令和ロマン「東京吉本の7年目までの若手」を引っ張る、 NHK新人お笑い大賞優勝で控えめに宣言

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本日11月1日、「令和2年度 NHK新人お笑い大賞」で既報のとおり令和ロマンが優勝した。大会終了後の取材で、令和ロマンは「東京吉本の7年目までの若手」を引っ張る存在になると宣言。2回戦を間近に控えている「M-1グランプリ2020」での活躍をはじめ、さらなる飛躍を約束した。

「令和2年度 NHK新人お笑い大賞」で優勝した令和ロマン。

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漫才を披露する令和ロマン。(c)NHK

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1本目ではナンパを題材にした漫才で審査員の西川きよしから「久しぶりに見ました、ボケとツッコミが双方できるっていう芸は」、立川志らくから「平凡な感じで進むんだけど、ワードの選び方にものすごいセンスがある」と絶賛された令和ロマン。西川が「まるでスーパーコンピューターの富岳。(富岳のように)世界一の漫才師になると思います」と付け加えると、例えにはピンと来ていない様子だったが「ありがとうございます!」と恐縮しながらその言葉を受け取った。

久本雅美を除く西川、志らく、渡辺正行、二谷裕真氏(NHK制作局)の4票を獲得し、Aブロックを勝ち上がると、Bブロック3票獲得のさや香と決勝で対決。ケータイショップが舞台の漫才を披露し、満票で優勝を飾った。エンディングでは司会を務めたフットボールアワー後藤が「優勝は、えーっと……。令和ロマンでしたー!」とコンビ名をど忘れしてしまうハプニングも。驚いた令和ロマンは「名前だけでも覚えてください!」と漫才師がよく言うツカミのセリフをまさに今というタイミングで言い放ち、生放送を締めくくった。

カメラマンから「くるまさんはトロフィーを大事そうに持って、ケムリさんはふてぶてしく」と難しい注文を受ける令和ロマン。

カメラマンから「くるまさんはトロフィーを大事そうに持って、ケムリさんはふてぶてしく」と難しい注文を受ける令和ロマン。[拡大]

高比良くるまは「3年目でやっと1つ賞を獲れて肩の荷が下りました」と安堵する一方で、「さや香さんとの決勝になって、もう負けるだろうと思っていました。さや香さんは好きだし、ネタも知っていて、面白いことはわかっていたので。なので審査員の方が全員自分たちの名前の札を上げていて頭が真っ白……というか真っ赤でした。驚きでいっぱいでした」と予想していない結果でもあることを明かす。「本選に行けるとも思っていなくて、でも行ったからには絶対獲りたいと思った。一昨年優勝したGパンパンダさんとかいろんな方に話を聞き、一生懸命慌てて受験勉強して臨みました(笑)」と短期集中で対策を練り、タイトル獲得に闘志を燃やしていたと振り返った。

大きな賞レースで関西の芸人の活躍が目立つ中、今回の優勝で「ちっちゃい一矢は報いることができたのかな」。「ちっちゃいって言うとNHKに失礼でしたね! すみません、申し訳ありません!」とすぐに謝りを入れつつ「東京の劇場でも大阪の芸人さんのほうが人気があったりもする。僕らも人気が出るといいなと思います」と関西芸人への意識を述べる。東京芸人を引っ張る存在になるという展望はあるか尋ねられると、恐縮しながら「今日から心を入れ替えて、この賞に恥じないようにやっていきたい。少なくとも東京吉本の若手……7年目までの若手をグイグイ引っ張っていきたい」とどんどん対象を狭めつつ力強く語った。

取材に応じる令和ロマン。トロフィーが台に乗せられている様子を「なんでも鑑定団のよう」と例えていた。(c)NHK

取材に応じる令和ロマン。トロフィーが台に乗せられている様子を「なんでも鑑定団のよう」と例えていた。(c)NHK[拡大]

松井ケムリは「こういう賞をいただくのが初めてなので、早く自分のウィキペディアを自分で編集したい」と喜びを表現。この結果を「ノウハウでやりきった」と言い切り、高比良に「そういうこと言うと印象悪いです」とツッコまれるなど、質疑応答の最中は松井がボケてみせる場面も多々あった。そんな松井は父が大和証券グループ本社の副社長兼最高執行責任者であることを公言していることから「ふてぶてしい」とキャラ付けされがちだが、本当は「ビクビクしながらやってます」。「どんな権力にも揺るがないだけ」だそうで、高比良は相方を「いい人です。おおらか」と紹介した。

審査員からの評価について聞かれると「褒められすぎちゃいました」と申し訳なさそうだったが、「せっかくなのですべて真に受けて、世界一の漫才師目指します」と松井が今後の成長を期待させる。最近力を入れているというYouTubeチャンネルの宣伝にも余念がなく、高比良は改めて「YouTubeの面も、劇場の面も、漫才の面も、全部の面で7年目以下の東京吉本を引っ張っていきたいと思います!」と意気込んだ。

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※高比良くるまの「高」ははしごだかが正式表記。

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