ジャルジャル、M-1ラストイヤー決勝進出は通過点「優勝して終われれば最高」

12月2日（日）の「M-1グランプリ2018」（ABC・テレビ朝日系）決勝を前に、お笑いナタリーではファイナリスト9組のコメントを連載中。本日はジャルジャルの話を紹介する。

今年「M-1」ラストイヤーとなるジャルジャルは4回目の決勝進出。後藤はこの決勝を「高校時代のラグビー部を引退したとき」になぞらえつつ「最後、優勝して終われれば最高ですね」と話して頂点を狙う。福徳が「M-1ラストと共に、若手芸人を卒業して中堅芸人になります」と宣言すると、後藤も「そしてそれをきっかけに、移動をグリーン車に変えてほしいです」と願望を語った。

決勝ではジャルジャルら9組に敗者復活1組を加えた10組が「M-1」第14代王者の座を狙う。

ジャルジャル コメント

──決勝進出を決めた今のお気持ちを聞かせてください。
後藤：今年が最後なので、まずは決勝のスタジオまでは行けるという安堵ですね。
福徳：決勝進出は通過点に過ぎないし、経験上優勝しないと意味がないことはわかっているので、とりあえずのひと安心です。

──自分たちの強み、持ち味はどこだと思いますか？
福徳：楽しそうにやっているところでしょうか。
後藤：「ジャルジャル、何するんやろ」というワクワク感。去年のネタもあんな感じでしたし、今年は何するんやろうというワクワク感は、ほかのコンビより強いかも。そこが強みかなと思います。

──ほかのファイナリストの中で意識しているコンビは？
後藤：ラストイヤーなのでそこまで周りを意識してはいないんですが、トム・ブラウンがどうなるんやろ……とは気になります。
福徳：もともとプラス・マイナスとギャロップさんを警戒していて、ギャロップさんが決勝に上がってきた。そうしたらトム・ブラウンにもハゲがいたので、ギャロップ林さんのキャラが薄まるんちゃうかなと気になっています。

──去年から「笑神籤（えみくじ）」で当日その場で出番順が決まっていくルールになりました。ネタ順についての理想はありますか？
後藤：笑神籤は見ていて楽しいと思うので、これは継続されるわと思っていました。去年はなかなか呼ばれなくて（※ラストの10番目）しんどかったんですが、中盤から「もういつ来てもええわ」と開き直りました。今年は何番目がいいか……前半はイヤです。だからと言って後ろすぎてもイヤやし、どのコンビのあとかも大事ですし。
福徳：M-1という大会自体が“持ってる大会”なので、今年も笑神籤が一番面白い順番を生んでくれると思います。去年の出番順はまあ面白かったですから。なので何番目がいいとか考えずに、笑神籤の采配に任せます。

──敗者復活で勝ち上がってきたら脅威になると感じるコンビはどこですか？
福徳：プラス・マイナスが一番イヤですね。勢いで言うと、（2015年に敗者復活戦から勝ち上がって優勝した）トレンディエンジェルのにおいがするので。
後藤：プラス・マイナスはどこでも強いですから。僕ら養成所の同期で、プラス・マイナスがずっとトップだったんです。プラス・マイナスが漫才で、僕らがコントで。

──優勝賞金1000万円の使い道は？
後藤：めちゃくちゃ家のローンを返します。
福徳：実家のリフォームです。直すところがいっぱいで、リフォームしまくっているんです。この前の台風で傷んだところも直すのに200万円かかったので、次のリフォームの資金にします。

──M-1で勝ち上がるために特に取り組んできたことがあれば教えてください。
福徳：何もせず、ただジャルジャルを続けてきただけです。
後藤：器用なほうではないので、何も変わらず挑んだ感じですね。

──決勝へ向けて意気込みを！
後藤：いい精神状態で12月2日を迎えて、本当の意味で楽しくできたら一番いいですね。ラストイヤーなので、高校時代のラグビー部を引退したときみたいで。「このメンバーで試合をすることはもうないんだ…」と思ったのと同じで、「もうM-1に出ることはないんや……」と淋しい気持ち。最後、優勝して終われれば最高です。
福徳：M-1ラストと共に、若手芸人を卒業して中堅芸人になります。ここではっきり線引きを。“若手芸人”でいることはもう終わりやなと感じています。
後藤：そしてそれをきっかけに、移動をグリーン車に変えてほしいです。