ピース又吉「劇場」発売日に売り場を視察、朝から妙な緊張感とうれしさが

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本日5月11日、ピース又吉が自著「劇場」(新潮社)のサイン本手渡し会を東京・銀座博品館劇場にて開催。この直前にマスコミ向けの記者会見が行われ、又吉が登壇した。

ピース又吉

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「劇場」は、売れない劇作家・永田が主人公の恋愛小説で、単行本が本日より販売されている。今朝、書店に立ち寄って「劇場」の特設コーナーを見てきたという又吉は「本が発売される日は朝から妙な緊張感とうれしさがあります。ドキドキしながら書店に行ったんですが、大きく扱ってくださっているのを見たときは心強く思いました。書店員さんが感想を伝えてくれて、それもうれしかった」と語った。

書店員や周囲の友人から感想をもらう中で、又吉が特にうれしかったのは、登場人物に対して本当に怒っている人がいたことだそう。「作品の中に入り込んで楽しんでくれはったんやなっていう感想が結構あってよかった」と笑みを浮かべた。

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前作「火花」について「難しかった」という感想も耳にしたという又吉は「難しく書くつもりはないし、面白く読んでもらいたいというのが第一。なので今回は読みにくさや難しさをどうやって超えていくかというテーマがあった」と執筆時を回想。また「普段はあまり本を読まない人が『今回は読めた』と言ってきてくれる一方で、本をたくさん読んでいる人から『簡単ではなかった』という感想をもらったりもした」と“不思議な現象”が起こっていることも明かした。

今やベストセラー作家となった又吉だが、毎日のようにお笑いライブに出演していた下積み時代も忘れない。キャパが100人ほどの劇場に立っていた時代を振り返り「その頃ってお客さんがみんな僕を受け入れてくれた。僕が暗いことも不気味なことも『又吉だから』って許してくれる雰囲気があった」と語る。現在は「キャパが広がってきて、僕の声が小さいことを許してくれない人が出てきた」とのことだが、その状況を彼は「それはそれで面白いことだと思う。何よりも自分の小説が広く読まれることはやっぱりうれしいです」と前向きに受け止めているようだ。

報道陣からは「相方の綾部さんからは『劇場』の感想をもらいましたか?」との質問も。これに対して又吉は「『読まなきゃな……』ってすごく強い意志を感じさせる目で言ってました(笑)。実は『火花』の感想もちゃんとしたものは聞いてないので、『無理せんでええで』とは言っておきました」と回答。続けて「あいつは小説よりも映画が好きで、ネタ合わせの冒頭で最近観た映画のあらすじを教えてくれたりしてて。それがすごくうまい」と話す。さらに「『ユージュアル・サスペクツ』とかはオチまで聞いてしまって。後日借りてきたら本当に全部綾部が言ったまんまで『うわ、聞かんかったらよかった』ってなったことがありました」とかつてのエピソードを語り、会場の笑いを誘っていた。

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うめこんぶ @umekonbu2896

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