ひつじねいりが「お笑い有楽城」優勝!意外な結果にぽかん、打ち合わせなしのトークで盛り上げた

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ひつじねいりが、9月30日深夜に放送された「オールナイトニッポン0(ZERO)~決戦!お笑い有楽城~」で優勝。その喜びと驚きを語った。

ひつじねいり。左が細田、右が松村。

ひつじねいり。左が細田、右が松村。

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「オールナイトニッポン0(ZERO)~決戦!お笑い有楽城~」の出演者たち。

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ニッポン放送と日本音楽事業者協会が共同制作する「決戦!お笑い有楽城」は、若手芸人が「オールナイトニッポン0」の単発パーソナリティの座を懸けてラジオ形式でトーク力を競う大会。今回は、きくりん、ザ・パーフェクト、さすらいラビー、シティホテル3号室、素敵じゃないか、ダンシングヒーロー、ツンツクツン万博、ねこじゃらし、ひつじねいり、本田兄妹、豆鉄砲、ミーナ、三日月マンハッタン、ワンドールの14組が出場し、松村邦洋(審査委員長)、宮崎美穂、ANNチーフディレクターの金子司氏が審査を務めた。

練ってきたトークや鉄板ネタではなく、その場で起こったことをそのまま話すスタイルでほかの芸人たちとは異なる味を出したひつじねいり。さすらいラビー、ツンツクツン万博との決勝を終え、盛り上げる役目は十分果たしたと考えていたところ、まさかの優勝という結果がついてきて驚くばかりだった。

松村は、「よなよな…」(ABCラジオ)から現在の「ダイアンのTOKYO STYLE」(TBSラジオ)までダイアンのラジオを聴いてきたという。「ダイアンさんがめっちゃ好きで。ほんまに一時期、普通に津田さんをやってしまっているときがあって(笑)。抜く作業が大変でした。津田さんを抜きたいのに津田さんのラジオを聴くからまた津田さんが入ってきて」と憧れを明かす。一方、細田は「オードリーのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)のリスナー。松村のように憧れるがゆえに“オードリー感”が出てしまうことはないのか聞かれると、「なれねえなーとどっかで思った。若林さんになりたい時期もありましたが、あ、全然無理だあ!となりました」と話しつつ、今回の優勝特番がおそらくオードリーの直後の放送になることに「感慨深い。うれしい」と口元をほころばせた。

自身の冠が付く「オールナイトニッポン0」をどんな人に聴いてほしいか問われた松村は、「関西の人にもウケたらうれしい。しゃべり1本で」とカッコよく言い切ったかと思えば、「まあ、かわいい、若いねえちゃんにハマったらうれしいですね! ガハハ」と調子よくコメント。すると取材を見守っていたマネージャーがスマホを落としてパーン!と大きな破裂音が鳴り、肝を冷やした松村は「『それ以上は言うな!』というマネージャーさんからのカミナリが落ちました!(笑) すんません!」と調子に乗ったことを詫びて笑わせる。そんな松村とは対照的に、細田は「深夜ラジオのリスナーに面白いと認めてもらえたら」と静かに意欲を語った。

「オールナイトニッポン0(ZERO)~決戦!お笑い有楽城~」はradikoのタイムフリー機能で聴くことができる。ひつじねいりをはじめ14組の個性あふれるトークをチェックしてみては。

ひつじねいり コメント

ひつじねいり。左が細田、右が松村。

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──優勝おめでとうございます。今の率直なお気持ちを。

松村:自分らで自分らに期待していなくて、「この大会を盛り上げたいな」ぐらいの気持ちで臨んだ。優勝できるなんてあんまり本気で思ってなかったので、「(優勝)できた!」っていう驚きがすごかったです。

細田:さすらいラビーがでっかい拍手笑い取ってるのが聞こえて、「あ、行ったなー」と思っていました。

松村:俺らも実はそれくらいの笑いを取っていたということか……。この方式(観客の笑い声が一切聞こえない特設ラジオブースでトークする)が、まるで手応えを感じなくて! 遮断性がすごい。ずっと空振っている感覚しかなかった。だから、余計にうれしいです。

細田:夢の中でうまく走れないとき、みたいな感覚でした。審査員の方たちも「意外」という反応じゃなかったですか? 全員さすらいがよさそうな顔してた(笑)。

松村:じゃあ誰が俺らを選んだの?っていう(笑)。みなさんが選んだんですよね?

細田:お客さんもそんな感じだった。

松村:俺らもそうやったし(笑)。全員がきつねにつままれた顔をしてましたね。

──練ったトークではなく、その場で起きたことをしゃべっていましたね。

松村:それが功を奏しました。三日月マンハッタンさんがえげつないくらいネタやってたので。あんなベテランが一番手でネタやっちゃダメですよ! 若手みんなざわざわしてました。

細田:勝負ネタしてました。強いネタ。

松村:手を抜いているわけではまったくないんですが、今日、なんの打ち合わせもしてないんですよ。「とりあえず俺がエピソード話すから、横で気前よくいてくれ」くらいの感じで。自分たちで自主ラジオをやっているので、そのベースがあったからできたと思います。自主ラジオをやってきた賜物が地上波ラジオにつながった。シンデレラストーリーです。

細田:コロナ禍のときに何かはやろうって言って、毎日10分(のラジオを)録り始めました。僕の家で録っていたら幽霊の声が入ってやめたんですけど。

松村:おばけも喜んでると思います。(優勝特典の特番)当日、おばけの声が入る可能性もあります。こいつに憑いてる霊の可能性もあるので。

──今年は「ツギクル芸人グランプリ」で準優勝されました。

松村:優勝できへんコンビやと思っていたんです。惜しいところまで行けたってだけでもありがたいんですけど、今日も決勝3組で、ウケて、「ああー、また無理やったかー」が似合うコンビやと勝手に思っていた。優勝できると思ってなさすぎて、優勝したときのリアクションを何も用意できてませんでした。そこはすんません! カッコつかずに。(優勝した瞬間)カッコいい、面白いこと言いたかったのに、ぽかーんとしてたな。

細田:「優勝はひつじねいり」って、(審査委員長の)松村邦洋さんのボケかと思った(笑)。

松村:ボケの可能性、ギリあるもんな(笑)。

──賞金10万円の使い道は?

松村:自分らの自主ラジオでも話していたんですが、ラジオで話せるエピソードがなさすぎて! ライブと家の往復だけで、私生活でおもろい出来事がなんにもない! やばい後輩、変な後輩を連れてエピソード作りに旅行行こう!みたいなことを話していたんですよ。ほんまにその資金に充てたいです。

細田:人生がラジオに追いつかれました。もう抜かれそう。

──単発特番に向けて一言お願いします。

松村:(ひつじねいりの優勝に)ほんまに「いや、なんでやねん!」と思った人もいるでしょうけど、そう思わせた人も深夜3時から腹抱えて笑ってもらえるようなラジオをやりたい。僕らをバカにするつもりでもいいので、とりあえずいっぺん、聴いたってください! そのうえで全然期待に応えられていなかったら、メールで嫌なこといっぱい送ってきたらええわい!

細田:うまくやろうとせず、等身大でやれたらと思います。

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石井 玄(ひかる) @HikaruIshii

ライブMCだけじゃなくトークもうまいとは!!
特番楽しみですね! https://t.co/9LjrN6Pvx0

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