いぬ「KOC」初決勝は夢か現実かわからない、太田は恋人を思い涙

10月8日（土）に生放送される「キングオブコント2022」（TBS系）のファイナリスト10組が先日、囲み取材に応じた。コメントの詳細を本日より1組ずつ紹介していく。

1組目はいぬ。今年初めて準決勝に進出し、勢いそのままにファイナリストの座を掴んだ。決勝には彼らのほか、かが屋、クロコップ、コットン、最高の人間、ニッポンの社長、ネルソンズ、ビスケットブラザーズ、や団、ロングコートダディが登場する。

いぬ コメント

──初の決勝進出を決めた心境は？

太田：決勝に行ける人生だと思ってなかったので、めちゃくちゃうれしいです。信じられない……。

有馬：準決勝の会場のキャパが大きかったので、みんなものすごくウケてたんですよ。だから「いったな」という感覚も「無理だろうな」という感覚も正直なかったですね。未だに夢か現実かわかりません。

──以前、同期のニューヨークさんが「いぬが一番努力している」と言っていました。今回の準決勝に向けて一番努力したことは？

有馬：ニューヨークが僕らに対して言う「努力してる」は「めちゃくちゃ効率の悪いネタ合わせをしている」という意味合いが含まれてるんですよ（笑）。

太田：コロナ禍になる前は24時間営業のファミレスで10時間くらいネタ合わせをしたあと、1人がいったん家に帰って仮眠をとって4時間後くらいに戻ってきて、そしたらもう1人も帰って仮眠をとって……みたいなことをしてました。

有馬：プライベートを投げうって、めちゃめちゃ変なスケジュールでネタ合わせをしてたんです。今はプライベートも楽しんでいろんなものをインプットしつつ、ネタ合わせも楽しくできるようになりました。効率をよくしながらも、2人で月に100本、設定を出しあったりしました。

太田：毎月新ネタライブをやりながらネタを磨いていきました。

──これまでの戦い方と変えたところは？

太田：「自分たちの好きなことをぶつけよう」から「お客さんを楽しませよう」という気持ちに切り替えました。

有馬：今まではネタ中に悲鳴が上がることも多かったんですけど、袖の芸人たちは笑うので、そちらに向けてやりすぎていたかもしれません。

太田：自分たちのいいところを残しつつ決勝を狙える、要は悲鳴が起こりながらも笑いをとれるネタ作りを意識しました。

有馬：僕らのネタはバイオレンスだったり、下ネタが多めだったり、基本的にエグみがあるんです。だけど「下ネタ」を「純愛」に見せたり、オチをハッピーエンドにしたり、お客さんをうまく騙す方法を身につけたと思います（笑）。素材や味は変わってないけど、ハーブに漬けるようになったみたいな。そこからお客さんの反応も変わってきて、「感動して泣いた」と言ってくれるお客さんまで現れました（笑）。

──準決勝のMCであべこうじさんに「面白いけど絶対に決勝に行かないタイプ」など、かなりイジられていましたがそれについてはいかがですか？

太田：1日目にそれを言われたことで、2日目は逆に吹っ切れて楽しくできました。これで決勝に行けなかったら一生あべこうじさんを恨むことになっていたかもしれないですが（笑）、決勝進出した今となっては「いい感じにイジってくれてよかったな」と感謝しています。

──決勝のあとに期待していることは？

太田：女優さんに「いぬが好き」と言ってもらいたいです。

有馬：まったく人気がなかったすゑひろがりずさんもみんなに「かわいい」って言われているじゃないですか。そういうふうになりたいです（笑）。あとはテレビコントをやりたいです。「キングオブコントの会」に出られたら最高ですね。

太田：僕は「SASUKE」に出たいです。子供の頃からの夢だったので。

──決勝進出を今一番伝えたい人は？

有馬：親ですね。

太田：僕は彼女の“しょうこ”に伝えたいです。もともと同期の芸人で、13年間売れない僕を支えてくれて本当に……すみません……（涙で言葉に詰まる）。

近くにいたネルソンズ：えっ!? えーっ!? マジで泣いてる！ 優勝したみたいになってる！（笑）

太田：本当にありがたいんですよ！ こんな僕を……。幸せにしたいですよ！ しょうこのためにがんばります！