永野が長い間ラブコールし、ついに実現した高城とのお笑いライブ。永野の世界観に投入された高城は「パラパラの練習をする女と尻の穴から拳が抜けなくなった男」「無理やり『ヨーデルおじさん』という人のファンになって同世代とセンスの差別化を図ろうとする人」「餅がのどに詰まった新沼謙治」「歯が無いれにちゃん、こんにちは!」といった異質なネタを違和感なく永野と共に演じ、コメディエンヌぶりを発揮した。
永野の代表ネタ「浜辺で九州を守る人」では、永野と高城の2人が銃を担いで登場。九州出身以外の人間を上陸させないよう浜辺で見張りをする彼らだったが、「紫好きに悪い人はおらんけんねー」という高城はももクロのメンバーカラーである赤、黄、ピンク、緑の人も標的にする。それらの色を身に着けた人を来場者の中に見つけ、客席に攻め込んでいく場面も。黄色のTシャツを着た観客が「実はあーりん推しです」と答えると、高城は「しおりんに恥かかせやがって!」と容赦なく銃を向け会場を沸かせた。ネタの設定と現実でのポジションを絶妙なバランスでリンクさせ、自ら笑いを操る高城に、永野も「九州のネタ、あなたがやったほうが面白いからやるわ(笑)」と舌を巻く。
永野がこれまで出会った中でもっとも純真だという高城に心の闇を明かし、浄化してもらおうというコンセプトのコーナーも設けられ、2人は「親友とそうじゃない友達との違い」「泣きたい夜の過ごし方」などのテーマでざっくばらんにトーク。「親友なんかいない」という永野は、「え、じゃあ私たちは?」と素朴に返す高城を「やり口がキャバ嬢! 蕨にこういうキャバ嬢いた!」と振り払う。それでも高城は「私が今日から永野さんの親友になります!」と宣言し、客席から「ダメ!」という意地悪な声が上がると「つまみ出せ!」とさっそく親友を守ってみせた。
このほか2人は、「鶴ちゃんのプッツン5」のように気持ちのよいタイトルコールで盛り上がろう、というだけの常軌を逸したコーナーや、ユニークな役者たちを迎えた「れにちゃんがごきげんになるコント」、ネタに登場する人物を掘り下げる映像などで、たっぷりと3時間にわたって来場者を楽しませた。エンディングを迎えると、「終わっちゃいましたねえ……」と感極まって涙を浮かべる高城。そんな彼女に永野は優しい顔で「れにちゃーん!」と声援を送り、また自身の“地底の時代”に作ったネタがこうしてトップアイドルとのショーへと昇華された奇跡を「やりながらずっと感動してました」と噛み締める。
永野は「地底からのラブコール」を受けてくれた高城に感謝しつつ、「(終わってしまうのが)本当にやだ。明日からマジでつまんなそー」とうなだれる。しかし高城に「厚かましいんですけど……またやってもいいですか?」と尋ねられると、「腐りきった芸能界、それだけを糧に生きていける!」と元気を取り戻し、「奇人」と呼ぶことに決めた永野と高城のファンとの再会を約束。「必ず死なないでください!」と呼びかけ、高城とハイタッチしてステージを後にした。
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