昨日2月10日、東京・ルミネtheよしもとで「ザ・プラン9
「BDB」は「10秒に1回、大爆笑が起こる90分」と銘打たれる関西の人気ライブ。30秒という短い制限時間の中でショートコント、ギャグ、モノマネ、顔、動き、どんな手を使ってもいいからとにかく観客からより多くの笑いを取った者が勝者となるガチンコお笑いバトルだ。東京初上陸の今回、
天井の高いところに設置されている鐘をMCの
厳正な抽選の結果、予選第1試合はうるとらブギーズ、アイロンヘッド、オダウエダ、コマンダンテ、第2試合は守谷日和、ななまがり、すゑひろがりず、サルゴリラ、第3試合はやさしいズ、サツマカワRPG、THIS IS パン、ヨネダ2000のCグループという振り分けに。まずはこの各グループで30秒×2ターンを戦う。爆ノ介は自らの希望で第2試合に身を投じた。主宰者も戦わずにはいられないほど熱くなるものが「BDB」にはあるらしい。
第1試合のうるとらブギーズは残り数秒もうまく使ってポイントを加算。コマンダンテは安田が「ぱや~ん」を連発するが、工夫がないため「ノーポイント」を重ねてしまう。第2試合ではサルゴリラがまさかのコントタイトルを言い間違うという大失態。オチとなる部分を先に言ってしまったため、クオリティが高いわけでもないただのパントマイムのようなものを見せる羽目に。フレッシュな面々が揃った第3試合は接戦となった。若い彼らがネタのタイトルを間違うことなくパフォーマンスしていく姿に、解説席に着いたサルゴリラの2人は感心するばかり。
小道具の使用もOKとなる準決勝はボケのテンポもアップ。小道具を使って新しい発想の扉を開ける組もいれば、小道具なしで勝負する組も。相手のターンの際にメモを確認しながらネタ合わせする芸人の“裏側”を見られるのも「BDB」の醍醐味で、「賞レース」と言っても過言ではないヒリヒリ感に客席も高揚していく。
一撃のパワーだけでなく手数も重要な鍵を握る「BDB」でピン芸人が勝ち上がるのは簡単ではない。昨年9月の「LIVE STAND 22-23」大阪公演内で行われた「BDB」ではジェラードンかみちぃが1人奮闘し、底力を見せたが、決勝までは及ばずだった。今回は登場シーンから波乱を予感させていたサツマカワRPGが、同じく冒頭から試合外の時間までボケの手を緩めなかったななまがりと決勝で激突。互いに一歩も譲らない展開のまま時間を迎え、1ポイント差でななまがりが「BDB」初優勝を収めた。
終演後、主宰者の爆ノ介とMCの木崎に話を聞いた。爆ノ介は東京メンバーの地肩の強さに驚いたといい、「ヨネダ2000もバチバチに対応してて、そら売れてるわと思いました(笑)。みんなムキムキですね」とコメント。そして「優勝者はもちろんななまがりさんですけど、サルゴリラさんの回と言っても過言ではない」ととんだミスを犯したサルゴリラが残してくれた爪痕にも言及する。誰よりも近くで「BDB」を見てきた木崎は「長い間MCやらせてもらっていますが、1、2を争うほどいい決勝だった」と回想。「優勝しても何もない、名誉だけ。芸人のプライドが垣間見えるので、ぜひ配信で見てもらいたい」とアピールした。
自分がどんな芸人か、どんな武器を持っているか丸裸にされるのが「BDB」。2人はサツマカワRPGの再挑戦や、どんぐりたけし、Yes!アキトら他事務所芸人の参戦に期待し、さらにはまだ出場していない大阪の若手、劇場に所属していない芸人などにとっても力を開花させる場になればと「BDB」の今後について語った。
今回の公演は明日2月12日(日)までFANY Online Ticketアーカイブ配信中。
ザ・プラン9爆ノ介presents「東京初上陸!!!BDB~爆裂地肩バトル~in ルミネ」(アーカイブ配信)
料金:配信2000円
販売期間:2月12日(日)12:00まで
視聴期間:2月12日(日)19:30まで
<出演者>
ザ・プラン9
MC:
解説:
※祇園・木崎の「崎」は「たつさき」が正式表記。
すゑひろがりず南條 @GSOPnanjo
鼓ありでもう一回やらせろ!!!!! https://t.co/70kfcgTYjJ