来年2016年に公開が予定されるウェイン・ワン監督作「女が眠る時」の製作発表記者会見が7月11日に都内にて行われ、主演を務める
「女が眠る時」は、スペイン人作家ハビエル・マリアスの短編小説「While the Women Are Sleeping(原題)」が映画されたもの。郊外のリゾートホテルを舞台に、自分の才能に限界を感じた作家の男が謎めいた男と若く美しい女のカップルに出会い、彼らの生活をのぞき見るさまがサスペンスタッチで描かれる。
崔洋一監督の「血と骨」以来、12年ぶりに自作映画以外で主演を務めるたけしの役柄は、謎めいた男・佐原。たけしは会見で「私はただ怠けている、変質者の役です」と自身の役柄を説明したほか、「ウェイン・ワン監督の映画に参加できることがうれしい。その前に(監督として)撮ったのが『龍三と七人の子分たち』というコッテコテのお笑いものだったので、浅草の花やしきからものすごい現代美術館に移ったような感覚。喜んでやりました」と語った。
ワン監督の演技指導について、たけしは「『表情に出さず、煮えくり返った自分を見せてくれ』というわけのわからないことを言われた。悩んだこともありますが、さすが芸術家だなと思いました」と振り返る。ワン監督は、「たけしさんはこの作品にとってもう1人の監督ともいうべき存在です。現場でもいろいろ提案してくれて。自分は日本文化についてよく知らないので、『こういう状況になったとき、日本人だったらどうする?』という質問を投げかけたりして、話し合いながら作っていきました」とたけしを評した。
会見にはキャストの西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリも出席。「西島の演技にキャッチコピーを付けるとしたら?」という質問が飛ぶと、たけしは「『高いサバ缶』っていうのはどうですか? 開けてみて、食ってみるとうまいなあ!っていう」と答えて会場を笑わせる。そんなたけしについて、西島が「僕の目線の先でも絶対に手を抜かず演技をしていて、映画への愛と情熱が伝わってきました。非常に真摯で誠実な方」と褒めると、たけしは照れくさそうな顔で「ロケ弁がまずかった!」と撮影現場でのエピソードを明かした。
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- 映画『女が眠る時』公式サイト - 2016 ROADSHOW
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