12月30日、31日に東京・赤坂RED/THEATERで、
年末の多忙な時期ということで映像などはなく、ネタのほか、2人がネタについて話す幕間のラジオ、エンディングというシンプルな構成。あることをしつこく尋ねてくる客と店員のコント「トム」に始まり、「ペットが逃げて……」「新聞勧誘」「路上アンケート」「昇進」「行列」「キャッシュバック」「拝啓、吉田戦車様8」「未来から来た」と9本のネタを披露した。ラジオでは、前回の単独ライブで1つも採用されなかった樋口の案が、今回3つも採用されていることを公表。中身はほとんど馬場が書きかえたそうだが、それでも採用に大満足の樋口が「いやーゆかいゆかい」と喜ぶと、馬場は「いい相方でよかった」と安心する。
またグッズ紹介の際には、Tシャツのデザインをダーリンハニー長嶋が手掛けたことから、馬場が「グッズではなくアパレル」と言うと、樋口とともに観客も大爆笑。そのほか、「行列」が夜ふかしの会らの作家・岡田幸生の作ったネタであること、「拝啓、吉田戦車様8」の中にTHE GEESE高佐のネタも含まれていることなどを話していた。
エンディングでは、ネタ中に樋口が大笑いしてしまった「昇進」を思い返して「昨日よりだいぶくどかった」と再び爆笑。無事終わった安堵からか終始笑顔の2人だったが、「もう2度と大晦日にはやらない!」と宣言した。
休憩を挟んで、「新ネタ会議」主催のラバーガール、司会のいけだてつや、レギュラーのTHE GEESE、飛び入りゲストのトップリード和賀を交えてアフタートーク。みな開口一番「すごく面白かった!」「今までで一番面白かった」「劇場とすごく合ってる」と口を揃えると、ジンカーズは「これうれしいだけだな」と照れてしまう。
まずは1本目のネタから順番に全員で振り返っていたところ、ラバーガール飛永がネタではなく、転換の際のジンカーズの動きについて指摘。ブルーのライトが薄く光る中、直角に曲がりながら舞台から去っていく動作に、「あれはカッコいいと思ってやってるの?」とニヤニヤすると、樋口は「俺、やらされてるだけだから!」と裏切り、馬場は膝から崩れ落ちてしまった。
さらに「あの青い光に当たると90度にしか曲がれない人になるのではないか」という説が浮上し、ラバーガールとTHE GEESEが試してみると、見事な直角移動で行進。「みんなでやってみる?」と、和賀の「だっふんだ」オチをきっかけに暗転したところ、左右にわかれて1人ずつ直角に曲がって舞台を去っていく姿が青い光の中に浮かび上がり、会場は爆笑と拍手に包まれる。
そのほか、それぞれ見ていてわからなかったフレーズ、足したほうがいいと思うボケ、曲や効果音など、気になった点ついて真剣にトーク。最後に、頑なに舞台に上がらず客席から見ていたアルコ&ピース平子にも意見を聞いてみたところ、出だしからすぐさま大演説会が始まりそうな気配が漂ったため、いけだが「平子さん1回やめましょう、僕らよりお客さんの困惑度がすごい」と絶妙なタイミングで止めに入った。
さまざまな不条理を冷静かつ的確に受け止め返す、ジンカーズならではの新作が詰まっていた今回の単独ライブ。果たしてこれらのコントを引っさげ、来年はどのような活躍を見せてくれるのか。今後の活動にぜひ注目を。
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