ピース又吉「結局は自分の思うものを作るしかない」、小説「劇場」を語る

3

358

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 94 243
  • 21 シェア

ピース又吉の新刊「劇場」が今週5月11日に発売される。これに先駆けて東京・吉本興業東京本部にて記者取材会が行われ、又吉が作品について語った。

ピース又吉

ピース又吉

大きなサイズで見る(全4件)

劇場

又吉直樹「劇場」
Amazon.co.jp

劇作家・永田が主人公の「劇場」は、演劇や人間関係について描かれた恋愛小説。又吉は2014年夏に執筆を開始したあと、一時中断して前作「火花」を完成させてから執筆を再開し、今年2017年の初頭に書き終えた。執筆時の心境を、又吉は「子供の頃からみんなに愛されるタイプの人間じゃなかった。『火花』で注目を浴びて期待に応えようとしすぎたけど、そんな能力はない」と述べ、「結局は自分の思うものを作るしかない、という当たり前のことに途中で気づいた」と振り返る。

ピース又吉

ピース又吉[拡大]

劇作家を主人公にした理由を聞かれると「僕も最初はわからなかったけど、書いていくうちに必然性を感じた」と率直に明かし、ストーリーと併せてその必然性を説明する又吉。「劇場」が恋愛小説と謳われることについては「『火花』より表現者の内面に入っているかもしれないので、恋愛小説と言い切っていいのかわからない。でも、どこかのタイミングで僕が『恋愛小説です』って自分で言ってしまった(笑)」とつぶやいて取材陣の笑いを誘った。

「火花」が読者から「難しい」と評されることもあり、又吉は「僕も本が好きなので、本屋に行った人のことを想像する。難しいなと思った人がいたとするなら楽しんでもらいたかった。できるかぎり読みやすくする努力はしたい」と配慮を見せる。その一方で「僕が書きたいものや好きなものは決まっている。そこを解体して単純なものに置き換えることはできない」と持論を展開し、「劇場」に関しても「自分で読み直すと、ちょっと簡単にはならなかったかな(笑)」と苦笑を交えて話した。

この記事の画像・動画(全4件)

読者の反応

  • 3

てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u

又吉「子供の頃からみんなに愛されるタイプの人間じゃなかった。『火花』で注目を浴びて期待に応えようとしすぎたけど、そんな能力はない」/ピース又吉「結局は自分の思うものを作るしかない」、小説「劇場」を語る - お笑いナタリー https://t.co/Vq8Rjr3fhV

コメントを読む(3件)

関連記事

ピースのほかの記事

関連商品

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのお笑いナタリー編集部が作成・配信しています。 ピース の最新情報はリンク先をご覧ください。

お笑いナタリーではお笑い芸人・バラエティ番組のニュースを毎日配信!ライブレポートや記者会見、番組改編、賞レース速報など幅広い情報をお届けします。