の先輩・後輩の関係性は?
児嶋:僕が一番先輩で……。
鈴木:「児嶋」が先輩で。
児嶋:「児嶋さん」ね? で、次が拓(=鈴木)で、高橋が「一番後輩なんだけど一番年上」というややこしいことになってる。
高橋:表面上は(児嶋は)先輩なんですけど、気持ちの中では「ちょっと下」くらいの感じではあります。
児嶋:お前だけは許さねーぞ! そういう発言。
高橋:マジで怒るんだもん!(笑) でも気楽にやらせてもらってます。
児嶋:気楽にやってる場合じゃねーぞ! 一生懸命やらないでどうする。
高橋:一生懸命やったらやったで「うるせー!」「声がでけー!」って言われるし!
一同:(笑)
――第1回収録の感想を。
鈴木:今まで感じたことないくらい、フワフワしてましたね。
児嶋:結果的にムダな時間が山ほどありました(笑)。一生懸命やってるんですけど、探り探りなもので。
鈴木:新しい一面を出してもらえました。よその番組では「あの鈴木がイジる」なんてことはないわけですから。「鈴木、児嶋が他人をイジる」なんて。
高橋:この2人が結託する瞬間、見ましたもん。
鈴木:で、高橋さんをフィーチャーする、と。高橋さんは高橋さんでフィーチャーされたことが今まで一度もない(笑)。
高橋:一度も、ではないですけど。
鈴木:生まれたときだけですよね?
一同:(笑)
高橋:そんな「親がフィーチャーしてくれた」みたいに!
児嶋:いつもイジられてる3人が集まったときに結局一番イジられたってことは、(高橋が)「本当のイジられ」ってことじゃないですか?
鈴木:みんなで足を引っ張り合って、一番下にならないようにしてる。
児嶋:ポジションの取り合いですもんね。僕も無理矢理リーダー感はどんどん出して。「イジらせない感」を(笑)。
高橋:「イジらせない感」出してたんですか?
鈴木:後輩という一番弱い立場の高橋さんに、我々2人がつけこんでるわけですから(笑)。
高橋:ハッキリ言われた!
――お互いに「これだけは言っておきたい」みたいなことは?
児嶋:狭い軽自動車で移動するロケで、カメラが回っててテンションあがってるのか、(車内で)高橋が声を張っちゃって張っちゃって。
高橋:しょうがないじゃないですか! 慣れてないんですよ、それは!
鈴木:あ、(声が)デカい。
一同:(笑)
――「撮れ高」を稼ぐために気をつけているところは?
鈴木:人間の構図で「あいつよりは上だ」「あいつよりは下になっちゃいけない」というところが、僕は一番面白いと思うんですよ。そういうところをなるべく出すようにしてますね。「この2人をいかに下に見せるか」っていう(笑)。
高橋:すげー頭いい感じする!
児嶋:こういうことを言ってると、俺と高橋が組んで(鈴木を)一番下にすることになると思いますよ。
鈴木:でも僕、この2人なら、サラっと上に行けそうな気がする(笑)。
――第2回収録への意気込みを教えてください。
高橋:前回がアップアップしていたので、今回は余裕を持って、落ち着いて、声もあまり張らないようにしたいと思います。
鈴木:今の若手と真逆だ(笑)。
児嶋:3人の中で一番下にならないようにしたいです。最悪で「2位」。
高橋:順位とかないですから。というか俺、「3位」だったんですか?(笑)
鈴木:結局高橋さんが一番弱くなっちゃうので、今後の目標としては高橋さんと結託して「児嶋」を一番下にやろうかと(笑)。
児嶋:ズルいよ!
高橋:お願いします!
児嶋:プライベートでこの2人がけっこう仲がいいから、そういう話になりそうだな。「アイツをどう落とすか」みたいな。
鈴木:視聴者の皆さんには、児嶋さんが発言するたびになんとか不快感を与えられるように……。
高橋:やりすぎだよ!(笑)
――最後にお笑いナタリー読者にメッセージを。
高橋:全力でやりますので、僕の新しい一面を引き出してもらっているところを見てください。
児嶋:たぶんこんな番組ないと思う。キャスティングもありえないので、どうなるかわからない。そのあたりを楽な気持ちで見てもらえたらいいですね。
鈴木:この番組が始まったことについて、ほかの先輩方から「どうなの?」ってすごく言われるんです。
――たとえばどんな先輩から?
鈴木:さまぁ~ずさんとか、アンタッチャブル山崎さんとか。(自分は)「大変です」みたいなことを言うんですけど、実際は普段イジられてる僕が急にイジッたりするじゃないですか。そうするとたぶん「すげーいじめられっ子がさらに弱いヤツを見つけていじめてる」みたいな感じに先輩たちから見られる。だから、その人たちには絶対に見てほしくないんですよ。
一同:(笑)
高橋:余計いじめられちゃうから?
鈴木:一般の方には見てほしいんですけど。
児嶋:「世間様には話題になってほしいけど、業界ではあまり話題になってほしくない」と。
鈴木:そうです。業界視聴率は低いほうがいいです(笑)。
高橋:ダメですよ!(笑)
撮れ高次第
TOKYO MX 2011年10月4日(火) 24:00 ~ 24:30
出演:アンジャッシュ児嶋 / ドランクドラゴン鈴木 / キングオブコメディ高橋
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