「心で落語をやるようになった」桂文太、NGKで「ぷれみあむ落語会」第2弾

「桂文太ぷれみあむ落語会 in NGK～語り草2～」が6月8日（水）に大阪・なんばグランド花月にて開催される。本日5月6日、桂文太が記者会見を開いた。

50歳の頃に難病で視力を失い、盲導犬・デイリーのサポートを受けながら日々落語に打ち込んでいる文太。昨年の「桂文太ぷれみあむ落語会」では立ち見も出る大入りの中、師匠の5代目桂文枝が初高座で披露したという「竜宮界龍乃都」や、「厩火事」「八五郎出世」を披露した。今回は「伊勢参宮神乃賑」「松島心中」などを演じる予定で、桂米團治をゲストに迎える。

会見ではまず、「早いもので、昨年の落語会から1年。一席目で舞台へ出ていくと、拍手が鳴りやまなかった。『最後まで泣かんとこ』と思っていたが、泣いてしまいました（笑）」と昨年の独演会を振り返って一言。終演後に劇場支配人と「来年もやりましょう」と固い約束を交わしたことなど、二度目の開催に至った経緯を説明した。

目が不自由になったあとは「稽古量が3倍になった」といい、それまではパソコンや原稿を使ってネタを覚えていたが、「今はネタを腹に入れている感じ。登場人物が思っていることをしゃべるようになった。心で落語をやるようになったことで、落語に厚みが出てきたのではないかと思います」と語る。視力を失って13年経つが、「13年といえば、ちょうど中学に入ったぐらい。今の自分にできる新しいことをやっていけたら」とますます意欲に溢れている様子だった。

桂文太ぷれみあむ落語会 in NGK～語り草2～

日時：2016年6月8日（水）18:30開場 19:00開演
会場：大阪・なんばグランド花月
料金：前売3000円 当日3500円
＜出演者＞
桂文太 / 桂文三
ゲスト：桂米團治