松竹映画100周年を記念する作品として制作中の「キネマの神様」は、原田マハの同名小説を実写化するもの。無類のギャンブル好きで妻や家族に見捨てられた男・ゴウに“映画の神様”が奇跡をもたらす物語だ。
志村は菅田将暉と2人1役で主人公・ゴウを演じることになっていたが、新型コロナウイルス感染症による肺炎で入院し、今年3月26日に出演を辞退していた。志村と親交が深かった沢田は「志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です」とコメント。沢田が山田洋次監督作品に参加するのは1982年公開の「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」以来となる。
若い頃のゴウを菅田、彼が恋する食堂の娘を永野芽郁、ゴウの妻となる淑子を宮本信子が演じるのは既報の通り。公開日は当初予定されていた2020年12月を見送り、2021年で調整されている。また本日5月16日には、山田組が志村への思いを込めた“メッセージビジュアル”も公開された。
沢田研二 コメント
志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です。
井澤健(株式会社イザワオフィス代表取締役社長)コメント
長年親交のあった沢田研二さんがご出演されると聞き、志村けんも大変喜んでいると思います。作品の完成を心待ちにしております。
房俊介プロデューサー コメント
人生のおかしさや哀しみ、夢や挫折を背負い、繊細な狂気をまとった主人公のゴウ。志村さんは、この役を演じる事をとても楽しみにしておられました。残念でなりません。心からご冥福をお祈り致します。兼ねてから志村さんと縁が深い沢田研二さんは、誰よりも志村さんの想いを抱きしめ、取り組んでいただけると思います。かつて「男はつらいよ」でご一緒した山田監督は「志村さんとは違うゴウちゃん。沢田研二さんならば、別なゴウちゃんの魅力を引き出してくれると確信しています」と仰っております。周りを包み込む暖かい色気、唯一無二の感性を持ち合わせた沢田研二さんと、新たな「キネマの神様」を描いていきたいと思います。
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