かが屋「KOC」2度目の決勝、当日は「いろんな感情が爆発しちゃうかもしれません」

10月8日（土）に生放送される「キングオブコント2022」（TBS系）のファイナリスト10組が先日、囲み取材に応じた。この記事では、かが屋のコメントを紹介する。

かが屋は2019年以来、2度目の決勝進出。決勝には彼らのほか、いぬ、クロコップ、コットン、最高の人間、ニッポンの社長、ネルソンズ、ビスケットブラザーズ、や団、ロングコートダディが登場する。

かが屋 コメント

──決勝進出を決めた心境は？

賀屋：めちゃくちゃうれしいです。2019年以来なので、「2回目出られるんだ！ よくやった自分！」という気持ちです。準決勝の会場はすごく温かくて全組ウケていたので、勝てるか微妙なラインでした。

加賀：こんなに団子状態の予選は初めてなんじゃないですか？ 会場が1800人キャパという巨大なホールだったんですけど、自分たちは狭い劇場向けのこぢんまりとしたネタが多いので、後ろのほうのお客さんに見えるのかなと心配していました。実際にネタをしたら予想よりもウケがよくて「これ、もしかしたらいけるんじゃないか？」と思ってエゴサーチをしたら、僕たちのファンと思われる人が「かが屋が会場の広さで苦戦していた。くそー！」ってツイートしていて……。僕が自惚れてただけで全然届いてなかったんだと気付きました（笑）。

賀屋：リハーサルで念入りに確認したよね。

加賀：そうそう。マネージャーさんに一番後ろの席に座ってもらって「僕らの表情見えますか？」って聞いたら「全然大丈夫です！」って言われて、すっかり安心してたんですけど、マネージャーさんの視力が2.0であることが後に発覚するんです（笑）。参考にするにしては視力がよすぎたという。

賀屋：この社会で大人になって2.0をキープしてる人、なかなかいないですよ。

──コント師としてパワーアップするためにボイストレーニングを受けたとお聞きしましたが？

加賀：受けました。やっぱり声が大きいと迫力が増すので。かが屋は静かなネタが多いんですけど、そうじゃないこともできるんだというところを見せたいです。

賀屋：むしろマイクの拾った音声が割れないように気を付けたいと思います。

加賀：でも、お前サボってるよな？ ボイトレ。僕は毎週行ってるんですけど、賀屋があまり行ってないという話を小耳に挟んだんだけど。

賀屋：忙しくて……。

加賀：スケジュールほぼ一緒だろ！ このままだと僕の声だけデカくなるぞ!?

──決勝進出者10組の顔ぶれを見た印象は？

賀屋：楽屋でビスケットブラザーズの原田さんと「めっちゃいいメンバーですね」と話してました。正直、戦うのが嫌です。このメンバーで普通にネタと企画のライブをやって、1000万円を飲み会で使いきりたいです（笑）。あと、かが屋、ビスケットブラザーズさん、ネルソンズさんの3組は2019年以来2回目の決勝で、しかも前回の点数が全組446点だったんです。

加賀：「同率6位」という聞いたことがないダサい括り（笑）。

賀屋：「チーム446」と言って慰め合ってた集団でまた決勝に行けたのがうれしいです。みんな気合いが入っていると思います。

加賀：今日、吉本芸人さんたちが別の楽屋だったんですけど、大好きな方々なので、早く会いたくて楽屋の前をずっとウロウロしてました。誰が優勝しても喜べる人たちが集まったので、決勝ではいろんな感情が爆発しちゃうかもしれません。

──決勝後の目標は？

賀屋：「ラヴィット！」にもう1回出たいです。めちゃくちゃ楽しかったので、優勝してもう一度あのスタジオに行きたいなあ。

加賀：僕は優勝してさらに大きなカメラのレンズを買いたいです。

賀屋：大丈夫？ 今のレンズも相当大きくて筋肉痛になってるじゃん。

加賀：整体師の先生に「一体どんな仕事をしてたの？」「体が捻じれまくってる」と言われたので、「これは幸せな捻じれなんです」と返しました（笑）。あとは空気階段さん、ハナコさん、かが屋の3組でやっていたユニットライブがあるんですけど、空気階段さんが優勝してから開催がパタッと途絶えたんですよ。もしかしたら僕らだけ優勝してないから気まずい感じになってるのかなと思ったので、僕らも優勝して、また気兼ねなくユニットライブを開催できるようにしたいです。

──前回の決勝から今回までの2年間はお二人にとってどのような時間でしたか？

加賀：僕が休養から復帰したあと、どこか「休んだ人だ」「ストイックなんでしょ？」みたいな目線でネタを見られているような気がしていて、僕の中にも「恥ずかしい」「心配かけたくない」という気持ちがあったんですよ。でもコントをやり続けるうちに少しずつそういったものがなくなっている気がして、またスッキリした状態でかが屋のネタを見てもらえるようになるための期間だったんじゃないかと思っています。

──決勝への自信と意気込みは？

加賀：2019年の決勝でやったネタで「小道具の日めくりカレンダーがめくられてないのはスタッフのミスなんじゃないか」というお怒りの声がネット上で噴出しまして、実際はめくらないのが正解なんですけど、僕らのせいでスタッフさんが怒られてる感じがして本当に耐えられなかったんです。だから今回はきっちりと笑いをとれて、スタッフさんにも迷惑がかからないネタをやりたいです。

賀屋：ややこしいきっかけがないネタね（笑）。今年は単独ライブを2回開催してきたので、ネタをやり込んだという自負はあります。

加賀：絶対優勝です！

──優勝した場合の賞金1000万円の使い道は？

賀屋：一生分の税金を払えると思うので、納税を終わらせたいです。

加賀：カッコ悪いな！ そんな奴、応援したくないよ。そして終わらせられないから。税金舐めんなよ!? ……僕は権利の関係で実家を取り壊さないといけないので、その費用に充てたいです。

賀屋：重いって！ 賞金を使って「建てる」はあるけど、「壊す」は聞いたことないよ！